藤木直人、高見侑里(産休中の高見に代わり、フリーアナウンサーの尾崎里紗さんが出演)がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。3月28日(土)の放送は、パルクールアスリートの木本登史(きもと・たかふみ)選手をゲストにお迎えして、パルクールへの思いや、木本選手が代表を務めるパルクールチーム戦「Japan Parkour League」について伺いました。
(左から)藤木直人、木本登史選手、尾崎里紗
木本登史選手は愛知県出身。高校2年生の頃、友人の誘いからパルクールと出会い、“遊び”を突き詰める自由な感覚に魅了されます。その後、デンマークのオレロップ体育アカデミーで学び、帰国後は、国内でイベントをプロデュースしたり、パルクールの施設を開設するなど、競技だけではなく、さまざまな方面で活動しています。
◆選手兼運営“二刀流”の理由
尾崎:木本選手はアスリートとして活躍しながら、倖田來未さんや三代目 J SOUL BROTHERSなどのアーティストのミュージックビデオに出演。さらには、パルクール器具の制作や大会の企画・運営なども手がけていらっしゃいます。
藤木:選手としても活動されていますけれども、運営など頭を使うこともされていて、その二刀流って大変ではないですか?
木本:僕自身は、もともと“選手でやるぞ”という気持ちはまったくないんですよ。というのも、僕が始めたときはパルクールの大会というものがなくて、ただの趣味、楽しいものとして僕に伝えてくれた人たちがいて、それがきっかけで始めたので、パルクールに感謝していますし、もっと多くの人に広げていくことが僕の使命だと思っています。それに気づいたのが20代前半くらいで、“競技”というよりは“文化”から入ったので、僕としては、パルクールという大きい枠のなかの1つに“競技”があるイメージです。
藤木:競技としてのパルクールは、どういうことを競うのですか?
木本:今のメジャーだと「フリースタイル」という、要は“誰が一番すごいパルクールをするか”みたいな……すごく簡単に言っていますが(笑)。そのなかでクリエイティビティ(創造性)や安全性で評価をつけたりします。
もう1つは「スピードラン」という、要は障害物競争ですね。僕はそれで世界7位までいったことがあるのですが、これは見ていても分かりやすい競技です。あと「スキル」といって“初めて見る課題にどう挑戦していくか”という。おそらく、クライミングとかのルールに近いのではないかと思います。
あとは「チェイスタグ」ですかね。“パルクール版の鬼ごっこ”みたいなものがあるんですけど、僕のチームがその日本代表でもあって。2024年に日本代表として世界大会に出場したり、昨年に日本カップ(ワールドチェイスタグ ジャパンカップ 2025)が初開催されまして、そこで優勝したりしています。
藤木:いろんな種目があるのですね!
木本登史選手
◆世界初!パルクールチーム戦を創設
尾崎:3月29日(日)から世界初のパルクールのリーグ「Japan Parkour League」(以下、JPL)の初戦が開催されます。
藤木:この大会の代表を木本選手が務めていらっしゃるのですか?
木本:はい。選手に寄り添ったり、自分にしかできない大会の作り方ができるのではないかと思って。去年の末くらいに考えて“やってしまおう”ということで始めることになりました。
藤木:そんなすぐにできるものですか!?
木本:いえ、めちゃくちゃ大変で……今でも“時間がない!”ってなりながら、パソコンや本と必死に向き合っています(笑)。
藤木:そうですよね(笑)。このJPLは、どんな種目で競うリーグですか?
木本:「フリースタイル」「スピード」「スキル」の3種目を合わせて“チーム戦”でおこないます。これまでのパルクール界では“チーム戦で何かをする”という形式が世界的に見ても少なく、かつ3種目というのは世界で初めてということで、「世界初」をうたわせてもらっています。
藤木:チームは何人編成になるのですか?
木本:1チーム3人です。誰がどの種目に出てもいいとか、例えば、スキルは3人1組で挑戦できて、3つの課題に対して“ここは俺が行く”とか……ちょっと言葉で説明するのが難しいですけど、戦略的に戦っていけるようなものにしたいなと思っています。
藤木:「今までチーム競技はなかった」とおっしゃっていましたが、チーム分けはうまくいきましたか?
木本:めちゃくちゃ大変でした(笑)。トップアスリートを呼びたかったので、僕が仲良くしていた日本のトッププレーヤーたちにお願いして「チームを作ってくれ」と言ったら、想定していたより人数が多くなってしまって(笑)。
藤木:でも、チームがたくさんあるほうが、順位争いもきっと激しくなるでしょうし、観ている側はうれしいというか、楽しいじゃないですか。
木本:もちろんです。だから、本当に予算の問題です(笑)。でもこれは、僕も選手もそうですし、観てくれる人たち、パルクールを好きな人たちにとっても向き合わなきゃいけない問題というか。だからこそ、自分はオープンにして選手と会話したり、ファンの人たちと交流するなかで、「より良いリーグを作るためにお金が必要なんです!」と伝えたりして、(みんなで)良いものを作っていけたらいいなと思っています。
藤木:やっぱり、トップ選手が集まってくれて、レベルの高い面白いリーグになることが重要ですよね。
木本:結局それが一番大事だと思いますし、そこに価値がつけば、リーグに興味を持って、お金を払ってくれる人や企業が現れてくれると思うので、とにかく“価値をつける1年”にしたいと思います。
木本登史選手
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<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/
番組公式X:@SPORTSBEAT_TFM