山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組
「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」
(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。1月11日(木)の放送は、「山崎怜奈の誰かに話したかったこと~ダレハナmeets 小松市」と題し、石川県小松市の魅力を紹介しました。
「小倉織物」独自の織物技法で作られたスカーフと扇子
◆脈々と受け継がれる“シルクジャガード”
3月16日(土)に北陸新幹線小松駅の開業を控えるなど、注目を集めている石川県小松市。番組では、れなちが現地に伺い、小松市の歴史や文化、自然やグルメなどの魅力を計4回にわたってお届け。ラスト4回目となる今回は、創業明治28年、約130年の歴史を誇るシルクジャガード織の老舗「小倉織物(おぐらおりもの)」を紹介しました。
小倉織物は、日本でほぼ唯一、直接デザインを織り込むシルクジャガードを製造する会社で、シャネルやディオール、フェンディ、ニナ・リッチといった世界的な高級ブランドの絹織物や「東京オリンピック2020」の公式スカーフなどを世に送り出してきました。
実際に工場現場を目の当たりにしたれなちは、「織機が一斉に動いている光景は圧巻で、レトロな雰囲気がとても素敵でした」と感想を語ります。
織り職人の話を食い入るように聞くれなち
特別な技術、品質の高さは国内外で高い評価を得ており、「型紙に穴が空いていて、そこに糸を1本1本通していかなければいけないのですが、その生地に織り込んでいく作業も細かくてまさに匠の技なんですよね。本当に繊細で細い糸から、美しい模様や光沢の織物が誕生していく様子を目の当たりにして、なかなか貴重な現場を見させていただきました」と感動するれなち。
しかし、近年は後継者不足などの問題が山積しているそうですが、そんななかでも革新的な試みで新たな挑戦を続けているのが、五代目の小倉久英(おぐら・ひさひで)社長です。まずは小倉社長にシルクジャガードについて聞いてみると、「これは江戸時代からある“紋織(もんおり)”という織物なんですが、フランスのジャガールという方が織機を発明した後、明治初期~中期に京都に伝わり、それが北陸、そして全国に伝わりました」と説明。
ちなみに、小倉織物の織機は、多いときで約200台もあったそうですが、時代とともに縮小し、現在は全部で19台。ただ、最も古いもので昭和40年代後半のものがあるとか。
小倉織物の法被
◆父が手掛ける織物の魅力を娘が世界に発信
そんな小倉織物ですが、近年は新たな展開が。小倉社長の2人のお嬢さんが、Instagramを使って小倉織物の魅力を世界に向けて発信したことが反響を呼んでおり、「私は“SNSって何ですか?”というレベルでしたから(笑)。この小倉織物が石川県小松市にあることを広めたかったんですけれども、どうやってやればいいのか分からず、無理だと思っていたんですね。それが、子どもたちによってそういう(拡散する)ツールができたので、ありがたかったです」と喜びを語ります。
そして現在は、「今まで通り取引先を大事にしながら、新しい芽をどうやって生んでいくかが今の大きな課題であり、弊社のチャレンジになっています」と話していましたが、Instagramでの情報発信により、昨今は小倉織物に若手のデザイナーや海外の美術学校の学生など多くの方が工場見学に訪れおり、すでに新たな展開も進めているそうです。
なお、先の能登半島地震により、小松市も大きな打撃を受けましたが、小倉織物に状況を伺ったところ、工場の建物に若干の被害があったものの、貴重な織機は難を逃れ、幸い従業員や家族もみな無事とのことでした。
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ダレハナmeets小松市 雑誌FRaUとコラボレーションした特設サイト
「山崎怜奈さんと巡る、五感で学ぶ小松旅」
が公開中です。旅のおともに、ぜひチェックしてみてください。
また、TOKYO FM×石川県小松市の取り組みとして、2月5日(月)には「北陸新幹線小松駅開業記念 歌舞伎のまちライトアップ!」と題し、東京タワーが歌舞伎のまち色にライトアップされる予定です。
令和6年能登半島地震の1日も早い復興への願いも込め、一夜限りのライトアップとしてお届けします。
ぜひ当日は東京タワーを見上げてみてください。
北陸新幹線小松駅開業記念 歌舞伎のまちライトアップ!
<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈