山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。期間限定コーナー「ダレハナ meets JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK」では、10月18日(金)から10月31日(木)まで開催される「JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK 2024」にフォーカス。全4回にわたり“日本の伝統工芸”にスポットをあてて紹介していきました。
今回の放送は、佐秋鋳造所3代目・佐藤圭さんに電話をつなぎ、岩手県出身・大谷翔平選手のSNSでも紹介され、世界的に注目を集めている「南部鉄器」の魅力に迫りました。
佐秋鋳造所「鉄瓶屋が作るスキレット」
◆使うほどに“味”が出る南部鉄器
現在、日本各地で作られる“伝統的工芸品”の「作り手」と「売り手」(ショップ)、「使い手」(ユーザー)をつなぐイベント「JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK 2024」が、都内28のライフスタイルショップで開催中です(※10月31日(木)まで)。そのなかで今回は、岩手県の盛岡市や奥州市で製造されている伝統的工芸品・南部鉄器に注目します。
佐藤さんにとって、鉄瓶は子どもの頃から身近な存在だったと言い、「うちの台所には、鉄瓶は当たり前のように使われていましたし、母は今でも同じ鉄瓶を使っていますので(経年変化によって)かなりいい味が出ております」と話します。
ガス火を使用する場合、鉄瓶を使い続けることで火が当たる部分は赤く変化し、内側も水に含まれるカルシウムやマグネシウムが結晶化して、白い膜となって付着することで見た目が徐々に変わっていきます。
ここで、れなちが「底の面積が広いのでIHのキッチンでも使える物が多いですが、IHでも経年変化はありますか?」と質問すると、佐藤さんは「直火ではないのでガス火のように赤色に変化することはないですが、内側は同様に変化していきます」と説明します。
また、近年は美容のために鉄瓶で沸かした白湯を飲んでいるという人も増えていることから南部鉄器の需要が高まっていますが、その理由について「体に吸収されやすい鉄分が摂取できるので、貧血予防になるイメージがあります」と佐藤さん。また、鉄瓶は水に含まれるミネラルを取り除いてくれるため、硬水を柔らかくする効果もあるそうです。
◆「鉄瓶屋が作るスキレット」
佐秋鋳造所では、鉄瓶のほかにも南部鉄器としては珍しい「スキレット」「葉巻用の灰皿」なども製造しています。なかでもスキレットは、持ち手がカーブしていて握りやすいのが特徴で「妻の意見もいろいろ取り入れて形にしております」と明かします。
なお、スキレットは濡れたまま放置しなければ極端な手入れは必要なく、食洗機での洗浄ができないものの食器用洗剤で洗うことができ、IHは“中火以下”であれば使用可能とのこと。普段の生活でも使いやすいのに加えて「最近はキャンプに使われる方もいらっしゃいます」と用途の多様さもアピールしていました。
佐秋鋳造所「鉄瓶屋が作るスキレット」
インタビューを終えたれなちは「(南部鉄器を使うなら)経年変化をさせたいですよね! 鉄の色が育っていく過程を見ると愛着が湧きそうです」とコメントしていました。
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今回紹介した佐秋鋳造所の南部鉄器は、
「JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK」の「GINZA TANIZAWA TOKYO」
で販売されます。ぜひ足を運んでみてください。
<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送エリア:TOKYO FM
放送日時:毎週月~木曜13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈