TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。2月28日(火)放送のお客様は、歌手・岡本真夜(おかもと・まよ)さんと映画監督・雑賀俊朗(さいが・としろう)さん。ここでは岡本さんの大ヒット曲「TOMORROW」の制作秘話に迫りました。
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(左から)岡本真夜さん、雑賀俊朗さん
◆いまだにお蔵入りの楽曲がある!?
雑賀:「TOMORROW」が大ヒットしましたけども、あの曲が最初に自分で作ったものだったんですか?
岡本:最初は5曲ほどデビュー曲の候補があって、当時のレコード会社が(その音源を持って)いろんな場所にタイアップを取りにいってくださったんですね。正直、「TOMORROW」は推し具合としては5番目ぐらいだったんですよ(笑)。
雑賀:へええ!
岡本:なので、自分的には「これがデビュー曲か……」という気持ちが正直ありました。イチオシの曲があったんですけども、それはいまだに世に出せていないんですよ(笑)。眠っちゃっていて。
雑賀:それは面白い話ですね。
岡本:出すタイミングはずっと待っているんですけどね。
雑賀:たしか、「TOMORROW」はドラマ「セカンド・チャンス」(TBS系)の主題歌でしたよね。
岡本:そうです。
雑賀:あの曲が5番目の候補だったんですね(笑)。
岡本:しかも、最初はバラードとして作っていた曲で、ドラマのプロデューサーから「アップテンポにしてほしい」ということで、アップに変更してのデビュー曲でした。
ドラマ主題歌でデビューというのはもちろん恵まれているんですけども、作品づくりを始めた頃って頑なというか、最初に作ったバラードが“完成系”だと思い込んじゃっていたんですね。なので、アップになったことで、ものすごい違和感がありました。しかも、それがヒットしてしまったので、自分のなかでは何年も葛藤を抱えていましたね。
雑賀:これはちょっと違うよと。
岡本:あと、「イチオシの曲はどうなるのかな?」とか(笑)。
雑賀:残りの曲はどうなったんですか?
岡本:あとの曲は世に出しています。
雑賀:そういうものなんですね。イチオシがダメで、5番目がヒットすると。
岡本:本当にわからないものですよね。
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雑賀俊朗さんが監督を務め、岡本真夜さんが音楽(主題歌「カナリア」)を担当した映画「レッドシューズ」(朝比奈彩さん初主演作)は全国公開中。詳しくは公式サイトをチェック。
<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜25:00~26:00
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/speakeasy/