フリーアナウンサーの住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜 9:00~11:00)。毎週金曜日に放送しているコーナー「沢井製薬 presents オトナのなんでも相談室」では、リスナーから届いたお悩みを、Blue Oceanリスナーのみんなで考えていきます。
1月17日(金)の放送は、「家族のうつ病」に関する相談を紹介しました。
※写真はイメージです
<リスナーの相談>
私の悩みは夫のうつ病です。2年前に結婚し、半年後に夫がうつ病を発症して休職。それからずっと休んでいた夫ですが、徐々に回復して転職を決意。この1月から新天地での生活がスタートしました。しかし、業界もまったく異なるうえ、ハードな業界でスケジュールも厳しい状況に彼の精神状態が悪化。休みを取らせてかかりつけ医に行ったところ、3ヵ月の休職を余儀なくされました。
入社すぐに休むことになり、夫は「会社の人に合わせる顔がないからもう会いたくない」と言っています。私たちは子どもがいないので教育費などの心配事はありませんが、結婚して約2年間、夫のうつ病と向き合い続け、さすがに私も心が折れそうです。
今後の生活が心配なのと、このまま夫婦関係がうまくいくか不安もあります。どうすればよいか、アドバイスいただけますと幸いです。(30代 女性 会社員)
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この相談にパーソナリティの住吉は「旦那様もすごく大変だと思いますが、ずっとサポートされているわけですし、心配ですよね。何か相談事があっても旦那様に相談は難しそうですしね……本当にお疲れ様です」と寄り添います。
心の病は複雑で、個人差も大きいものです。住吉は臨床心理士の友人からの話について触れ、「家族全員で心理療法を受けたり、カウンセリングを受けて変わっていく考え方や方法もあるそうです。旦那様のかかりつけ医とは別に、そういったところを調べてみるのもいいかもしれません」と語り、その他のリスナーにアドバイスを呼びかけました。
パーソナリティの住吉美紀
――今回の相談に対して、番組にはリスナーからたくさんのアドバイスが届きました。この記事では、その一部のメッセージを紹介します。
◆自助グループや家族会に参加する
うつ病で仕事につまずいた経験があります。私は当時、住んでいた市の保健センターで開かれた「うつ病当事者のつどい」や、通院先の心療内科がやっているデイケアを利用していました。当事者だった私が感じたのは、うつ病など心の病のつらさを一番理解してもらえるのは、当事者同士ということです。
当事者同士の自助グループもあります。ご本人にはうつ病の当事者の方と関わる機会を持って、相談者様にはうつ病のご家族の集い(家族会)や自助グループに参加されると、少しでも同じつらさを共有できる人が増えていいのかなと思いました。(東京都 30代前半 男性 自営業)
◆周りからのサポートを最大限活用しよう
私の主人も数年前うつになり、会社を1年ほど休職していました。当時、私は妊娠中でした。相談者さんの気持ちもよくわかります。だけど、無理にこちらから行動を促しても、やっぱりダメなんですよね。今はつらいかもしれませんが、しばらく待つことが大事だと思います。
そして、ご自身を責めないくださいね。頼れる人がいるならば、たくさん頼ったほうがいいと思います。とにかく、自分を大切に。必ず時間が解決してくれます。(神奈川県 50代前半 女性 専業主婦)
◆入院して適切な治療を受けるのも手
数年前にうつ病が重症化して2ヵ月の入院経験がある者です。私の場合は夫が経済的に支えてくれたので、参考にはならないかもしれませんが、メッセージします。
当時を振り返ると、私のうつがひどくなるにつれて、温厚な夫が声をあげるくらい我が家も修羅場になったこともありました。ですので、プロに任せてしかるべき施設や病院に入院し、物理的に離れて治療という選択肢もありかと思います。
私は2ヵ月の入院治療を経て、すっかりもとの自分に戻り、今では別の職場でバリバリ働いています。通院投薬治療では限界がありますよ。(東京都 50代後半 女性 パート/アルバイト)
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1月17日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2025年1月25日(土)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀