きゃりーぱみゅぱみゅがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「CHINTAI presents きゃりーぱみゅぱみゅ Chapter #0 ~Touch Your Heart~」(毎週日曜12:30~12:55)。この番組では、きゃりーが自身の趣味や興味のあることについて語ったり、いま輝いているゲストをお迎えしたりしながら、さまざまなエピソードを1冊の本に見立て、紐解いていきます。今回の放送では、7人組アイドルグループ「CANDY TUNE」から紫色担当の宮野静さん、オレンジ色担当の南なつさんをお迎えして、お届けしました。
(左から)宮野静さん、パーソナリティのきゃりーぱみゅぱみゅ、南なつさん
◆アソビシステムのスタッフに直談判?
CANDY TUNEは、アイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から誕生した新生7人組アイドルで、きゃりーぱみゅぱみゅとは同じ事務所「アソビシステム」所属で先輩・後輩の仲。彼女たちの飛ぶ鳥を落とす勢いに、きゃりーも「街中で音楽が聞こえてくるなと思ったら、CANDY TUNEのラッピングトラックが街中を走っていたりして、社会現象のように日本中を賑わしていますよね」と言います。
まずはデビューのきっかけについて伺うと、南さんは元々アイドルのマネージャーをやっていたという異色の経歴の持ち主。他の事務所で現場マネージャーを担当していた頃にデビューしたばかりのFRUITS ZIPPERに初遭遇、衝撃が走ったそうです。
「なにこれ!? って、ちょっと鳥肌が立って“私、こういうことがしたい!これになりたい!”ってすごく思っちゃったんですよ。それで事務所とかを調べていったら、きゃりーちゃんもいる事務所所属だ! みたいな。私の青春が全部詰まっている感じがして、知り合いのアソビシステムのスタッフに直談判しました」と南さん。その後「お仕事として彼女たちに関わりたい、でも欲を言えばアイドルになりたい」と頼み込み、なんとかオーディションに漕ぎつけたといいます。
一方で宮野さんは、元々別のグループでアイドルをやっていた経緯があり、一時期アイドルの道を諦めて普通にカフェでアルバイトをしていたときに「アイドルをやっていたときや、歌っているときに自分が輝いて見えていたことを思い出して、やっぱり諦めきれないなって思ったときに、運命のように風が吹いてきて“よかったら、どうですか?”みたいな流れがあって、今ここにいます」と振り返ります。他のメンバーも、運命とタイミングでCANDY TUNEに引き寄せられたそうです。
ここで、きゃりーがマネージメントとしての経験がアイドル活動にプラスに働いているかを南さんに聞いてみると、「楽屋での過ごし方」と「現場やスタッフへの挨拶」を挙げます。するときゃりーも「確かにめちゃ礼儀正しいし、仲良いよね」と納得の様子。
(左から)南なつさん、宮野静さん
★Chapter#0 Library★
ゲストが背中を押された作品を紹介するコーナーで、まず宮野さんがセレクトしたのは「お父さんからの手紙」です。お父さんっこでお父さんが大好きという宮野さん。たまにふとした瞬間に小さな手紙をくれるそうで「この前、生誕祭に来てくれたんですよ。いつもなら音が大きいから行かないって言われるんですけど、その日は頑張って来てくれて。そのときに手紙を“はい”って渡してきて“いつも応援しています。頑張ってください”みたいな言葉が書いてあって、もう感動してその日はずっとやばくて」。それ以来、その手紙は財布に入れて常に持ち歩いているそうです。
一方で南さんは矢沢あいさんの漫画作品「Paradise Kiss」を挙げます。昔からアニメと漫画、そしてファッションが大好きで、引きこもり気味だった中学生の時期に出あったといいます。「パラキスを読んでいたときにポロッとはがきが落ちてきて、そこに文化服装学院の入学受付みたいなのが書かれていて、“ここに行ったら夢が叶うかも”って。でも大学に行くってことは高校に行かなきゃいけないし、高校に行くなら中学校に行かなきゃいけないなって思うようになって学校に戻ることができたんです。ものすごく背中を押されたし、結局本当に文化服装学院に入学しました」とセレクト理由を語ってくれました。
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CANDY TUNEといえば、代表曲の「倍倍FIGHT!」はTikTok人気曲ランキングで10週連続1位を記録しましました。リリース後は目立った動きはなかったものの、1年かけて次第にTikTokを中心にざわつき始めます。「なんか“いいね”の数が多いなっていうのから始まって、そこからメンバーも“じゃあ、私もあげてみる”って順々にみんなであげていったらどんどん閲覧数が伸びて。次第に“ファンの方以外に、こんな方も踊ってくれているんだ!”っていう驚きが増えていったときに、「あれ? もしかしてバズるかも?」って思いました」と南さん。
そもそも「倍倍FIGHT!」はメンバーの間でも“良い曲で大事な曲”という思いはあったものの、この曲をバズらせようという思考はまったくなかったと言います。「可愛い曲がやっぱりバズるのかなっていう、固定概念みたいなものがあったから」と宮野さん。続けて南さんも「人生をさらけ出したような私たちらしい曲でバズるっていうのが、すごく嬉しかった」とバズ過程を振り返りました。
2週に渡るCANDY TUNEの南なつさんと宮野静さんとのトークを振り返り、きゃりーは「『倍倍FIGHT! 』は元々好きな曲だったけど、もっともっと好きになったし、もっともっとじっくり聴いてみたいなって思いました。他のメンバーからも話を聞いてみたいですね。また番組に来てほしいなと思います」と感想を口にしていました。
<番組概要>
番組名:CHINTAI presents きゃりーぱみゅぱみゅ Chapter #0 ~Touch Your Heart~
放送日時:毎週日曜 12:30~12:55
パーソナリティ:きゃりーぱみゅぱみゅ