山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組
「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」
(毎週月曜~木曜13:00~14:55)今回の放送は三谷幸喜さんが登場! ここでは、10月1日からスタートした三谷さん脚本ドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系)について伺いました。
(左から)パーソナリティの山崎怜奈、三谷幸喜さん
◆民放ゴールデン・プライム帯の連続ドラマは25年ぶり
れなち:ドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」ですが、ゴールデン・プライム帯の民放連続ドラマの脚本は「合い言葉は勇気」(フジテレビ系)以来25年ぶりなんですね。
三谷:そうですね。途中で大河ドラマ「鎌倉殿の13人」とかもやらせていただきましたけれども、久しぶりのドラマで書いていて楽しかったですね。
れなち:神木隆之介さんが演じられる役が、三谷さんをオマージュされているといいますか。
三谷:そうなんですよ。今回のドラマは、僕の体験談というと大げさなんですけれども、僕が20代後半に放送作家をやっていて、ラジオの構成なんかもやっていたんですよ。
れなち:はい。
三谷:それで、あるコント集団がいて、その座付き作家みたいなことをやらせてもらっていたときに、そこに所属していた芸人さんが、渋谷のあるストリップ劇場で、ダンサーのショーとショーの合間にネタを披露するコーナーがあって、そこに僕が書いたネタをお客さんの前でやってみると。そのために劇場に通っていた時期があって、そのときの話をもとに今回ドラマにした感じですね。
◆1980年代は「面白い時代」
れなち:三谷さんは脚本家として何年ぐらいのキャリアになられるのですか?
三谷:ドラマを書き始めたのが、多分24、5歳だから……40年?
れなち:えぇ!? 書きたいことってまだまだ尽きないですか? 今回のドラマも、この令和の時代に、ある意味、三谷さんの青春時代と言えるような時代へタイムスリップした作品じゃないですか。
三谷:「何をやろうか」って考えたときに、やっぱり、現代の若い人たちのセリフとかって僕は書けないんですよ、知らないから。
れなち:自分が経験してきたことをもとに……。
三谷:そう、もうそれしかないなと思って。だから、ある意味、時代劇的な感覚で1980年代を描いた感じです。
れなち:令和を生きる2、30代の役者さんたちが、その1980年代の役を演じるっていうことで、確かに時代劇といえば時代劇っぽいけど、他の時代劇だと描かれないような……なんというか“隙間のタイミング”ですよね。
三谷:そうですよね。でも、やっぱり面白い時代ですよ。
れなち:へえー。成長している賑やかな時代ですか。
三谷:みんな携帯を持っていないから、みんな前を向いて歩いている。
れなち:下を向いてブツブツやりながら歩いているわけじゃないから。
三谷:それが、なんかすごく象徴的でした。
<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈