きゃりーぱみゅぱみゅがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「CHINTAI presents きゃりーぱみゅぱみゅ Chapter #0 ~Touch Your Heart~」(毎週日曜12:30~12:55)。この番組では、きゃりーが自身の趣味や興味のあることについて語ったり、いま輝いているゲストをお迎えしたりしながら、さまざまなエピソードを1冊の本に見立て、紐解いていきます。
3月23日(日)、3月30日(日)の放送では、お笑いトリオ・グランジの遠山大輔(とおやま・だいすけ)さんをゲストに迎えて、お届けしました。
(左から)パーソナリティのきゃりーぱみゅぱみゅ、遠山大輔さん
◆遠山大輔 千原兄弟に憧れて芸人の道へ…
2人の共通点といえば、TOKYO FMのラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55)。遠山さんは、“とーやま校長”として同番組の2代目校長を担当。きゃりーは“きゃりー園長”として「SCHOOL OF LOCK! きゃりーLOCKS!」のパーソナリティをつとめていたものの、面と向かって2人だけで話すのは初めてということで、対談を前に「とても楽しみ」ときゃりー。
まず話題は、遠山さんがお笑い芸人を目指したきっかけについて。小さい頃からお笑い好きだった遠山さんは、とんねるずやダウンタウンのバラエティ番組を観て育ち、「高校生ぐらいのとき、ダウンタウンさんのことはみんな知っているから“そうじゃない人を俺は知っているんだ!”って思いたくて。当時、ネットもないなかで頑張って探していたら“どうやら大阪に千原兄弟っていうめちゃくちゃすごい人たちがいるらしい”と。でも、地元の北海道では大阪のテレビを観られなくて、たまに全国放送で(千原兄弟が)ネタをやるときがあって(それを観て)衝撃を受けた」と振り返ります。
そして1997年、千原兄弟が単独ライブのツアーで地元・北海道にやってくると知り、遠山さんはライブへ。「その単独ライブは僕が観たなかで、いまだに一番面白かった! それで自分も“お笑いを絶対やろう!”と思って、高校卒業してすぐ東京に出てきたのがきっかけ」とお笑いの世界に飛び込んだ経緯を語ります。
NSC(吉本総合芸能学院)東京校に入学し、もともとは“ピン芸人”としてやっていこうと思っていたものの、およそ半年で“ピンでは無理だ”と気づき、紹介された大(だい)さんと2人で始めようとするも、「全然ダメでした。山田ナビスコさんという作家さんから『2人でダメなら、もう1人入れたほうがいいんじゃない?』と言われ、半ば強引に、五明拓弥(ごめい・たくや)が加わることになって。だから(トリオを組んだのは)全然自分たちの意思じゃなかった」とグランジ結成のいきさつを明かしました。
今年でグランジ結成20周年という節目を迎えるも、現在は個々での活動が中心だという遠山さん。「20年といっても、いまは月に1~2回しか会っていないので、凝縮したら僕らは6年半ぐらいしかたぶん稼働していない(苦笑)」と笑いを誘っていました。
(左から)遠山大輔さん、パーソナリティのきゃりーぱみゅぱみゅ
◆長寿番組「COUNTDOWN JAPAN」を引き継ぐことに
フリートークでは、きゃりーが「遠山さんはラジオをいろいろやられていますけど、ラジオをやるうえで心がけていることとか気をつけているポイントとかはありますか?」と質問する場面も。
「SCHOOL OF LOCK!」の2代目校長をつとめたばかりの頃、遠山さんは“音楽好き”ということもあり、アーティストをゲストに迎えたときに「アルバムのここが好きでした!」などと熱く語りすぎるあまり、ゲストが相槌を打つだけのトーク展開となることがあったそうで、番組スタッフから「君の話で終わっちゃっているから」などとダメ出しをされたこともしばしばあったと言います。
それでも、なかなかうまくトークを回すことができない状態が2年ぐらい続いたという遠山さん。「特に自分の好きな人を目の前にすると緊張もしますよね。そこで自分なりに心がけるようになったのは、すごくシンプルなことなんですけど、クエスチョンで終わるようにしています!」と自身のこだわりを明かします。
そしてもうひとつは、ゲストを迎えたときには笑顔でいることと台本はあまり読まないようにすること。「台本に目を向けながら質問をしちゃうと、ゲストの方に“作家さんが用意したことを聞こうとしているんだな”って思われてしまうかもしれないし、台本を見るとしたらゲストの方が目をそらしたときにパッと見るようにしています。パッと見たときに自分でもわかるように、事前に要点を箇条書きで書いています。これも自分で編み出したコツかもしれない」と、自身がラジオをやるうえでのテクニックをきゃりーに伝授していました。
ラジオにまつわるトークに花が咲き、最後は、4月から遠山さんが潮紗理菜(うしお・さりな)さんとともにパーソナリティを引き継ぐことになった「JA全農 COUNTDOWN JAPAN」の話に。
51年目を迎えた長寿番組を担当するとあって、遠山さんは「(3月いっぱいまで)ジョージ・ウィリアムズさんと、安田レイちゃんがパーソナリティをやられていたところを、僕たちがそのままバトンを引き継ぐことになります。光栄も光栄で……51年ってすごくないですか! とても名誉なことですし、偉大な先輩たちの思いも自分たちなりに汲み取って、この時間を楽しみにしているリスナーさんもたくさんいらっしゃるので、そこにも寄り添いながら、だけど自分たちの時間も作っていけたらなって思っています!」と意気込みを話していました。
2週に渡る遠山さんとのトークを振り返り、きゃりーは「本当に時間を忘れてしゃべりすぎちゃって……もっともっと話したいこともたくさんあったので、またちょっと(番組ゲストに)“来てほしいな”と思いました」と話していました。
<番組概要>
番組名:CHINTAI presents きゃりーぱみゅぱみゅ Chapter #0 ~Touch Your Heart~
放送日時:毎週日曜 12:30~12:55
パーソナリティ:きゃりーぱみゅぱみゅ