川瀬良子がパーソナリティをつとめ、日本の農業を応援するTOKYO FMのラジオ番組「あぐりずむ」。毎週火曜は、農業はもちろん、時代の先を捉えるさまざまな研究をおこなっている東京農業大学の農学研究を紹介します。1月16日(火)の放送では、東京農業大学・宮古亜熱帯農場での取材の模様をお届け。この施設で研究を続ける菊野日出彦(きくの・ひでひこ)先生、さらには実習に参加していた女学生に同施設について話を伺いました。
パーソナリティの川瀬良子
◆最南端キャンパスではどんな研究をしている?
今回、川瀬が訪れたのは、東京農業大学の最南端キャンパス、沖縄県・宮古島にある宮古亜熱帯農場です。9ヘクタール以上の広さを誇る大きな敷地で、さまざまな亜熱帯作物の研究をおこなっています。
例えば、ヤムイモの研究では「うちには約200品種あって、東南アジアや南太平洋、アフリカなど世界中から集めた日本最大の遺伝資源のコレクションです。さまざまな品種を集めることで、研究の分野も広がっていきます」と菊野先生。
また、こちらも約200品種あるタロイモは、「“おいしい品種”“乾燥に強い品種”などの(品種の特性を知る)研究をしています」と言います。さらには、コーヒーの研究もおこなっており、「コフィア・アラビカの主要品種の6割ぐらいはうちにあります」と胸を張ります。
菊野日出彦先生
◆最南端キャンパスでの実習を終えた学生のリアルな声
また川瀬は、取材当日に実習に参加していた3人の女学生にもインタビューをおこないました。
実習に参加していた学生にもインタビュー!
農業機械(ユンボ)の実習に参加した女学生は、「農業高校だったので(実習を)やったことはあったんですけど、久しぶりすぎて運転の仕方を忘れちゃいました」と苦笑いを浮かべます。川瀬からの「このような施設が宮古島にあるのはいかがですか?」との質問には、「他の大学だと、こういう農場をなかなか持てないと思うので、学生にはすごくいい経験になるんじゃないかと思います」と答えます。
さらに、別の女学生は「私は農業高校出身ではないから、ショベルカー(の実習)とかも初めてだったので、新しい体験でした」と笑顔をのぞかせます。そして、「(宮古島は)本州などで育てることができない植物なども普通に見られるので、そこは魅力だなと思います」と語ります。
そして、デニムのつなぎ姿で実習に励んでいたもう1人の女学生は、「1年生のときから『宮古島実習に行ける』と聞いていて、それを楽しみに今まで頑張ってきたので、来ることができてすごくうれしいです。東京農業大学は北にも南にもキャンパスや農場があるので、そこに行けるのがうれしいなって思います」と充実の表情を見せていました。
ちなみに、この日は取材中にどしゃ降りの雨に見舞われる場面もあり、「亜熱帯の自然の迫力を全身で感じることができました」と川瀬。改めて、宮古亜熱帯農場を訪問して、「地球全体を考えれば、こういう環境における農業を実際に体験できるって本当に大切なことですよね。そして、そういう若者がどんどん世界で活躍してくれることを祈っております!」と期待を寄せていました。
<番組概要>
番組名:あぐりずむ
放送日時:毎週月曜~木曜 15:50~16:00
パーソナリティ:川瀬良子