TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。8月7日(月)のお客様は、歌手・女優の酒井法子さんと作詞家・詩人の森雪之丞さん。ここでは、酒井さんのデビュー35周年を記念したベストアルバム『Premium Best』(7月19日(水)リリース)にも収録された、森さんが作詞を担当した新曲「Funny JANE」の制作秘話を披露しました。
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(左から)酒井法子さん、森雪之丞さん
◆酒井法子“バーレスクダンス”にハマる
酒井:7月19日にベストアルバム『Premium Best』を無事にリリースさせていただきました。新曲の「Funny JANE」も配信させていただきましたが、そもそもビクターさんが「ベストアルバムを作ろう」とお話をくださいまして、その流れで「酒井さん、新曲を1曲お作りになってみてはいかがですか?」と言ってくださって。
森:素晴らしいアイデアですね。
酒井:うれしいけど恐れ多いし“カバーでもいいかな”なんて思っていましたが、「せっかくだから」とおっしゃってくださるので、「じゃあ、お言葉に甘えて」ということで、私がやりたいことを伝えてみたわけですよ。それで、最近はダンスがすごく好きで「バーレスク」(2010年公開)っていう映画があって……。
森:バーレスクのショーを観に行ったの?
酒井:ショーは観ていないんですけど、この映画があまりにも好きで。今はディナーショーなんかもやらせていただくので、そんな(大人な)においがするものをどんどんやり始めていたんですね。
そこから私、バーレスクダンスを習うようになりまして。ヒールでセクシーに踊るんですけど、それがすごく楽しくて、レッスンを受けていたらいつの間にかのめり込んでいって。
踊り子ちゃんたちのショーも観ていたら“彼女たちの琴線に触れるような曲が、私の持ち曲としてあったらかっこいいよな”なんて思っちゃって。そのことをお伝えしたら「じゃあ、雪之丞さんがいいんじゃないですか」っていうことで、満を持して(オファーをしました)。
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酒井:今回「Funny JANE」を作詞いただいて、本当にありがとうございます。
森:とんでもないです。僕ね、東京事変のベースの亀田誠治さんとは、一緒にミュージカルを作ったりした付き合いがあって、それで(「Funny JANE」を作曲した)伊澤(一葉)さんが僕らのミュージカルを必ず観に来てくれていたのね。
実際に仕事をしたことはなかったんだけど、舞台を観に来てくれたときにちょっと話をしたこともあったので“機会があったら一緒にやりたいな”って思っていたんですよ。そうしたら、亀ちゃんが「伊澤さんがいいんじゃない?」って、紹介というか推薦してくれて。
酒井:本当にびっくりしました、「そこなんですか!?」って。
森:それで、まずは僕と伊澤さんで話し合って、(候補の楽曲が)何曲か上がってきたでしょ? ところが、伊澤さんって「碧いうさぎ」を歌っていた頃の のりピーのすごいファンだったんだよ。
酒井:「ひとつ屋根の下」(フジテレビ系)を観てくださっていたのはお聞きしました。
森:そうそう。だから、どうしてもそこからバーレスクのイメージになかなか辿り着かなくて(笑)。
酒井:(笑)。それでも素敵な、メロウな感じの曲を提供いただいて……。
森:その(手話で歌うイメージの)束縛というか、呪縛から抜けられない感じがずっとあったんで。
酒井:すごく悩んでくださいましたよね(笑)。
森:それぐらい一生懸命に考えてくれたんです。でも、アーティストってそういう(聴く側の)強力なイメージに縛られやすいからね。
<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00