スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
11月2日(日)の放送では、小学生のときにいじめの加害者だったという女性からの相談に、江原がアドバイスを送りました。
江原啓之
<リスナーからの相談>
私は、小学生の頃にいじめの加害者でした。そのことが、ずっと申し訳なくて後悔で苦しくなります。
当時、私が育った家庭は荒れていました。父が多額の借金があり、毎晩のようにお酒を飲んでは母や私に暴力を振るい、怯えて暮らす日々でした。その度に「死にたい」と泣く母を守ろうと励ましました。母のことが大好きだったので、私が殴られることより、母が殴られる姿を見るのがつらかったです。
翌日、学校に行くと、「怖い話を思いついた!」「みんな聞いて!!」と、クラスの友達を集め、家庭での内容を実体験だと言う事を伏せたうえで、みんなにストーリー仕立てで話しました。みんな「こわーい! ドキドキする!」「スリルだね!!」と、架空の物語だと思って楽しそうに聞いてくれました。本当は、物語にせずに友達に聞いてほしかったのに……。家の状態が悲惨だなんて、恥ずかしくて、こんな形でしか話せませんでした。
次第に私は、(家庭が円満に見える)友達のことがうらやましくなってきて、1番仲良しだった友達をたくさん傷つけました。集団いじめではなく、2人で遊んだときに個人的に傷つけました。つねったり、押したり、命令したり、彼女の大切なカバンや文房具を傷つけたりもしました。
その後、友達とは疎遠になり、高校進学したあたりから、小学生だった自分がとんでもなく残酷なことをしたという強い後悔が始まりました。
やってしまった事実は変わらないのに、相手に嫌な過去を思いださせるだけで、再び傷つけるのでは?と思い、彼女の前に姿を表さないようにしました。
当時の彼女の気持ちを思うと、懺悔の気持ちがより大きくなります。このような罪を犯した者は、これからの人生をどのように全うすれば良いでしょうか。
<江原からの回答>
江原:ということです。協子さん、どう思われますか? 悲しいですね。
奥迫:つらい幼少時代を過ごされたんですね。つねったり、押したり……ただ、小学生のときは、そういうことはありがちだなと思うんですよね。罪を犯さない人はいないですし。それがずっと心の奥にある、すごく優しい方なのですね。私だったら、例えばお手紙を書くとか、機会があれば、お会いして本当の心の内をお話しするとか、そんなことを勇気を出してされると良いのかな?と思います。
江原:私も協子さんと同じように思いますよ。むしろ相手を思ってほしいの。 恐らく、このラジオを聴いている方たちのなかにも、逆にいじめに遭ったことのある人もいると思います。でも、その人たちが抱える気持ちって「どうして自分がそういう目に遭ったのか?」ということが、ずっと付きまとうと思うの。
つねられたりしたこと自体も嫌だけれど、「でも、どうしてなんだろう……」「自分はどうしてこんなに嫌われる人間なんだろう……」などと、自己肯定感が低くなっていってしまうことがあると思うの。心のどこかで、それをずっと溜めていらっしゃることもある。
だとすると、本当のことを言ったら、人は許しますよね。逆に、(いじめた)相手が良い方だったら「自分が受け止めてあげられていたら良かった……」などと言ってくれるかもしれない。 やはり、見えないものと戦うことは、すごくつらいことだと思うの。それを理解すると、人間は乗り越えられるものだから。
相談者さんもずっとこのような思いを抱えていているのもつらいでしょうし、お目にかかれるのだったら会って、それが難しければ、もちろん手紙などでも良いと思うし。そういうふうに、ぜひお互い幸せになってほしいなと思います。
江原啓之、奥迫協子
●江原啓之 今夜の格言
「自分視点は迷路に入ります。相手を愛して視野は開けます」
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<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子