スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組
「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
10月19日(日)の放送では、学校で友達ができず、ネットでつながった人と夜遅くまで話す16歳の娘を持つ母親からの相談に、江原がアドバイスを送りました。
江原啓之
<リスナーからの相談>
16歳の娘のことで相談させてください。高校に入ってから、最初はいろいろな友達と話していたそうですが、最近は誰とも話さないで今は1人でいると言います。高校で友達ができないので、インターネットでつながった人と、かなり遅くまで話をしています。その人たちと話していることを知り、一度、携帯を取り上げました。娘は「高校では1人ぼっちなので、ネットで話せる人と話したい」と言います。私は絶対危ないと思うのですが、その人たちに悩みを相談したりするそうです。まだまだ高校生活があるというのに、どうしたら良いのか悩んでおります。江原さんは人の気持ちが分かられると思うのですが、娘の気持ちが知りたいです。どのように娘と接したら良いのか、分からなくなってきました、日々悩みます。
<江原からの回答>
かなり激しいですね。「一度、携帯を取り上げました」って。力ずくではね、“北風と太陽論”からするとダメなのですよ。ただ、まあ16歳の思春期でしょう。だから、いろいろあるのだと思います。
相談者さんには本当に申し訳ないけれど、私はこれで良いのだと思います。要するに、このままで良い。この親子の葛藤が、未来の宝になるのだと思うのです。
なぜかというと、これが「教育」だと思うの。教育というのは、「教えて育てる」のではない。「教えを育む」んですよ。この葛藤のなかで、何が正しいのかを模索することが教育だと思うのです。
だから、きっと、相談者さんも、教育は「教えて育てる」ものだと思っていると思う。だから、良き道とか、対処法で、どういうふうにしたら良いかって、すぐそういう対処法に行くのだと。私は、それはいけないと思う。
やっぱり、親子は葛藤しあって、そこで娘さんが、そういうなかでも「親は自分を愛してくれているんだ」ということに(気づくときがくる)。この歳になると、「うるせえな」とか言うこともあるでしょう。でも、「うるせえな」って言いながら、やっぱり親がそうやって、心配してくれたり、2人で何か葛藤しながら(育んでいく)。携帯を取り上げてみたり、泣いてみたり、わめいてみたり、騒いでみたり、これが良き思い出になるのだと。
そういう育て方をされた子は、外へ行って何かあっても、ふと親を思い出す。「これをやったら親が泣く」「親が心配する」って思うことが絶対あると思うの。だから、方法論でいってはいけない。目先の事ではなくて、葛藤するのですよ。真剣に葛藤しなきゃだめだと思う。子育ては“親育て”なんです。そういったなかで自分の都合を押し付けている自分に気づいたり、子どもの立場を考えたり、そういう葛藤をしながら。それは何歳になったってそうなんですよね。それが大事なのだと思うのです。
だから私は、この手のことには口をはさまないようにしているの。あまりにも枠をはみ出たときにはアドバイスするけれど。だって、親子はそれができる幸いなことなのだから。親という関係があるからできること。だから、頑張って向き合ってください!
相談者さんだって、(子どもの頃は)そうだったと思います。自分のことも振り返ってごらんなさい。そうやって生きていく。そのために子どもを持ったのでしょう。
パーソナリティの江原啓之、パートナーの奥迫協子
●江原啓之 今夜の格言
「教育とは、“教えを育む”ことなのです」
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<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子