アーティストの「こっちのけんと」がパーソナリティをつとめるTOKYO FM のラジオ番組「G-SHOCK presents THE MOMENT」(毎週金曜17:00~17:25)。さまざまなゲストをお迎えし、生まれてからこれまでの時間のなかで、人の心に刻まれている「人生が変わった瞬間」=“MOMENT(モーメント)” を探ります。
4月25日(金)と5月2日(金)の放送では、シンガーソングライターのaikoさんがゲストに登場。この記事では、25日の放送の模様をお届けします。大ヒット曲「花火」の制作エピソードなどについて語ってくれました。
aikoさん、こっちのけんと
1975年生まれ、大阪府出身のシンガーソングライターのaikoさん。1998年、シングル「あした」でメジャーデビュー。以降、「花火」「カブトムシ」「桜の時」「ボーイフレンド」など数々のヒットを記録。2000年に「NHK紅白歌合戦」に初出場。等身大の歌詞と親しみやすいメロディラインから、男女ともに高い人気を誇ります。2025年4月30日には、46th Single「シネマ/カプセル」をリリースしました。
シネマ
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カプセル
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――この番組では、ゲストの方の人生が変わった瞬間“モーメント”を伺っていきます。aikoさんの1つ目のモーメントは「1993年 一人暮らしを始めました」でした。
こっちのけんと:続きまして、aikoさんの人生2つ目のモーメントは?
aiko:「1998年夏 毎年行っていた花火大会に行けなかったことから『花火』という曲ができた」です!
こっちのけんと:毎年行ってた花火大会があったんですね!
aiko:そうです。淀川の花火大会でした。
こっちのけんと:僕も毎年行っていた時代がありました!
aiko:すごく有名な大阪の花火大会で、そこに毎年行っていたんですけど、この年に私はデビューしたんです。
こっちのけんと:そうなんですか!?
aiko:1998年7月にデビューしました。デビュー後はご挨拶でラジオ局に行ったりして忙しくなり、花火大会に行けなかったんです。
こっちのけんと:そうだったんですね。
aiko:その日の夜、「行きたかったなあ」って思いながら、寝ようとしたんですけど、カーテンの隙間から空を見上げたんです。そうしたら「眠りにつくかつかないか シーツの中の瞬間はいつも」と、歌詞と曲が頭に思い浮かんだんです。
こっちのけんと:ちょっと今、感動しすぎて泣いているんですけど……(笑)。鳥肌と涙が止まらない、ごめんなさい(笑)。
aiko:あはは(笑)!
こっちのけんと:こんな泣くことあるんだ……自分でもびっくりしました(笑)。そんな瞬間に出てきたんですね! そこからすぐに起き上がって?
aiko:はい。うわーって(曲を)書きました。当時は曲と歌詞が一緒に出てくることが多くて、ピアノで全部作りました。
こっちのけんと:すごい! 一夜でできたんですね。
aiko:真っ暗な部屋のなかで作りました。デビューの年に作ったんですけど、スタッフの人たちとか事務所の人たちに「“夏の曲”ができたので、いつか夏が来たらこの曲を出したいんです」と言って、「花火」を聴いてもらいました。それで、翌年の夏にリリースしました。
こっちのけんと:じゃあ、その日に花火に行けなかったことで、大きく人生が変わったんですね。
aiko:そうなんです。「ありがとう!」って思いました。
こっちのけんと:挨拶回りに行っていたおかげで(笑)。
aiko:ほんまに!
こっちのけんと:いいおこないをするって大事ですよね。巡り巡って自分に返ってきますよね。
aiko:本当によかったです。しかも、この曲で「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に出ることも決まったんですよ。3枚目のシングルだったんですけど、それまでは全国テレビに出ることができてなかったんです。
こっちのけんと:そうなんですね。
aiko:レコード会社の方たちにも、「アーティストは3枚目が勝負だからね」って言われていました。
こっちのけんと:聞いたことある~! うちも父ちゃんに言われました。僕は2曲目の「死ぬな!」っていう楽曲で世に出させてもらったんですけど、それを作っているときにめっちゃ言われました。
aiko:そっかあ。
こっちのけんと:3曲目が出たあとの4、5曲目でバラードを書けよ、みたいなのも言われました(笑)。
aiko:4曲目、aiko「カブトムシ」や!
こっちのけんと:ホントですか!? うちの父ちゃん、合っているのかもしれない(笑)。
<番組概要>
番組名:G-SHOCK presents THE MOMENT
放送日時:毎週金曜 17:00~17:25
パーソナリティ:こっちのけんと