小松駅周辺。写真中央左は2025年10月に開業した新たなランドマーク「ウレシャス小松」
本部長・マンボウやしろと秘書・浜崎美保が、リスナーのみなさんと「社会人の働き方・生き方」を一緒に考えていくTOKYO FMの生放送ラジオ番組「Skyrocket Company」(毎週月曜~木曜17:00~20:00)。
11月6日(木)の放送は、マンボウやしろの代演でお笑いコンビ・レイザーラモンのRGさんが出演。移住、地域とのさまざまなつながり方を紹介する番組コーナー「スカロケ移住推進部」では、石川県小松市を特集。ゲストには、地域とのつながり方を提案する雑誌「TURNS(ターンズ)」プロデューサーの堀口正裕さんが出演。さらに小松市長・宮橋勝栄(みやはし・しょうえい)さんをスタジオに迎え、北陸新幹線延伸後の街の変化、新たなランドマーク、そして、“選ばれる小松”を目指す市の戦略などについて伺いました。
(左から時計回りに)「TURNS」堀口正裕さん、レイザーラモン・RGさん、浜崎美保、小松市長・宮橋勝栄さん
◆新幹線開業で交通アクセス抜群の街へ
石川県の南部、人口約10万人の産業都市である小松市。古くから建設機械などの製造業や伝統工芸・九谷焼に代表される“ものづくり”の街です。
また、歌舞伎の演目「勧進帳」の舞台・安宅の関(あたかのせき)や子ども歌舞伎が盛んに上演される歌舞伎の街、そして、毎年約10万人が集まる「小松基地航空祭」が開催される自衛隊の基地がある街としても知られています。
そんな小松市にとって近年最大のトピックは、2024年3月の北陸新幹線の延伸による小松駅の開業です。
宮橋市長は、新幹線が通るようになったことで「空港・鉄道・新幹線・高速道路がそろった、交通アクセス抜群の立地」となり、「にぎわいが定着してきています」と近況を報告。ビジネス客に加え、大きなスーツケースを持った外国人旅行者の往来も増え、街が活気づいていると語ります。
◆“北前船”がモチーフの新ランドマーク
さらに、2025年10月には小松駅周辺に新たなランドマーク「ウレシャス小松」がオープンしました。名称は、小松の方言で「うれしい」を表す「うれっしゃ」と、英語で「いとおしい」を意味する「プレシャス」を組み合わせた造語です。
同ビルの外観は、巨大な船のような特徴的な形をしていますが、これは江戸時代に交易で栄えた安宅の「北前船(きたまえぶね)」をモチーフにしたもの。ビルには、南加賀最大級の多目的ホール、公立小松大学、ホテルなどが入居しており、市もオフィステナントでさまざまな業種の企業を誘致するなど、産官学が集まる交流拠点としての役割を担っています。
“北前船”をモチーフにした「ウレシャス小松」と小松駅
◆“選ばれる小松”を目指した取り組み
そんな活気あふれる小松市ですが、市の魅力をさらに高めるため、独自の戦略を展開しています。
宮橋市長は、民間からマーケティング視点を持つ人材をCMO(最高マーケティング責任者)として2024年5月から迎え、「選ばれる小松」をつくるための戦略を立て、発信から事業化まで一体的に進めていることを紹介しました。
このCMOの発案の1つが、来月12月に予定されている「大型ラッピングトラック」の走行です。首都圏の渋谷・新宿などで小松市の魅力を装飾したトラックを走らせるこの取り組みは、地方自治体では全国初。首都圏での認知度アップや話題化を通じて、観光や移住・定住、ふるさと納税の促進を狙います。
◆移住者が3年連続増加! 子育て支援、ポムポムプリン人気も後押し
「TURNS」プロデューサーの堀口さんは、産業、文化、仕事、そしてアクセスが良い小松市は「移住者が相当増えているのでは?」と質問。宮橋市長はこれに対し、小松市への転入者が3年連続でプラスになっている状況を明かしました。
特に、定住支援制度を利用した世帯の約8割が45歳以下のファミリー層であり、東京都からの移住が増加傾向にあります。また、東京にいたときの仕事を変えずにフルリモートワークで働く、いわゆる「転職なき移住」も増加。
さらに、サンリオキャラクター・ポムポムプリンを応援隊長に迎え、案内サインやフォトスポットなど、小松駅周辺をはじめ、ポムポムプリンとのさまざまなコラボをおこなっています。
街のあちこちでポムポムプリンと出会えることから、宮橋市長は「プリンくん好きの方にも移住してきていただいています」というユニークなエピソードも披露されました。
また、小松市は「子育てするならダントツ小松」を掲げ、学校給食の完全無償化や18歳までの医療費無料といった手厚い子育て支援を提供しており、食文化の豊かさも相まって、若い世代が魅力を感じて移住する要因となっています。
◆“幸福度ナンバーワンの街”のまちづくり
宮橋市長は最後に、「県下有数の工業団地、豊かな自然や誇れる歴史・文化があり、いま、石川県で『幸福度ナンバーワンの街』と言われております」と強調。「他市に転出された方が『また帰ってきたい!』と思い、さらに移住をご検討されている方が『住みたい!』と思う、そんな小松のまちづくりを目指しています」と力強いメッセージで締めくくりました。
小松市の移住・定住促進Webサイト「Hello!こまつ」では、小松市に暮らす方々にフォーカスして、まちの魅力を発信しています。詳しくはWebサイトまで。
<番組概要>
番組名:Skyrocket Company
放送日時:毎週月曜~木曜17:00~20:00
パーソナリティ:本部長・マンボウやしろ、秘書・浜崎美保