手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。今回の放送では、東京都総務局総合防災部のわたなべはるかさんに、東京都が毎年おこなっている取り組み「令和7年度 東京防災学習セミナー」について伺いました。
※写真はイメージです
大災害に備えるには、自分で命を守る行動をする「自助」だけでなく、住民で協力して地域を守る「共助」の意識も大切です。東京防災学習セミナーでは「地域コミュニティの防災力向上」を目指しており、防災の専門家が都内の町会や自治会、マンション組合に向けて、地域特性や課題を反映した“あなたのまち専用”の防災講義を開いてくれます。
東京防災学習セミナーは全部で9コースもあり、そのうち最大で2コースまで選択することができます。特に注目してもらいたい講義として、わたなべさんは“マンション防災”に関するコースを挙げ、「東京都では、約900万人の都民の方がマンションなどの共同住宅に住んでいます。そこで“トイレが使えない”“エレベーターが使えない”など、マンションで被災した場合の課題に対する具体的な行動や備えを学んでいただけるようにカリキュラムを準備中です」と説明。
コースの詳細については、「M1コースでは『マンション防災の「基本」』というテーマで、マンションなどにお住まいの方がまずおこなうべき備えについて学べます。M2コースでは『みんなで進めるマンション防災』というテーマで、マンションにお住まいの方々が協力して取り組む防災の大切さや、マンション管理組合などが取り組む防災対策について学べます」と解説します。
このほかにも、「首都直下地震への一人一人の備え(Aコース)」「首都直下地震への地域の備え(Bコース)」、「木造住宅密集地域の備え(Cコース)」「地域で取り組む要配慮者対策(Dコース)」「近年の災害から学ぶ(Eコース)」「風水害の備え~東京マイ・タイムラインをつくろう!~(Fコース)」という講義や、すでにおこなっている防災活動で課題や悩みを抱えているコミュニティ向けの「地域防災コンサルティング(Gコース)」があります。
このセミナーの魅力的なところは、専門家が直接防災知識や質問に答えてくれるところではないでしょうか。地域それぞれに抱えている防災の悩みや課題は違うと思います。9つもありますから、課題解決に結びつく話を聞くことができます。最後にわたなべさんは、「都内の防災力向上のために、ぜひ多くの地域の方に興味を持ってもらいたいです」と話していました。
気になった方は
「東京防災学習セミナー」のWebサイトをご覧ください。いざというときに役立つ情報を、あなたの住む地域の方々と共有しましょう。
<番組概要>
番組名:防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋