山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組
「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」
(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。今回の放送は、大阪・関西万博の会場デザインプロデューサーである建築家の藤本壮介(ふじもと・そうすけ)さんが登場! 万博会場制作の裏話を伺いました。
(左から)パーソナリティの山崎怜奈、藤本壮介さん
◆大屋根リングを作った理由
れなち:藤本さんは現在開催中の「EXPO 2025 大阪・関西万博」の会場デザインプロデューサーに加えて、今回の万博のシンボルでもある世界最大の木造建築物「大屋根リング」の設計・監修もされましたが、そもそも“会場デザインプロデューサー”ってどんなお仕事ですか?
藤本:万博会場全体の構想を練ったり、どうやって(パビリオン間の)動線を作るかなど、会場の全部を作る仕事です。ただ、どの国のパビリオンがどこにくるか、というのは僕らは決められなくて。
れなち:各国ごとの調整がありますものね。オファーが来てから開催までは、どれくらいの期間があったのですか?
藤本:2020年4月に打診をいただいて開幕が2025年4月だったので、5年ぐらいずっとやっていました。
れなち:改めて開催された万博の盛り上がりをご覧になって、いかがですか?
藤本:やっぱり、ホッとしたというか、うれしかったですね。開幕前はいろいろ大変だったじゃないですか。ただ我々は、万博ができていくのを目の前で見ていたので“皆さん喜んでくれるに違いない!”と思っていたなかで、開幕して実際に皆さんが楽しそうに会場を歩いているのを見て“良かったな”と思います。
◆大屋根リングの中心にあるものとは?
れなち:会場に行ってみると、大屋根リングの良さがより分かります。歩道や休憩スペースなど、いろんな機能を兼ね備えていてすごくいいですよね。
藤本:そうですね。あと大屋根リングの大きさは、写真や映像でもある程度イメージできると思うんですけど、現地で見ると、その想像を超えますよね?
れなち:本当に迫力があります。ところで、どうしてリングになったのですか?
藤本:“機能性”という意味では、なるべく人がスムーズに流れるような構造を考えて、グルグル回れるものがいいんじゃないかなと。その一方で、世界情勢が非常に混沌としてきて、分断が叫ばれて、それはやっぱり悲しいなと思っていたので、せめて万博にいるときだけでも、いろんな国や文化、人々が集まって、多様性が1つにつながる場所が作れないかなと。そう考えたときに、誰もがわかる“丸”という形のなかにパビリオンが入っていると、よりメッセージが伝わるんじゃないかということで、最終的に丸になりました。
れなち:私ビックリしたんですけど、大屋根リングの真ん中に森と池がありますよね?
藤本:万博の真ん中って一番大事なところじゃないですか、そこに何を置こうか結構悩んだんですよ。それで、これからの時代を考えると“人工物”じゃなく、自然のものを配置するのがいいんじゃないかということで森を置きましょうと。
今の大阪周辺の公園は木が混み合いすぎているんですよね。それだと木の健康状態が悪くなっていくので、そこから間引いて持ってきました。そうすると、公園に残った木はスクスク育ち始めて、間引いた木も敷地内にちゃんと間隔を空けておけば育つ。公園の森も再生するし、万博も“再生の森”として新しく生まれ変わる、そういうコンセプトで作りました。
れなち:すごい! あの森は(万博が終了した後も)残してほしいです。
藤本:そうですね、なんとか残したいです。
<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈