スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組
「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
今回の放送では、リスナーから届いたさまざまな相談に、江原がアドバイスを送りました。
江原啓之
<リスナーからの相談>
私は現在25歳なのですが、これまでにまともに男性とお付き合いしたことがありません。彼氏が欲しい気持ちや、恋をしたい気持ちは常にあり、学生時代は誰かしらに片想いをしていました。大学時代は紹介でデートしたり、バイト先の人にアプローチされたりもしましたが、どちらも好きになれず、付き合うには至りませんでした。
私はもともと1人で楽しめる趣味や好きなことが多いので、1人の時間を充実させていれば、いずれ同じ波長の素敵な人に出会えるだろうと思って気楽に過ごしていました。しかし、待っていてもそんな白馬の王子様は現れない。「このままじゃヤバい」と思い、この1年ほどマッチングアプリや合コン、知人の紹介などから10人近くの男性とデートしました。結局、どなたとも付き合うまでに至りませんでしたが、これらの出会いを通して、自分は異性に対して理想が高く傲慢であったことなど、学びはたくさんありました。
しかし、1年間行動してもなかなか彼氏ができないことへの焦りと不安と自己憐憫から涙を流すこともしばしば。彼氏ができた友人に心のなかで嫉妬するなど、どんどん偏屈になっていってしまいます。受験や就活、これまでいろいろな困難を乗り越え、夢だった職にもつけて幸せなのですが、「彼氏を作る」という夢だけなかなか叶えられず辛いです。私はどのような気持ちで過ごせばいいのか、何かアドバイスをいただけないでしょうか?
<江原からの回答>
江原:どうして恋愛したいのでしょう? まずそこが明確じゃないように聞こえます。文章を読んでいると、“形として”彼氏がいるとかいないとかのお話ばかりですよね。なんだか「車が欲しい」「私だけみんな持っているバッグがない」などと同じで、恋人を物扱いしているように見えます。「惚れる」というものがないですよね。まずあなたは1人で楽しめる趣味があり、その時間が好きなんですよね? なぜそんな人が恋愛を求めるんですか? 白馬の王子様なんて、待っていても来るわけないでしょう。
恋愛がうまくいく人は、惚れっぽい人です。そういう人はうまくいかなかったとしても、「成就しなかった」とかいちいち思わないんですよ。惚れっぽい人は次々と対象が移りますから。だからといって、浮気症ってわけじゃないんですよ。ハマれば長い付き合いになりますし、惚れっぽい人は情に厚いところがあります。なぜ情に厚いかというと、そういう人は世話焼きなんです。
相談者さんはきっと相手に“してもらう”ことしか考えていないか、あるいは世話を焼くのを面倒くさいと思っているのではないでしょうか。「放っておけないな」「ご飯、ちゃんと食べているかな?」「大丈夫かな」とか、そういうことの積み重ねなんですよ。
「見た目が美人で、みんなから好かれていいなぁ」と思う人がいたとしても、それは特殊な人なので自分と比べてはダメです。美人なタイプではないけれど、なぜかすごくモテるタイプの人っているでしょう? そういった人は惚れっぽくて、相手にいろいろしてあげるのが好きな人なんですよ。
男の人はたいがい、どんなにかわいい子や美人を追いかけていても、結局は尽くしてくれる人に落ちるんです。「○○くんのことが好き!」「かっこいい!」「素敵!」と言ってくれたら、男は変貌します。そういうところから相思相愛の恋愛が始まるのではないでしょうか。だから、それを面倒くさいと思っていたらいけませんよね。
恋愛については、私と林真理子さんとの対談本「超恋愛」(マガジンハウス)や、私の書いた「愛のスピリチュアル・バイブル」(集英社)という本も出ておりますので、そちらを読んで研究してみてください。
そして、本でもいつも書いていますが、一対一でやり取りするマッチングアプリはまだ良いとしても、合コンはダメです。人と比べてしまいますから。人と比べると競い合うだけになってしまいます。品数が多い店が売れるかと言ったらそうでもなく、迷うだけ。合コンは品評会になるので、品評で相手を選んじゃダメですし、自分も選ばれちゃダメです。恋愛は常に一対一の勝負なんですよ。“惚れっぽい”人になることができたなら、相手はごまんといますので、そこから学んでくださいね。
奥迫協子、江原啓之
●江原啓之 今夜の格言
「愛は、めんどくさくて、素晴らしい」
<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子