TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。今回のお客様は、ピーター・バラカンさんと斉藤和義さん。ここでは、ビートルズの音楽をリアルタイムで聴いてきたバラカンさんが、ビートルズが登場した当時の様子を振り返りました。
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(左から)ピーター・バラカンさん、斉藤和義さん
◆ビートルズが人気を集めた理由を分析
バラカン:(ビートルズの)初期の頃は、わりとたわいのないラブソングだったりするんですけど、たとえば、「プリーズ・プリーズ・ミー(Please Please Me)」という曲は「僕を喜ばせてくれ」という意味になりますが、(タイトルに「お願い」の意味の”Please”と動詞の”please”と)“Please”を2回続けるのはニクいですよね。普通の会話では、そんなことを言わないから。まだデビューしたばかりの新人なのに、そういう印象に残るようなことをしていました。
斉藤:へえ!
バラカン:次のシングルの「フロム・ミー・トゥ・ユー(From Me To You)」も、決して珍しい表現ではないけれども、曲のタイトルだと新鮮な感じです。
斉藤:そうなんですか。
バラカン:あの人たちは、1回聴いてすぐに覚えられるようなアレンジをするのが得意だったんですよね。
斉藤:ビートルズがデビューしたとき、バラカンさんはおいくつだったんですか?
バラカン:11歳です。ビートルズとともに青春を過ごしたような世代ですね。当時のイギリスでは、バンドがあまりいなかったんです。ソロ歌手の時代がずっと続いていました。唯一、バンドで人気があったのは“シャドウズ”。クリフ・リチャードというソロ歌手のバックバンドなんですけど。
斉藤:インストの曲を出していますよね?
バラカン:そうですね、インストゥルメンタルのヒット曲がけっこうあります。ただ、ビートルズは、歌もあり、曲も自分たちで作り、演奏も自分たちでおこなう。そういうことって、(当時だと)前代未聞って言ったら大げさかもしれないですけど、それに近い斬新な感じがありましたね。
斉藤:それはもう、11歳の子どもでも“なんだこれ!?”って感じるような世界だったのですか?
バラカン:そうですね。僕は1962年頃から音楽に興味が湧いてきて、毎週日曜日の夕方に流れていたカウントダウン番組を聴いていたんですよ。だから、毎週ヒットしている曲を聴いていたんですけど、(ビートルズの楽曲は)周りの音楽とちょっと違う印象は最初からありましたね。
本日12月29日(木)のお客さまは、和田秀樹さん×若泉久朗さんがご来店。一体どんな話が飛び出すのか……!? お楽しみに!
<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/speakeasy/