放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。6月12日(日)の放送では、明石家さんま研究家、ライターのエムカクさんが登場。さんまさんのことを調べ始めたきっかけや、さんまさんの高校時代のエピソードなどを語りました。
左から、高須光聖、エムカクさん
◆明石家さんまの発言を記録
エムカク:さんまさんのことを調べるようになったり、発言をメモしたりするきっかけになった番組は「痛快!明石家電視台」(MBS)です。
高須:そうなんですか!
エムカク:さんまさんの存在はもちろん知っていて、はじめはいち視聴者として楽しんでいたんですよ。
高須:「面白い芸人さんやな」ぐらいだったんですね。
エムカク:それで、僕が20歳のときにいろんなことが重なってしんどいことがあったときに、たまたまテレビを点けたら「痛快!明石家電視台」がやっていたんですね。1993年のことです。
高須:えらい前ですね。
エムカク:そのときは、ちょうどクイズコーナーをやっていまして、間寛平さん、村上ショージさん、ジミー大西さんが出ていました。それを観ていたら、なんかしらんけど大爆笑してしまって。それから、さんまさんのことが気になり始めたんです。
高須:へえ!
エムカク:それで、さんまさんが「MBSヤングタウン土曜日」っていうラジオ番組をやられているのを知って聴いてみたら、少年時代とか若手時代の話が流れてきたんですね。気づいたら、ノートにさんまさんの発言を書き留め始めていたんですよ。
高須:なんで(発言を)残しておきたいって思ったんですか?
エムカク:“忘れないように”っていうのが一番の理由ですね。“ラジオを録音する”っていう発想が全然なくて、“面白い話だから(記録として)残しておこう”と思って始めました。
高須:それから拾いきれなくなって録音に移行した感じですか?
エムカク:はい。録音したものを何度も巻き戻して聴いていました。
高須:書き起こしってめっちゃ大変でしょ?
エムカク:そうですね。さんまさんの発言を全部(ノートに)記録しようと思って、最初の数年間は写経のようにすべての言葉を書き留めていました(笑)。
高須:じゃあ、“あの話をしたから次はこう話すな”ってことも分かってくるんじゃない?
エムカク:はい、ただそれが良いのか悪いのか(笑)。純粋に楽しめなくなっているのかもしれないですけどね。
高須:次に話す内容が分かってしまいますもんね。
* * *
高須:記録しているノートは何冊ぐらいあるんですか?
エムカク:2000年ぐらいからはパソコンで入力するようになりましたが、それまでに6年間ぐらい記録したノートが130冊ぐらいありました。
高須:そのノートはどうしてます? 内容をパソコンにデータ化しましたか?
エムカク:もうデータ化しました。
高須:ええ!?
エムカク:検索機能で(発言が)引っかかるようにしたかったんですよね。
◆どんなときでも“面白い存在”
高須:“明石家さんまってすごいなぁ”って思うエピソードを1つ挙げるとすると、何が思い浮かびますか?
エムカク:やっぱり、高校時代のエピソードですかね。高校時代の話って、さんまさんの発言からでしか情報が得られないんですよ。
高須:そうですよね。
エムカク:いろんな脚色も入っているんでしょうけど、さんまさんは高校時代からずっとお笑いのことを考えていて、学校中の人気者やったっていうのが伝わりました。
それを分かった上で、さんまさんの同級生の逸話とかをのちのち聞いたりすると、そのまんまだったりするんですよね。高校時代とかお笑いに出会う話って、デビュー前のことだからほとんど資料がないので、集中して聴いていました。
高須:(明石家さんま研究家を)いつまでやるかって考えません? 人生を懸けてやっていることだから、ここまで来たらやめられないでしょう?
エムカク:ここまで来たら最後まで見届けたいです。(さんまが出演する番組収録の)スタジオに立たせてもらえると、さんまさんの話がノーカットで聞けるじゃないですか。それがもう、楽しくて仕方がないですね(笑)。カットされているところでも“こんなに面白いんや”っていう発見もありますし。
高須:あの人は本当に全力ですからね。
<番組概要>
番組名:空想メディア
放送日時:毎週日曜 25:00~25:29
パーソナリティ:高須光聖
番組公式Facebook:
https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/