手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「井村屋えいようかん presents 防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。9月16日(土)の放送では、「津波避難」について取り上げました。
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9月1日(金)で関東大震災発生から100年を迎えました。そこで9月の放送では、当時の被害状況を振り返りつつ、現在の防災対策について考えます。今回のテーマは「津波避難」についてです。
火災のイメージが強い関東大震災ですが、震源域が神奈川県・相模湾内であったことから、伊豆半島、伊豆大島、三浦半島、房総半島の沿岸に津波が押し寄せました。津波の高さは、伊豆大島や静岡県熱海市で最大12メートル、千葉県の館山市で9メートルに達し、早いところでは地震発生後5分で津波が押し寄せたと言われています。
津波から身を守るためには、強い揺れがある際にはもちろんですが、弱い地震でも長く続く揺れを感じたら、急いで高台などの安全な場所に避難しましょう。また、海岸にいた場合は避難誘導標識を確認し、津波避難ビル・津波避難タワーに避難するのも方法の1つです。
津波が発生したら、防災無線などから情報が伝えられます。津波の危険がある場所には、津波がくる危険があることを示す「津波注意」のほか、津波避難場所を示す津波標識が設置されています。万が一に備え、海の近くにいるときは必ず確認するように心がけましょう。
東京23区のうち、海に接している区は江戸川区、江東区、中央区、港区、品川区、大田区の6区ですが、東京都が公表した「首都直下地震の被害想定」で、品川区は最大2.38メートルの津波が想定されています。
津波からの避難は高台が基本です。しかし、「避難する時間がない」「高台まで遠くて避難できない」などの場合も考えられます。それに備えて、品川区では津波避難施設の確保を進めており、現在、区内に37ヵ所の津波避難施設があります。
海に面している区にお住まいの方は、自治体のWebサイトなどでどういった対策がなされているかを確認するとともに、非常用持ち出し袋の確認など、いざというときのための準備も忘れずにしておきましょう。
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9月16日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年9月24日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:井村屋えいようかん presents 防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋