全国のコミュニティFMに番組配信をおこなうTOKYO FMグループの「ミュージックバード」で放送中のラジオ番組「~DAIKIのInclusive Monday!~『教科書では学べないこと』」。障がいのあるダンサーで、NHK大河ドラマ「光る君へ」に出演していたSOCIAL WORKEEERZ 代表のDAIKIとメンバーのARISAがパーソナリティを務め、多様な分野からのゲストを招き、自身の経験や視点を通じてインクルーシブな(誰も仲間外れにしない)社会を築くためのアイデアや挑戦に焦点を当てます。
今回の放送では、フリーアナウンサーの亀井京子さんをゲストに迎えて、WOOOLY株式会社のアンバサダー活動について伺いました。
(左から時計まわりに)パーソナリティのARISA、DAIKI、亀井京子さん
<就労継続支援B型とは>
障がいや病気のため、一般企業などで雇用契約を結んで働くことが難しい方に対して、就労の機会や生産活動の場を提供するサービスを指します。A型は雇用契約を結び一般就労に近い形であるのに対し、B型は雇用契約を結ばず、おこなわれた生産活動に応じて工賃と呼ばれる対価が支払われます。B型は体調や障がいに合わせて利用できる点が特徴です。
◆WOOOLY(株)のアンバサダーに就任!
亀井京子さんは兵庫県出身。2005年にテレビ東京へ入社し、スポーツ番組を中心にキャスターやリポーターとして活躍してきました。2010年からはフリーアナウンサーとして活動の幅を広げ、イベント司会や講演、メディア出演など多方面で精力的に活動。そして2025年1月、新たな一歩としてWOOOLY株式会社のアンバサダーに就任しました。
亀井さんがWOOOLYに関わるきっかけは、同期入社で福島テレビのアナウンサーだった山元香里さんの存在でした。「山元さんは就労継続支援B型事業所を運営しておりまして、現在はWOOOLYさんの傘下にあるんですね。人生をかけて障がい者の方々に寄り添う社会を作っていきたいという熱い思いをずっと聞いていて、そんななかでWOOOLYさんとのご縁をいただきました。現在は広報活動をおこなっています」と説明します。
また、子育てが一段落したタイミングで、自身の生きがいや原点を見つめ直すなか、学生時代から縁のあった福祉の分野にもう一度関わっていく決意を固めたことも背景にあります。「何かお役に立てることができたらいいなと思っていた矢先に、お仕事をいただくことになってとてもありがたいなと思っております」と亀井さんは笑顔で語りました。
◆利用者のやりがいを生み出す事業所を新たにオープン
WOOOLY株式会社では、プリンを製造・販売する「ぷりんクルーズ」や、アクセサリー制作、カフェ運営など、利用者が多様な仕事に挑戦できる環境を整えています。亀井さんは「福祉って支える側・支えられる側というイメージが私のなかであったんです。ですが、一方向の関係ではなく、一緒に新しい価値を生み出す会社の在り方にすごく惹かれました」と話します。
2025年7月には世界的ショコラティエ・辻口博啓さんとの共同プロジェクト「アッシュリー株式会社」がスタート。障がい者福祉とスイーツ産業を融合させた新しい試みで、今後はB型事業所と連携したカフェ展開を進めていきます。「カフェ1号店は来年オープン予定なんです。利用者のみなさんにとっての選択肢とやりがいがさらに広がると思います」と亀井さんは目を輝かせます。
やりがいを感じられる環境づくりは、利用者の意欲を高める大切な要素です。自分が手掛けたものが消費者に喜ばれ、その反応を直接受け取れることは、大きな励みになります。「ぷりんクルーズは事業所のなかでも人気の仕事で、利用者さんは数日前から体調を整えて事業所に来るというお話を聞いたんですね。そういうやりがいってすごく大事なんだなと感じました」と亀井さんは力を込めました。
◆日本の“ノーマライゼーション”の遅れを指摘
亀井さんは「気づけば、私の人生のなかで福祉との縁が深かった」と振り返ります。カトリック系の学校で学びながら、障がい者施設や高齢者施設を数多く訪問。子どもが幼稚園に入ったあとも役員活動を通じ、福祉施設と関わる時間が続きました。そうした積み重ねが、「これからの人生をより充実させたい」という思いを生み、WOOOLYとの出会いに結びついたといいます。
番組では、日本の「ノーマライゼーション(高齢者や障がい者などを特別視せず、誰もが同等に生活ができる社会を目指す考え方)の遅れ」についても意見が交わされました。亀井さんは「みんなの気づきが重なっていって、共にビジネスをしたり、“何かを作り上げるパートナー”といった考え方になっていけばいいのになって感じています」と思いを口にします。
また、利用者が描いた絵や作品にも触れ、その芸術的な可能性にも感動したと語ります。「利用者の方が描いた絵が芸術としてもっと表に出たらいいのになって思いました。すごく芸術の才能を秘めた方々がたくさんいらっしゃるんです」と強調しました。
一方、DAIKIは、WOOOLYの福祉施設で利用者が自らの意思で作業を選んでいる様子がすごく印象的だったと話します。しかし同時に「選択肢は施設内だけでなく、外にも必要」と指摘。当事者がやりたいことを自由に発信し、挑戦できる社会の重要性をあらためて訴えました。
◆目指すのは“誰もが生きやすい社会”の実現
亀井さんの今後の目標は、「WOOOLYの活動を通じて、誰もが生きやすい社会をつくること」。アナウンサーとして培った発信力と、福祉活動で得た経験を掛け合わせ、これまで支えてくれた人々への恩返しを続けたいと話します。
番組の最後には、亀井さんとDAIKIがお互いの夢について語り合いました。亀井さんは「人に何かを返せる生き方をしていきたい」と話し、DAIKIは「今は当たり前でないことを、当たり前にできる社会をつくりたい」と言います。たとえば、車いすの人が臆することなく自然に居酒屋に入ることができるような環境作りなど、小さな“当たり前”を少しずつ広げていきたいとも。
夢を語り合ったふたりは、「一緒に頑張りましょう」「楽しみましょう」と笑顔でエールを交わし、温かく希望に満ちた雰囲気のまま番組は締めくくられました。
<番組概要>
番組名:~DAIKIのInclusive Monday!~「教科書では学べないこと」
放送日時:毎週月曜日 19:00~20:55 (生放送)
パーソナリティ:DAIKI、ARISA