スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
9月28日(日)の放送では、「好きな人を忘れる方法」を尋ねるリスナーの悩みに、江原が独自の視点で回答しました。
江原啓之
<リスナーからの相談>
30代前半の女性です。好きな人を忘れる方法を教えてください。この1年、好きな人を忘れるためにできることはすべてやりました。物理的に会わないようにし、自分から連絡しない、その人を思い出すものはすべて処分、日々忙しくして別のことに集中する、自分磨き、友達や家族との時間を大切にするなどです。気持ちを紙に書き出して執着や後悔を手放す努力もしました。
ただ、この1年、彼を思い出さなかった日はありません。1年前と気持ちが全く変わっていないことに気づいて、自分でも「いい加減にしろ」と思います。時間が解決してくれるのを待つしかないのでしょうか。
<江原からの回答>
私は、それで良いんだと思うの。それが普通だと思うの。というか、忘れようとすることがまず不自然。例えば、亡くなった家族のことを忘れますか? 忘れないのは当たり前のことなんです。愛があるから。
だから、相談者さんは、その人が本当に好きだったんでしょうね。まだお若いから、本当にどこまでその人のことを好きなのかは分からないけれど、好きだったんでしょう。今の時点で。これは多分、その気持ちが本当だったら、次にどんな人と出会って、どのような愛情をもっていたとしても、その人のことは忘れないでしょう。
そういうものだと思うんです。だから、私はよく、「忘れたい」って言う人に必ず言うのは、「忘れたら、あなたの愛は嘘です」と。(忘れるのではなく)“心の思い出のアルバムに綴じること”なんですよ。もう、過ぎたことなんだから、それを追うことじゃないのね。ただ、忘れることなんかできやしない。当たり前ですよ。
だから、それを、思い出のアルバムにしまう。で、ときどき、開けてみては思い出に浸るんです。「あのとき、こうだったな」と。その美しい思い出をずっと大事にしておく。特に、思い出になると、悪いことよりも、やっぱり美しい思い出が残るので。アルバムってそうじゃないですか。
心のアルバム、自分の魂のアルバムに綴じて、たまに開き、そして、そんな人がいてくれて、愛することができて、そこに感謝すること。だって、私、この世でもっとも不幸なのは、愛する人がいない方が不幸だと思うんです。苦しいくらいに愛する人がいることは、幸せなこと。苦しいんですよ。つらいけれど、愛することはすごく大切なことで、だけれども、自分との時間は終わったこと。だから、追ってはいけない。美しいものは。
私は、そういう人を一度も忘れたことがないですよ。何十年経っても忘れない。忘れたら本物じゃない。それは別に、何も恋愛対象ばかりではない。私は(亡くなった)母や父、祖母も忘れない。楽しい思い出がいっぱいあるから。
恋愛の場合は、ちょっとほろ苦いこともあるけれど、でも、楽しいこともいっぱいあった。例えば、かつて飼っていたペットもそうだし、全部自分の愛。そこにあるのは。みんな忘れない。何で忘れられるんですか? (自分の心のなかにある)アルバムに向かって、「楽しかった」「良い時間をありがとう」「今でも愛しているよ」と。毎朝、ペットたちにも言っています。
だから、忘れたいとかよく言っている人は、「何を無駄なことを言っているんだろう……」と思うの。いろいろなこともあるけれど、忘れませんよ。今を生きてる人だって。
江原啓之、奥迫協子
●江原啓之 今夜の格言
「愛は貰うものではなく与えるもの。それでも“与えられていたのだ”と気付くものなのです」
----------------------------------------------------
この日の放送をradikoタイムフリーで聴く
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子