藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。1月11日(土)の放送は、パデルプレーヤーの小澤琴巳(おざわ・ことみ)選手をゲストに迎えて、お届けしました。
藤木直人、小澤琴巳選手、高見侑里
1998年鹿児島県生まれ、静岡県育ちの小澤選手。大学在学中にパデルと出会い、最年少で日本代表選抜、世界大会出場、アジア・アフリカ・オセアニア予選優勝を果たします。大学卒業後は看護師、助産師とパデル選手の二足の草鞋で歩んでいましたが、“スポーツの道で世界に挑戦したい”と、現在は仕事を退職し、パデル選手として世界に挑戦しています。
◆注目の競技・パデルの魅力とは?
藤木:小澤選手が挑戦していらっしゃる「パデル」という競技は、どのような競技でしょうか?
小澤:ラケットスポーツの1つなんですけど、テニスコートの半分ぐらいの大きさで、周りが透明な強化ガラスで囲まれているなかでおこなう競技で、箱のなかに入ってテニスをしているようなイメージです。
なので、前からもボールが来るし、横や後ろ(のガラスの壁)から跳ね返ったボールを利用して、相手に返すスポーツです。ダブルスのみなので、コートのなかに4人の人間が入って、ネットを挟んでプレーしていきます。
藤木:一見テニスに近いですが、スカッシュのように壁を利用した攻撃ができるのが特徴なんですね。
小澤:おっしゃる通りで、立体的にコートを使うので、空間能力がすごく問われるスポーツかなと思います。スカッシュは隣に対戦相手がいるなかで、前の壁に向かって交互に打ち合うスポーツですけれども、パデルは4人なので、2対2で駆け引きをしているようなイメージになります。
藤木:ヨーロッパでは既に人気のスポーツなんですよね?
小澤:はい。競技自体は1960年代後半ぐらいに始まって、スペインではサッカーに次ぐ競技として知られています。世界的にも爆発的に(競技人口が)伸びていて、ヨーロッパを中心に、スウェーデンやデンマークなどの北欧や中東、UAE、カタールで今すごく伸びてきています。それを追いかけるように今アジアも伸びてきていて、日本だと50コート弱あります。
小澤琴巳選手
◆海外挑戦で世界のトップレベルを実感
藤木:2024年に初めて長期間の世界遠征に行かれたそうですね。それまでは看護師と助産師との二刀流だったわけですが、パデルに専念できた期間はどうでしたか?
小澤:最高でした! もちろん難しいことや苦労することも多いですが“今しかできない”という思いと、“アジア初の世界トップ圏内に入る!”という気持ちと……もちろん、アジアではまだ発展途中の競技なので、“パデルをもっと知ってほしい”という気持ちでやっていますし、まだやっていないこと、誰もできていないことに挑戦してみたいという思いで頑張っています。
藤木:実際に海外を転戦してみて、手応えはどうですか?
小澤:日本をベースに世界大会に行ったり、個人で1年に1~2回海外に行くのに比べて、今回はほぼ1年間いろんな国に行けて、トップ中のトップ(のプレー)や発展し始めているところのレベルなど、世界各国のレベルを実感できました。実際に“(自分も)いけるんじゃないか”と思うところも多くあったので、これからも頑張りたいと思います。
藤木:最後に、小澤選手の今年の目標を聞かせてください。
小澤:選手としては今、アジアランキング1位で世界ランク195位になりました。なので、ランキングをキープ、もしくは150位以内に入れるように頑張りたいのと、やっぱり、もっと日本の皆さんにパデルを知ってもらって、「初めてやりました」「もっとやりたい!」と思ってもらえるような競技に成長してほしいと思っています。
藤木:世界ランキング195位。世界のなかで順位付けされているってすごいですね!
小澤:実は、アジア人で初めてなんです。スペインやアルゼンチン、南米にも優秀な選手が多いので、
藤木:パデルが盛んなところには、そういう選手が出てきやすい土壌がありますからね。
小澤:そこをアジア人として突き抜けたいなと思います!
----------------------------------------------------
1月11日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2025年1月19日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里