作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00~19:55)。
2月22日(日)の放送は「村上RADIO~(博士も愛した)素数で聴く音楽~」をオンエア。今回は、小川洋子さんのベストセラー小説『博士の愛した数式』になぞらえて、タイトルに2、3、5、7、11、13、17、19……などの“素数”が入っている楽曲にフォーカス。村上さんの選曲でお届けしました。
この記事では、タイトルに「3」「5」が入った楽曲を紹介したパートをお届けします。
「村上RADIO」
◆Paul McCartney「We Three (My Echo, My Shadow And Me)」
3がタイトルについた曲もたくさんあります。今バックでかかっているのは、マントヴァーニ楽団が演奏する「Three Coins In The Fountain」です。『愛の泉』、映画の主題曲です。それからリップ・コーズの「Three Windows Coupe」もありましたね。中でもいちばん有名なのはたぶん、ドーンの「ノックは3回(Knock Three Times)」でしょうね。でも今日はこれはかけません。僕が学生時代、レコード屋さんでバイトしていた頃、この曲が流行っていまして、いやというほど聞かされて「これ、もういいや」と思いました。
ポール・マッカートニーの歌う「We Three」をかけます。これは1939年にヒットした古い流行歌で、インク・スポッツというコーラス・グループの歌で知られています。僕はブレンダ・リーの歌でこの曲を知ったのですが、2012年に出たポールのカバーもなかなか良いので、今日はこれでいきます。伴奏はダイアナ・クラールのピアノにジョン・ピッツァレリのギターという豪華版です。
正式な題名は「We Three (My Echo, My Shadow And Me)」。僕のエコーと、僕の影と、そして僕。どことなく、なんかカール・ユング的なタイトルですね。
◆Count Basie And His Orchestra Featuring Joe Williams「5 O'Clock In The Morning
タイトルに5が付く曲、ということでまず思い浮かぶのはなんといっても、デイヴ・ブルーベックの「テイク・ファイブ」ですね。でも今回これはかけません。あまりに順当すぎる選曲だから。すみません。うちはだいたいがへそ曲がりな番組なんです。
かわりにぐっと渋いところを聴いてください。カウント・ベイシー・オーケストラ(Count Basie Orchestra) をバックにジョー・ウィリアムズ(Joe Williams)がブルーズをじっくり歌いあげます。
「Five O'Clock in the Morning」。朝の5時に1人でぽつんと街路に立つ、孤独な男の歌です。これ、かなり胸に迫ります。
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<番組概要>
番組名:村上RADIO~(博士も愛した)素数で聴く音楽~
放送日時:2月22日(日)19:00~19:55
パーソナリティ:村上春樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/