武藤敬司「1つの夢だったからね」引退試合で蝶野正洋をリングに上げた理由を語る

TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。今回のお客様は、武藤敬司さんと神奈月さん。ここでは、2023年2月に東京ドームで開催された武藤さんの引退試合を振り返りました。

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（左から）神奈月さん、武藤敬司さん

◆東京ドームでの引退試合を振り返る

武藤：俺は2年前に東京ドームの試合で引退したんだけど、当時はコロナが終わりかけの頃で、全部クリアにはなったんだけど、「マスクをしなきゃいけないのか」とか「大声を出していいのか」っていうのがギリギリまでわからなかった。

神奈月：シーンとした状態で何万人に見られるのもイヤですよね（苦笑）。

武藤：そうなんですよ。東京ドームだって、半年前くらいから会場を押さえないと取れないわけで、でも、まだ半年前はコロナがかぶっていたからね。収束するとは思っていたけどいつになるかわからなかったから……あれは博打だったよ。

神奈月：当日は盛り上がっていたし、結構入りましたもんね。最後も、武藤さんの急なアドリブで蝶野（正洋）さんをリングに上げるという。

武藤：1つの夢だったからね。

神奈月：引退試合の前におこなわれた会見で、「橋本（真也）も三沢（光晴）社長も引退試合をしていないから、俺がそれを背負って……」みたいな感じで言っていて、そのときは蝶野さんの名前を出していなかったじゃないですか。

武藤：いや、あいつはまだ現役なんですよ（笑）。

神奈月：そうなんですよね、でも、もうだいぶやっていないですよね（笑）。

武藤：俺よりやっていないよ（笑）。

神奈月：あのときは多分、東京ドームに集まった7割ぐらいがオールドファンの人で、あの瞬間に涙が出たというか。プロレスを観に行って久しぶりに“このまま時間が止まってほしいな”って思いました。

武藤：うれしいねぇ。


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＜番組概要＞
番組名：TOKYO SPEAKEASY
放送日時：毎週月-木曜 25:00～26:00
番組Webサイト： https://www.tfm.co.jp/speakeasy/