市川美絵がパーソナリティをつとめるラジオ生放送番組「Seasoning~season your life with music~」。1月5日(木)の放送は、木曜レギュラーパートナーの若新雄純(慶應大学特任准教授などをつとめるプロデューサー)が出演。最近起きたニュースを独自の視点で解説するコーナー「若新雄純の『色メガネ』」では、「大企業の職場がゆるすぎて離職する若者たちの現状」について取り上げました。
木曜レギュラーパートナーの若新雄純
◆職場がゆるすぎて離職する若者たち…
ここのところ、大企業の職場がゆるすぎて離職する若者たちがいるというニュースがたびたび話題になりますが、ゆるい職場は本当に“悪”なのでしょうか?
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若新いわく、日本における大企業の割合は全体の約0.3%で、大企業に勤めている人の数は労働者のおよそ3分の1。若新は「多くの大企業の仕事はゆるくて給料が高い」「だから人気で競争が激しく有名大学卒が多い」「ほどんどの大企業は、子会社や関連会社に仕事をしてもらって管理する存在で、構造が固定化している」と言います。
国や金融機関などから大きな仕事を窓口となって受けて、「それをどういう事業会社や、どの関連会社、支柱の下請け工場や中小企業に予算を分配してやってもらうか。代理店のように(依頼された大きな仕事の)すべてを調整、監督するような会社が代々あって、大企業と呼ばれる会社がずっと担ってきた」と説明。
関連会社や子会社、下請けなどに仕事を分配し、取りまとめる役回りと聞くと楽なイメージがありますが、「だからといって適当に働かないように、派閥争いや社内で出世競争をさせてきた。なかには理不尽な上司がいたり、パワハラ(パワーハラスメント)があったりしても、みんな(会社を)辞めたくないからそうしたことにも耐えていたが、徐々に時代が変わってきて、パワハラや必要のない社内での競争が問題視されるようになったことで、大企業のゆるい職場がさらに“ホワイト”になってしまった」と、その背景を語ります。
若新は、“ゆるい”とされながらも取りまとめる監督的な仕事も「大事」だとした上で、「その“おいしい仕事”をするために、日本の優秀層が(大企業に)就職してしまうことが問題」と指摘。自分が優秀だと自覚がある人が目指すべきは“ゆるい”とされる大企業ではなく、「自分でフリーランスとして働く、海外に行って働くなど、もっと難易度の高い仕事をするべき」と提案します。
「これまでは、有名大卒などの優秀な人たちが、取りまとめる監督の仕事を奪い過ぎてきた」と言い、「すごく真面目だけどそれほど要領が良くない、一生懸命に仕事はするけどそこまでバリバリ仕事ができないような人に、そういうポジションを譲ってあげていくべき」と主張します。
さらに「(固定化している大企業の構造を)全部変えていかないと、日本の社会の生産性は上がらないと思う」とした上で、「優秀な人たちは、(大企業で取りまとめる仕事に就こうとするのではなく)独立して働く、海外に出て稼ぐなど、もっと難しい仕事をするという意識に変わるしかない」と語りました。
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<番組概要>
番組名:Seasoning~season your life with music~
放送日時:毎週月曜~木曜 13:30~15:55
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国20局ネット
パーソナリティ:市川美絵、角田陽一郎(月曜)、副島淳(水曜)、若新雄純(木曜)
番組Webサイト:
https://audee.jp/program/show/38286