山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組
「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」
(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。11月9日(木)の放送は、コピーライターの勝浦雅彦(かつうら・まさひこ)さんをゲストに迎えお送りしました。
(左から)パーソナリティの山崎怜奈、勝浦雅彦さん
◆コピーライターが考えたダレハナのキャッチコピー
まずは勝浦さんに、コピーライターとはどんな仕事なのかを聞いてみると、「一般的には広告関係のキャッチコピーを考えたり、企画を考えたりすること」と説明しつつ、「それだけではわかりにくいと思うので……」と、なんとこの日のためにダレハナのキャッチコピーを考えてきてくれました。
しかも、「コピーライターたるもの、対象を徹底的に調べないと言葉は出てこない」と、れなちの著書「山崎怜奈の言葉のおすそわけ」(マガジンハウス)を熟読。その熱心さにれなちも驚きます。
早速、1つ目に披露したのは、れなちの知的な側面を切り取った“山崎26年、尊い味わい”。これを聞いた瞬間、れなちが「ウイスキー!」と声を上げます。というのも、こちらはウイスキーの銘柄「山崎」にかけて作られています。
そして2つ目は、れなちのよく通る特徴的な声にフォーカスした“その声は、贈り物だと思う”。勝浦さんが「(れなちの声を)聴いているだけで、何かをもらえるように感じたので」と解説すると、「光栄です」と照れるれなち。
続けて3つ目は、番組の放送がちょうどお昼過ぎの時間帯で、さらには癒やしを踏まえて“お昼寝vsダレハナ”。そして4つ目は“「誰かに話したかったこと」=そこには相手がいる”という番組タイトルに紐づけて“一緒に聴きたい人、できました”と、4つのキャッチコピーを披露。どれも甲乙つけ難い出来栄えに、れなちは「うれしい! どれかひとつ買い取りたい!」と大喜び!
一方、リスナーからは「口説き文句に聞こえる(笑)」との反応もありましたが、勝浦さんは「(コピーライターは)ある種、世の中を口説く側面もある。世の中が反応する言葉を、いかに短く強くまとめて世の中に伝えていくのが仕事」と語ります。
◆“個人的には…”その裏にある思いとは?
そんな勝浦さんは、言葉に関する技術をまとめた著書「ひと言でまとめる技術 言語化力・伝達力・要約力がぜんぶ身につく31のコツ」(アスコム)を11月1日(水)に発売しました。
れなちが、同書の「一言でまとめるために捨てる」という章に興味を示すと、勝浦さんは「(言葉を)捨てるって勇気だと思うんですよ。その勇気って“その人の時間を極力奪わずに伝えたいことを伝えること”だと思うんですね。つまり、簡潔に話す勇気を持つために、どういう心構えで、どういう技術、発想法を知っていればそれができるのかをまとめています」と話します。
また、日本人は“個人的には……”という枕詞を使いがちですが、「これを会議などで使うと“自信がない”“責任を負いたくない”みたいな印象が真っ先にきてしまう。そういった“逃げ”の理由になる言葉を少しずつなくしていき、勇気を持って言葉を使うべき」と力を込めます。
ここで、れなちが「言葉にやわらかさを残しながら、簡潔に伝えるにはどうすればよいですか?」と質問。これに勝浦さんは「大事なのは、ただわがままで強い意見を伝えるのではなく、さまざまな選択肢のなかから“これがあなたにとって最適だと思うから伝えている”ということを相手にわかってもらうことが大事」と解説します。
また、人に思いを伝えるとき大切なこととして“わかりやすい言葉”を使うべきとも。「人間は、難しい言葉や専門用語、カタカナ語を使いたがるんですよ。なぜかというと、自分の意見に自信がなく、そういう言葉を使うと立派に聞こえるから。でも、名作キャッチコピーって、小学生でもわかるような簡単な言葉をどれも使っているんですよね。そこに至るまではいろいろな意見があるだろうけれど、それをまとめる勇気のある人間が、素晴らしいコピーを作っている」と言います。
さらに、簡単にできる思いの伝え方として「何かを伝えたいときは、1度声を出して読んでみる。そうすると、どこが伝わりづらいのかなどが分かります。ただ目で追うのと声に出すのでは全然違います」と話していました。
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11月9日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年11月17日(金) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈