ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55)では、8月14日(月)と15日(火)の2日間にわたって「『マイナビ 閃光ライオット2023 Produced by SCHOOL OF LOCK!』ライブ音源スペシャル」を放送。パーソナリティのこもり校長(小森隼/GENERATIONS from EXILE TRIBE)とCOCO教頭(CRAZY COCO)が、このイベントに出場したファイナリスト9組の感想を伝え、特別審査員のコメントを代読しました。出場順に紹介します。
『マイナビ 閃光ライオット 2023 produced by SCHOOL OF LOCK!』は、番組とSony Musicがタッグを組んで贈る10代アーティスト限定の“音楽の甲子園”です(コロナ禍で開催しなかった3年間に20歳になったアーティストを含む)。
今回は、3,674組の応募アーティストのなかから選ばれた9組がZepp DiverCity(TOKYO)でおこなわれたファイナルステージに出場。応援アンバサダーを宮世琉弥さん、特別審査員をいしわたり淳治さん、岡崎体育さん、若井滉斗さん(Mrs. GREEN APPLE)、蒼山幸子さんが務め、グランプリに「でかくてまるい。」、審査員特別賞に「shoki」、楽曲に贈られるマイナビ賞にでかくてまるい。の「36号線」が選ばれました。
『マイナビ 閃光ライオット2023』校長、教頭の感想と特別審査員のコメント
◆1組目「Blue Mash」大阪府/4ピースバンド
こもり校長:Blue Mashには、直接会ったときに「空気感を作ってほしい」って伝えたのよ。
COCO教頭:言ってたね。
こもり校長:それっていうのは……1組目のプレッシャーもあるだろうし、ある種俺なりのエールでもあったというか。プレッシャーをかけることで、ちょっとでも気がやわらかくなればいいなというのも実はあったんだけど。本番を見たりをMCを聞いたりしたときに、プレッシャーとかそういう次元ではないんだな、という。気合いを入れるとはどういうことなのか、というのを、すごくダイレクトに教えてくれた気がして。みんなの思いだったり、あのステージが持つ威力みたいなものを感じたね。
COCO教頭:ボルテージの上げ方が、徐々にじゃなくてギュン! って。最高スピードに到達するのが早かったし、MCも聞かせるところはしっかり聞かせるというメリハリがあったから、それも最高だったなと思います。
――特別審査員・岡崎体育さんのコメント
熱量のなかにいい意味での冷静さも持ち合わせていて、ただ放出しているだけではなくて経験値が高いと感じた。
◆2組目「三四少女」大阪府/4ピースバンド
こもり校長:俺は、とにかく楽曲がいいと思っている!
COCO教頭:おーいいね!
こもり校長:すごく好きだし、サビで音の厚みがグっと出るところとか、間奏でおちて、大サビのところで後ろのビートがもっと増えて盛り上がる感じ? 間奏での客席の声だったり、バンドコンセプトもバッチリだからこそ、戦い方に幅が見えたというか。可能性もすごく感じられるステージで、俺はすごく熱くなったね。
COCO教頭:それは無敵だね。本人たちの自己PRで、“ポップでキャッチー、ちょっとキモカワ”と言っているんだけど、Blue Mashが作り上げたステージをちゃんと“キモカワ”のステージに作り上げていて見事だった。
――特別審査員・蒼山幸子さんのコメント
それぞれ個性があってカラフル、聴いていてキャッチー。とにかく、曲が素敵だと思いました。
◆3組目「shoki」(審査員特別賞受賞)島根県/シンガーソングライター
こもり校長:今回、唯一のシンガーソングライターだね。1人だと普通は緊張したり、プレッシャーの波にのまれてしまうと思うのよ。会場には、2千人くらい入るしさ。
COCO教頭:すごいよね。
こもり校長:ファイナリストのなかにも、あの場所に圧倒されたり思いをはせていたバンドもいると思うんだけど、shokiはそういう型にはまらない感じがすごく魅力的で。本番前に会いに行ったときも、超自然体みたいな。向こうから手を振ってくれるし。
COCO教頭:ホンマに自然体やな(笑)。しゃべっているときと歌っているときの……もちろん両方shokiなんだけど、声質がガラっと変わったり聴かせる感じがすごく印象に残ってる。
こもり校長:shoki自身が、心の中から自分のオリジナリティで楽曲を作っているからなのか……こういう大会でギター1本ってすごくハンデだと思うわけ。見せ方もすごく難しいと思うんだけど、ある種ほかのことを考えずにそぎ落として、心の中から出てくる音楽をやると、こんなにも引き込まれるものがあるんだな、ってすごく感じたね。
――特別審査員・いしわたり淳治さんのコメント
愛とか平和を歌にするのは、本当はとても難しいこと。彼の歌を聴くと、愛とか平和とは何なのかをあらためて考えさせられる。幸せを歌にするのは不幸を歌にするより何倍も難しいけど、彼はそれができる人。
◆4組目「極樂万博」滋賀県/7人組バンド
こもり校長:“ネタ系”と呼ばれるジャンルになるんだろうけど、会場をロックするというのはすごいことだと思うの。盛り上げることに焦りを一切感じないのがすごいなと思った。
COCO教頭:「盛り上げエンターテイナー賞」があれば、彼たちにあげたいね(笑)。蒼山幸子先生も言っていたんだけど、「本当に20代ですか?」と(笑)。
こもり校長:お~(笑)。
COCO教頭:ってぐらい場慣れしていたし、安心して見れました。
――特別審査員・若井滉斗さん(Mrs. GREEN APPLE)のコメント
真面目にふざけている感じが最高。会場を一気に自分たちのものにしていた。笑いながら泣かせてくれるバンド。
――特別審査員・いしわたり淳治さんのコメント
ダンサーの狂気が怖い! この人だけ、見ていて不安になる! “すごい良かった”というのは癪だけど、すごい良かった。
(ここまで、8月14日放送分)
◆5組目「RIP DISHONOR」高知県/4ピースバンド
こもり校長:RIP DISHONORとは、(ファイナルまでに)何回も電話をつないだね。(ステージは)休憩明けだったので少しリセットされてた空気感もあったんだけど、MCの入れ方とかにすごく安定感があったというか。
COCO教頭:本当に! 1曲目の「夜行列車」で観客のツカミを持ってったから、すごく場慣れしてる感があったね。
――特別審査員・蒼山幸子さんのコメント
歌詞と合わさって情景が見える曲作り、音作りをしてるなと思いました。
◆6組目「イクラノドン」東京都/3ピースバンド
こもり校長:これは終わったあとの話なんだけど、ボーカル本人がすごく悔しがっていたんだって。全ファイナリスト、全出場者に賭ける思いがあるのはもちろんなんだけど、この日のために新曲を作ってくれたりして。ファイナルの前に会ったときに言ってたの、「実は新曲を作っていて、ファイナルでびっくりさせたいんです」って。
COCO教頭:すごく意気込みを持っていたんだね。
こもり校長:だから、賭ける思いがすごくあっただろうから、悔しがる……まぁ悔しいよな。
COCO教頭:(ボーカル、ギターの)マコトのことをクールな子だなと思っていたの。だけどファイナルのMCであふれる思いが出てきて、バンドの温かい部分が見えて嬉しかった。
――特別審査員・若井滉斗さん(Mrs. GREEN APPLE)のコメント
楽曲の幅も広くて、他の曲もぜひ聴いてみたくなった。
◆7組目「halogen」宮城県/4ピースバンド
こもり校長:halogenは、今年で一旦活動を休止するんだって。(全員が高3で)受験もあったり、各々の道に進むのが決まっているから。このファイナルがあって、自主ライブをやって文化祭が最後、ってボーカルのていたくんが言ってくれてて。だから、個人的には“いってほしい!”という気持ちもあったりして。俺は前日の6日に会ったんだけど、そのときはみんなすごく元気だったの。「人生2回目の東京です!」みたいな。
COCO教頭:そうやったんだ……!
こもり校長:でも次の日がこれ(ボーカルの喉が不調)で……俺は神様っていないな、ってちょっと思っちゃったの。そのあとのコメントでも、「出し切りました」「楽しかったです」というのが振り絞らないと出てこなかったあの気持ちとか……でもそれが、ライブには絶対にのっていたと思うし。何が良くて何が悪いかなんて、特に答えがない世界だと思うから……過程にはつらいことがあったと思うけど、俺はいいステージだったと思ってる。
COCO教頭:ボーカルのていたの声が出ないというところで、ギターのあゆむもベースのゆーいちもドラムのそうたも、どこかに悔しい思いは絶対あったのに誰も責めない。その仲間の絆もすごく伝わったし、「透明な鎧」という曲では会場から手拍子があったじゃん。それが全てだなって思った。
こもり校長:そうだね、1つにしてくれたよ。
――特別審査員・岡崎体育さんのコメント
長く音楽を続けてほしいなと思った。
◆8組目「超☆社会的サンダル」東京都/3ピースバンド
こもり校長:本番の1週間くらい前にボーカルのマシロちゃんと会って直接話したんだけど、「ベースとギターは修行に行ってます」って……(笑)。実際のステージでの音楽のクオリティは高かったし、表で見せているパフォーマンスと裏では全然違うんだろうなと思う。MCとかもなんかふざけてるけど、裏ではすごく練習しているんだろうな。
COCO教頭:そうだね。不思議ちゃんなのかな? と思いつつも……演奏技術もそうだしマシロの透明な声も印象に残っていて。曲中のMCも緻密に考えて、すごく練習してるんだろうな、というのがあった。
――特別審査員・いしわたり淳治さんのコメント
2曲目の「薬を飲んでも」は、今日イチの名曲。切なさを書き出せている。何をどう扱えば曲として切なくなるかを、計算できる人。
◆9組目「でかくてまるい。」(グランプリ、マイナビ賞受賞)北海道/3ピースバンド
こもり校長:グランプリバンドです。そして(2曲目に披露した)「36号線」はマイナビ賞を受賞しました。すごい圧だよね。
COCO教頭:また観客のみんなが(一緒に)歌えているというのが、すごくいい!
こもり校長:俺も本当にすごいと思った! やっぱライブって生ものだよね。狙ってもはずすだろうけど、でかくてまるい。に流れが来てたんだろうな。今あらためて聴いても、配信で観ていた人も審査員もスタッフすらも煽っていくっていう……(笑)。
COCO教頭:コンプレックスを抱えているということを、真っ直ぐに歌に乗せてくれているから、救われた生徒(リスナー)も多いんじゃないかな、と思いながら見てました。
こもり校長:たしかにね。(自分と)重ねる部分があったのかもしれないね。
(ここまで、8月15日放送分)
このほかには、オープニングアクトの結束バンド(テレビアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』より)と、ゲストライブアクトとして登場した緑黄色社会のライブの模様もオンエアされました。
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8月15日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年8月23日(水)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長(小森隼・GENERATIONS from EXILE TRIBE)、COCO教頭(CRAZY COCO)
放送日時:月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/lock/