手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「井村屋えいようかん presents 防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。8月5日(土)の放送では、防災システム研究所所長で防災・危機管理アドバイザーの山村武彦(やまむら・たけひこ)さんに「防災備蓄の最新事情」について伺いました。
※写真はイメージです
9月1日(金)で関東大震災発生から100年になるのを前に、8月の放送回では防災備蓄の重要性についてお届け。今回、取り上げたのは「防災備蓄の最新事情」についてです。
あなたの家庭では、防災備蓄や非常用持ち出し袋の準備はできていますか? 内閣府が、大地震に備えて食料や水の備蓄をしている人の割合を調査したところ、2022年は40.8%で、前回(5年前)の調査から4.9ポイント減ったとのことです。
ポイント減となった背景について、山村さんは「2011年に東日本大震災、2016年に熊本地震が発生しました。大規模災害が発生した直後は一時的に防災意識は高まるのですが、熊本地震から7年が経っています。月日が経つと、防災意識も低下してしまいます。また、(防災備蓄をしていない人に)理由を聞いてみると、“お金がかかる”という回答が増えてきています」と話します。
備蓄は、自宅での避難生活を想定して最低でも3日間、できれば1週間分は必要といわれています。そのなかで、必ず準備しておきたい物の1つが“防災食品”です。
最近の備蓄食品の傾向として“保存期間の長さ”が挙げられます。ただ、なかには“防災食っておいしくないのでは?”と思っている方もいるかもしれませんが、私たちがいつも口にしている料理と変わらないくらいほど(味も)進化しています。
これを機に非常食を購入する、または買い足そうと思っている方は、以下の5原則に当てはめて購入してみてください。
①消化が良いこと
②栄養バランスが良いこと
③簡単に調理ができること
④一定の保存期間があること
⑤家族の好きなおいしいもの
非常食は苦手な食べ物ではなく、家族の好きなものを用意しましょう。
そして、防災備蓄は家族構成や年代によっても必要な物が変わってきます。その家庭にあった備蓄を考えるときに便利なのが、東京都が提供している
「東京備蓄ナビ」
です。
同サイトを開いて、一緒に住んでいる人の人数、性別、年代、住居の種類、ペットがいるかいないかを入力すると、必要な品目と必要量の目安がリストで表示されます。とても便利な機能なので、利用したことのない方は使ってみてはいかがでしょうか?
いつどこで発生するか分からない災害に備えて、日ごろから準備をしておきましょう。
----------------------------------------------------
8月5日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)聴取期限 2023年8月13日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:井村屋えいようかん presents 防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋