フリーアナウンサーの住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜 9:00~11:00)。毎週金曜日に放送しているコーナー「沢井製薬 presents オトナのなんでも相談室」では、リスナーから届いたお悩みを、Blue Oceanリスナーのみんなで考えていきます。
11月14日(金)の放送は、「大人の短期留学」に関する相談を紹介しました。
※写真はイメージです
<リスナーの相談>
大人の短期留学について皆さまの経験談を教えてください。私はフルタイム共働き、4歳と1歳の育児中の夫です。今回は妻に留学をさせてあげたいという相談です。
妻は以前から英語を勉強したいと言っており、一緒に勉強しようと誘ってくれますが、私がなかなか興味を持てず重い腰を上げられていません。アプリなどで時々勉強しているのは見かけますが、普段の家事育児に追われて、なかなか本腰を入れて取り組めていません。
ことあるごとに「英語を勉強したい!」と言っているため、どうにかその想いを叶えてあげたいと思っています。
平日の夜や土日に英会話レッスンをとも思いましたが、超短期でも思い切って留学に行かせてあげられないかと考えています。
ちなみに妻は、教員のため夏休みは有給などを使い2週間ほどはまとまった休みが取れる仕事です。2週間で英語力向上とはいかないと思いますが、留学を経験させてあげたい。
皆様のおすすめの留学先や体験談、大人の留学についてもお聞きしたいです。(30代 男性 会社員)
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この相談を受け、パーソナリティの住吉は「まず、もう相談者さんが優しい! そういうふうに考えてあげていること自体が」と相談者の優しさを称賛。「だって、4歳と1歳の育児中でしょ。フルタイムで共働きして。いいご家族だわ~!」と感嘆の声を上げました。
「確かに教員でいらして、無理なく、仕事にも影響なく2週間休めるんだったら、行かせてあげたいですね。いろんな人の手を借りれば、子育てもなんとかなりそうな気もわかる気がする。行かせてあげたい!」と留学を後押ししました。
さらに、短期留学の効果について「行くことが決まると、事前にすごく頑張って必死で勉強したりするじゃないですか。そのうえで日本語を絶対使わないような環境にどっぷりと身を置くと、2週間でもすごく身につくものがあると思います」と語ります。
「(英語を話すときの)口の動きとかは、常にその言葉を話してないと、筋肉なので動かなくなるんですよ。(外国で生活していた経験があるので)私も(海外に行って)24時間ぐらい経つと『ああ、やっと英語圏の感じが戻ってきた』みたいに思ったりします。口の動かし方とか、人としての返事の感じとかが身についたりするというか」と自身の経験を交えて説明。そして、「留学を薦めてもらったら、奥様はとっても嬉しいと思いますよ」と話し、その他のリスナーにアドバイスを呼びかけました。
住吉美紀
――今回の相談に対して、番組にはリスナーからたくさんのアドバイスが届きました。この記事では、その一部のメッセージを紹介します。
◆ニューヨークの語学学校は夏が狙い目
私はニューヨークの語学学校へ留学していました。1年滞在していましたが、夏は特に、短期でたくさんの社会人の留学生が世界中から留学に来ます。スイスの銀行マン、韓国人のチェロ奏者……など。
欧米なら、夏は夜9時ぐらいまで明るいので、学校終わりにクラスメイトと色んな場所へ行けます。お金に余裕がおありでしたら、お子様も連れて親子留学もありです。子どもは現地のサマースクール、親は語学学校へ。土日は、サマースクールで出会った親子とBBQなどをすると英語漬けの環境になり、帰国後も親子で英語で会話タイムを作れるので、その後も英語力をキープしやすくなります。
いろんなエージェントがありますが、エージェントはノルマ制度で、グイグイくる担当もいるので、参考程度に、たくさん回ってみてください。
ちなみに私は、現地の(学校の)Webサイトを見ていたら日本語担当者がいることがわかり、エージェントは使わず、自分で手配しました。(30代 女性)
◆英会話講師が語る「プライスレスの経験」
私は英会話講師歴24年です。今まで19ヵ国訪れており、1人娘が小2頃から、親子留学に毎年一度していました。夏休みの2週間、さまざまな国でホームステイ、アパートメントに滞在し、語学学校で勉強した経験が何度もあります。
語学は、現地で学ぶことで、語学のみならず、その国の文化や歴史、普通の人々の暮らしを体験できるので、行ける状況であれば行ったほうがいいです。プライスレスの経験ができます。
お2人のお子様を連れていけるのであれば、下の子がもう少し大きくなったら、親子留学へぜひ行かせて差し上げてください。最初のおすすめは、オーストラリアかな。楽しくて明るい国なので。
いま、大学時にカナダに留学した娘は航空会社を経てインターナショナルの先生をしています。その頃の経験が生きています。私はオンライン英会話講師です。留学前に基礎的な英語、英会話は、オンラインで習われてからがおすすめですよ!(60代 女性 専門職/クリエイティブ職)
◆「60歳の母が見違えるほど良い顔で帰ってきた」
大人の短期留学、とってもおすすめしたいです!! というのも、60歳になる母が、今年バンクーバーに2週間留学し、見違えるほど良い顔になって帰ってきたからです。
母も教員をしており、夏休みを利用して留学しました。ネットが苦手なため、情報収集にも手続きにもかなり苦労しており、本当に行けるのか? 無事に帰ってこられるのか?と直前まで家族全員心配していました。しかし行ってみると、言葉が十分に話せなくても、たくさん友達ができ、その友達といろいろなところに出かけ、学生時代のように楽しみ、見たことがないほどキラキラした顔で帰ってきました。
もちろん大変ではあったようですが、「自分もやれるのだ!」と、とても自信もついたようです。
相談者さんもお仕事、子育てと大変かと思いますが、ぜひ奥さまに留学に行く時間を作ってあげてほしいです。 (20代 女性 会社員)
◆「勉強するのではなく、楽しむこと」
大人の短期留学、とても良い選択だと思います。お子さんたちの面倒をしっかり旦那さんが見られるのであれば、何の問題もありませんし、むしろ"安心して羽を伸ばせる環境"を作れること自体が、ご夫婦にとって大きな財産だと感じます。
ある大学のドイツ語の先生がおっしゃっていた言葉が心に残っています。
「勉強するのではなく、楽しむこと。楽しいと、自然と覚えていく」
机に向かうとどうしても構えてしまいますが、旅先での会話や初めて見る景色に触れながらだと、言葉はスッと体に入ってくるものだそうです。
だからこそ、奥様には“学びに行く”というより、“楽しみに行く”という感覚で送り出すといいのかなと。
「日頃の家事・育児、本当におつかれさまです。たまには深呼吸して、海外の風を感じてきてね」
そんな気持ちで背中をそっと押してあげるだけで、奥様の心はきっと軽くなります。
それから、ちょっと余談ですが、私の弟は留学でニュージーランドを選んだのですが、なんとそのままニュージーランドに住み着いてしまいました。現地で結婚し、家まで買い、いまでは子どもたちと楽しく暮らしています。留学が人生を大きく動かすこともあるんだなと、つくづく感じます。短い時間でも、海外で得た景色や経験は宝物になります。奥様にとって、きっと忘れられない夏休みになるはずです。(50代 男性)
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト: http://www.tfm.co.jp/bo/
番組公式X:@BlueOceanTFM