スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組
「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
10月5日(日)の放送では、就職活動での挫折をきっかけにネガティブ思考に陥ってしまった若者の悩みにアドバイスを送りました。
江原啓之
<リスナーからの相談>
なかなか努力が報われなかったり、運の悪いことが続いたりすると、ネガティブ思考になるのは仕方がないと思います。
私自身のことでいうと、就職活動で最初の頃の不採用通知では「気持ち切り替えて次に行こう」と思えても、それが何十回と続くと、さすがに暗い気持ちになりました。「また次がある」と友人に励まされても、全く響きません。
何をしてもネガティブ思考、将来への希望が見えないとき、どのように過ごせばいいですか。私は今、とりあえず朝早く起きて部屋の換気をして、今日も生きていることに感謝することだけやっています。その後はずっと暗く沈んだ気持ちで過ごしています。今はこれが精一杯です。
<江原からの回答>
これはね、まさにね、多分、私とかの世代だから答えてあげられることではないかな、と思うんですよ。だってまだ若いからね。気持ちは分かるんですよ。この何十回と続いたりするとね、気持ちが暗くなりますよ。
けどね、1つだけ覚えていてほしいのはね、人生は一生涯のなかの“帳尻合わせ”なのです。だから、トータルで見ないと分からないのですよ。
私はよく、幼いときに幸せで、だけど後が大変……という人って、「大変だな」って思うの。後々、幸せなほうが楽よ。
私は、幼いときに両親を失っているんです。そのぶん苦労したけれど、若いときの苦労なんて、何とか乗り越えられるのですよ。でも、私の同世代は、今、みんな親の介護をしている。そのほうが大変。それを見ていると、本当にみんな苦しんで泣いて、大変。だけど、そのぶん、私はその苦労がいらない、ということもそうだし。
自分の書籍にも書いていますが、私は本当は、若いときはずっと音楽や歌をやりたかったの。だけど、家庭がそんなんだったから、貧しくて、音楽ができなかった。でも、それを諦めず、趣味で音楽を続けていたら、何と今、オペラ界を救うべく立役者になっているというか。
藤原歌劇団(※日本オペラ振興会の西洋オペラを公演する事業部門であり、日本で最も歴史があるオペラカンパニー)というところが、今、大変でね。日本オペラ振興会が。そこで、なぜか私が火中の栗を拾うように理事になり、自分が一生懸命オペラに出て、支えて。まあ、どうなるか分からないけれど、やっているの。
でも、(若い頃に)歌を諦めた江原くんが、今、日本のオペラ界で何とかオペラを支えている人になって。本当に誰がこれを思ったでしょうかね。
そのときはマイナスに思えても、それがすべて、もうトータルでできているのですよ。だから、そこで大事なのは、諦めなかったこと。あと、人生を楽しむことも忘れなかった。だから、やっぱり、“好き”をずっと続けていくことが大事。「何かやらねばならぬ」じゃなくて、好きだからやっていた。
だから、相談者さんも、とにかく“好き”を大切にして楽しんで生きていくことではないかな、と思います。
江原啓之、奥迫協子
●江原啓之 今夜の格言
「“好き”を大切に生きて。人生に無駄はありません」
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<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子