川瀬良子がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「あぐりずむ」(毎週月曜~木曜15:50~16:00)。日本の未来を元気にする農業の応援ラジオプログラムです。
今回の放送では、自然災害への備えとして準備しておきたい「防災シート」に注目!
農業用の防虫ネットやビニールハウスの上にかける遮光ネット、住居の網戸、害獣避けのネットなどを製造する“農業資材のパイオニア”、株式会社イノベックスの大石孝雄さんをゲストにお招きして、同社が手がける「防災シート」について伺いました。
イノベックス・大石孝雄さん、パーソナリティの川瀬良子
◆緊急時により早く、より楽に…ブルーシートの“弱点”を改良して開発
被災時のさまざまな場面で活躍する防災シートと言えば、一般的には「ブルーシート」と呼ばれるものが知られています。その弱点を改良してイノベックスが開発した防災シート「SAT!(サッと)開く防災シート」が注目を集めています。
同アイテムは、ホームセンター業界最大の総合展示会「第60回 JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2024」の新商品コンテストで、最高位となる経済産業大臣賞を受賞したアイテムでもあります。
今回の放送では、“防災シートの扱いに苦労する……”という悩みを解決すべく開発された「SAT!開く防災シート」について、イノベックスの大石さんにお話を伺いました。
◆少人数でもサッとスピーディに広げられる
破損した屋根を覆うときや、災害後の復旧作業で使われるシートと言えば、ブルーシートが一般的。ただし、大きいサイズのシートは“広げにくい”というデメリットも。よく使われるサイズは、10m×10mの大型サイズ。その重さは約15kgにもなります。
パーソナリティの川瀬自身も、園芸でブルーシートを使用した経験があると言い、「4m×4mサイズでも意外と重かったです。風があると広げるのが大変で、1人では厳しいなと思いました」と振り返ります。
災害時など一刻を争う場面では、防災シートを素早く広げられるかどうかが重要になります。
「SAT!開く防災シート」はその名の通り、少人数でもサッとスピーディに広げられる点が特長。防災シートにおける、必要なときに、いざ広げても、意外にも重く、何重にも折り畳まれ、その扱いに苦労するという悩みを解決すべく、開発されているアイテムでもあります。
大石さんは「災害のときは屋根を覆うため10m×10mサイズがよく使われますが、こちらは約12.5kgと(一般的なブルーシートと比較して)約2.5kgも軽量。通常のブルーシートと同等の強度を保っています」と説明しました。
◆通常のブルーシートの“1/5の時間”で開閉可能!?
「SAT!開く防災シート」を素早く広げられるのは、製品の畳み方に秘密があります。その構造には特許が取得されており、使用時にはシートを屋根などの中心に置き、四隅のロープを引っ張るだけで広がる仕組みになっています。
イノベックスが実際に10m×10mのシートを広げる時間を比較した実験では、通常のブルーシートを大人4人で広げるのにかかった時間は約45秒。一方、「SAT!開く防災シート」は、同じ人数でわずか10秒で展開可能とのこと。
大石さんは災害現場での時間の重要性について触れ、「災害時はスピード勝負。限られた時間のなかで、できるだけ多くのお宅にシートを展開するには、手早く広げられることが一番のポイントだと思います」と語りました。
また、シートは四隅を引っ張るため、4人いたほうが広げやすいイメージがありますが、このシートは1人で広げられる点もポイントの1つです。四隅のロープを1本ずつ引っ張ることで、1人でも展開が可能とのことでした。
番組の最後に、川瀬は自身で用意している防災グッズの中身を振り返り、「自宅に備えているものは水や薬ばかりで、家そのものを守る準備はしていなかったです」とコメント。
屋根が雨漏りすると、家屋や家具のカビ・破損などの二次被害が広がります。
そこで安全に素早く、負担も少なく使える防災シートがあると、いざというときに重宝するもの。
川瀬は「そこの考えがなかったので、サッと使えて取り扱いが便利な防災シートはすごく大切だなと思いました。気になる方はぜひ、
イノベックスさんのWebサイトをチェックしてみてください」とコメントし、災害時の家屋の保護という視点からも、“もしもの備え”に役立つ防災シートの重要性について語りました。
<番組概要>
番組名:あぐりずむ
放送日時:毎週月曜~木曜 15:50~16:00
パーソナリティ:川瀬良子