山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組
「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」
(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。3月12日(木)の放送は、社会的金融教育家の田内学さんが登場!ここでは、昨年9月に発売された著書『漫画 きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」』(Gakken)などについて伺いました。
(左から)パーソナリティの山崎怜奈、田内学さん
◆金融教育は大事
れなち:田内さんは、もともとゴールドマン・サックスで金利トレーダーとして働いていらっしゃいましたが、そのバックボーンは今の活動にも活かされていますよね?
田内:そうですね、それをベースにして、例えば「円安の根本的な問題は何なのか?」っていうようなことを考えています。
れなち:ゴールドマン・サックスに入る前から「お金」に興味があったのですか?
田内:違う意味で興味がありましたね。というのも、裕福な家じゃ全然なかったので「お金を稼がなきゃ」っていう意味で。
れなち:ご実家は、飲食店を営んでおられましたっけ?「きみのお金は誰のため」という田内さんが書かれた小説の中では、主人公の両親はとんかつやさんを営んでいますが。
田内:うちは本当は蕎麦屋なんです。
れなち:そうなのですね。「きみのお金は誰のため」を読んで、田内さんのキャリアを追わせていただくと、わりと“私小説”みたいなところがあるのかなと思っていたんです。
田内:確かに、いろんなものが混じっていますし、親が蕎麦屋で働いているのを見たときに、お客さまのなかには「お金を払っているんだから、俺のほうが偉い」みたいな人もいたりするわけです。
れなち:あー、全員ではないけれど。
田内:そういうのもあるし、特にうちはお金がなかったので、「お金がないと生きていくのがしんどいな」とか「選択肢が少ないな」って感じて……。
れなち:現実的なものとして考えたなかで。ある種「きみのお金は誰のため」の主人公が田内さんと重なるところもあって、実感がこもっているから読みやすいのかなって。
田内:そういうところもありますね。
れなち:2022年に金融経済教育が高校必修科目に取り入れられたということで注目も集まっていますが、大人も金融経済教育って大事ですね。
田内:おっしゃる通りです。本当は、お金の教育って“自分が大事なものは何か”というところからスタートしたほうがいいから、家で親と一緒に考えることが大事だと思うんです。でも、それをすっ飛ばして「お金があったほうが選択肢も増える。じゃあお金をどう増やしますか?」みたいなところからスタートしちゃうと、それこそNISA貧乏みたいな「お金を増やすことを優先するために他のものを犠牲にする」みたいな考え方になってしまう可能性はあります。
◆“漫画化”でお金をより学びやすく
れなち:田内さんのベストセラー「きみのお金は誰のため」が漫画化されています。『ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」』という副題が付いていまして、中学2年生の優斗くんが、謎の大富豪のボスからお金の正体と社会の仕組みを学んでいくストーリーになっています。
小・中学生でも読みやすいし、「お金がどういう価値を持っているか」とか、そもそも「お金の本質は何なのか?」っていう問いをこう分かりやすく解説してくれている本だなと感じましたが、どうしてストーリー仕立てにしようと思ったのですか?
田内:経済の本ってたくさんありますけど、“勉強したい”と思ってもハードルが高いと感じますよね。そういう意味で、小説・物語の力を借りるのは大事かなと。
れなち:なるほど。ちなみに、物語を作ったことはあったのですか?
田内:ないんですよ。むしろ逆で、ゴールドマン・サックスにいるときは、大量のメールをさばかなきゃいけないから、最低限の情報しかメール返信しないわけですよ。だから、ほとんど感情がこもってないような。
れなち:大変!
田内:そんな感じだったので、この本を読んだ当時の上司には「お前、よくこんなの書けたな」って言われました(笑)。
れなち:ハハハ(笑)。でも、心が揺さぶられるような感動もありました。
<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈