ラジオ発のエンタメニュース&コラム「TOKYO FM+」がお届けする、お金と暮らしに関するお役立ちコラム。今回は、無理なく「お米代」を節約できる方法を紹介します。

※写真はイメージです
2024年の夏頃から、お米が品薄状態に陥り、お米の価格が急騰しました。新米が出回れば価格高騰も落ち着くと言われていたものの、政府による備蓄米放出が小売価格に与えた効果も限定的で、2025年秋現在でも「令和の米騒動」と呼ばれる状態が続いています。
食費を節約しようとして、お米の摂取量を必要以上に減らそうとすると、エネルギー不足などで健康に悪影響を与えてしまう可能性もありますし、少しでもお米を安く売っているお店まで買いに行こうとして、ガソリン代や電車代を使ってしまっては節約にはならず、元も子もありません。
そこで、今回は無理なく「お米代」を節約できる方法をいくつかご紹介します!
◆ふるさと納税制度を利用する
ふるさと納税とは、自分の選んだ自治体に寄附(ふるさと納税)をすると、寄附金のうち、自己負担額2,000円を超えた金額が、所得税と住民税から原則として控除される制度です(※上限額あり)。都市部と地域間の税収の格差を改善するために導入されました。
この制度は税額の控除額が大きいほか、寄附をした自治体から特産物などの返礼品を受け取ることができるのが最大のメリットです。日ごろは食べられない高級なお肉やフルーツなどを選びたくなるかもしれませんが、ここでお米を返礼品として選べば、食費の節約につながります。
◆味にこだわりがなければ「ブレンド米」「訳アリ米」を選ぶ
ブランド米は依然として高いままですが、割れ粒などが混じっている「訳アリ米」や、複数品種を混ぜた「ブレンド米」は、安く購入できることもあります。いつも通っているスーパーで、「訳アリ米」や「ブレンド米」の取り扱いがあれば、積極的に購入してみるのも節約につながるでしょう。
「どうしても味の違いが気になる……」という方は、チャーハンやカレーライスなど、お米自体の味が気にならないようなメニューを導入してみるのも1つの手かもしれません。
◆野菜メニューを増やす
お米の価格は依然として高いままですが、実は野菜がお買い得になっているのにお気づきでしょうか?
特に2025年10月現在、生育に恵まれて生産量が回復したため、キャベツの価格は平年よりも安くなっています。お米の代わりに、お好み焼きやとん平焼きを食べる頻度を多くすれば、無理なく節約にもつながります。
他にも白菜や大根も平年並み、もしくは平年より安価に出回ることが予測されているため、これからの時期はお鍋料理などもおすすめです。
農林水産省のWebサイトにある「今週のお手頃野菜」というページには、お買い得になっている野菜の一覧が載っているので、お買い物前にチェックしてみるのもいいかもしれません。
◆炊き込みご飯で満腹&ヘルシーに節約
前述のとおり、平年よりも安く出回っている野菜が数多くあるため、野菜を使った炊き込みご飯を作るのもお米代の節約につながります。
“かさ増し”がしやすい野菜として、ジャガイモやサツマイモが挙げられますが、残念ながら今年はイモ類が不作のため価格が高騰しており、あまり節約にはつながらないかもしれません。その代わり、今年は価格が安定している大根やキノコ類を使うのがおすすめです。
また、今年はイワシやサンマが豊漁のため安く手に入るので、お魚を使った炊き込みご飯も◎ 栄養バランスを損なうことなくお米代を節約できちゃいます。
お米代の無理な節約は長続きせず、健康にもよくありません。自分にできる範囲で、節約を心がけてみてくださいね。
執筆者・加賀生馬