市川美絵がパーソナリティをつとめるラジオ生放送番組「Seasoning~season your life with music~」。12月1日(木)放送の「若新雄純の『無責任相談所』」のコーナーでは、木曜レギュラーパートナーの若新雄純(慶應大学特任准教授などをつとめるプロデューサー)が、リスナーからの相談に答えました。
木曜レギュラーパートナーの若新雄純
若新がリスナーからのお悩みに答えるものの、その回答には一切責任を取らないという斬新(!?)なコーナー。この日は、「死んだ後のことを不安がる小学3年生の子ども……どう対応すればいい?」と悩むリスナーからの相談を紹介しました。
<リスナーからの相談>
最近、小学3年生の息子が死んだ後のことを不安がっています。
私が「死んでもまた別の人になって生まれ変わるし、長生きするよ」と話すと、そのときは納得するのですが、また思い出して1人で泣いているときがあります。
“寂しいのかな?”と思い、なるべく一緒にいるようにして、スキンシップを増やしていますが、まだ不安そうです。どんな声をかけてあげたらいいのでしょうか?
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この相談に若新はまず、“死後の世界”について言及。科学的に、死後の世界はないと証明できないことから「あるともないとも言えない」とされていて、「死んでみないとわからないし、誰も確認できない。仮死状態になった人から話を聞くなど、いろいろな研究はあるけど、あとは信仰次第だと言われている」と説明します。
死後の世界の有無は科学的に証明できないため、“ある”と信じている人に対して「ない」と否定することはできないし、その一方で、“ない”と信じている人に対して「ある」と押し付けることもできないと話す若新。
若新自身も少年時代に、“人は死んだらどうなるのか”が気になって、母親に聞いたことがあると言い、「小学3年生ぐらいになると、(今回の“死後の世界”の有無のように)大人が簡単に答えを出せないことに対して、気になって仕方がないことがあると思う。もしかすると、(相談者の息子さんは)不安がっているのではなく、感性が何か訴えかけているのかもしれない」と推察。さらには、「そんな感性を爆発させるチャンスかもしれない」とも。
続けて「(不安がる子どもと一緒に)“人は死んだ後にどうなるのか?”ということについて、医者や宗教家はどう言っているのかなど、一緒に調べてみるのもいい。来年の自由研究で、“人は死んだらどうなるのか?”をテーマにやってみるのもいい」と提案し、「答えが出ない問題をずっと考えることは“哲学”の入り口。大げさに言うと、哲学家になる素質があるかもしれない」と話します。
また、死後の世界のように科学的に証明できず結論が出せない事柄に対しては「自分なりのコンセプト(概念)を作ればいい」と言い、「僕の場合は母から『人は死んだら“無”になる』と言われて、『今生きている限りなんだ……』と考え、人生を“1つのゲーム”だと捉えた。死んだ後も(死後の世界が)続くと考えている人は、“生きている間は紳士的に生きよう”などと、自分の人生をどう作るかを、自分なりに決めるヒントになるかもしれない」と語ります。
最後に、死後の世界を気にする子どもに対して不安がるのではなく、「子どもときっちりと向き合って一緒に学んでみると、めちゃくちゃ面白いのではないか」とアドバイスを送り、あらためて「来年の息子さんの夏休みの自由研究は、ぜひ“人は死んだらどうなるの?”で」と提案しました。
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<番組概要>
番組名:Seasoning~season your life with music~
放送日時:毎週月曜~木曜 13:30~15:55
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国20局ネット
パーソナリティ:市川美絵、角田陽一郎(月曜)、副島淳(水曜)、若新雄純(木曜)
番組Webサイト:
https://audee.jp/program/show/38286