アンミカ 病床の「お母さんを喜ばせてあげたかった…」15歳でモデル事務所に自ら売り込みに行った当時を回顧

木村拓哉が親交のあるゲストを迎え、人生をしなやかに生きていく様や、ゲストの秘めた魅力や強さに迫るTOKYO FMのラジオ番組「木村拓哉 Flow」（毎週日曜 11:30～11:55）。4月のマンスリーゲストは、モデルでタレントのアンミカさんです。4月2日（日）の放送では、モデルを志した理由や経緯について語りました。



◆モデルになって「お母さんを喜ばせてあげたかった」

1972年、韓国・済州島生まれ、大阪育ちのアンミカさん。1993年にパリ・コレクションに初参加。モデル、タレントとしてテレビやラジオ、執筆活動、化粧品プロデュース、ジュエリーデザインなど、活動は多岐にわたります。

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ここでは、木村からアンミカさんに「“私、モデルになろう！”っていうスイッチは、自分で入れたんですか？」との質問が。

コンプレックスを抱いていた幼少期、母親からかけてもらった言葉により、“モデルの夢”を持つきっかけになったと話すアンミカさん。

身長は171cmのアンミカさんは、初対面の人から「思っていたよりも小柄ですね」とよく言われるそうです。

「だから、めちゃくちゃ高いヒール履いているんですよ、イメージを保つクセがあって。パリコレに出る人たちより、背は8～9cm低いんです。あまり見えないでしょ？ みんな176～178cmぐらいあると思っているんですよ」と周囲の反応を明かすと、木村も「（確かに171cmに）見えない！ 177、178cmぐらいあると思っていた」と印象を語ります。

アンミカさんは「普通、モデルさんになるのは、背が高くて周りから『モデルになればいいのに』って言われたり、親が応募したり、そうやってなりたい気持ちが芽生えていくんやけど、私たちの子どもの頃は、モデルという職業が今ほど確立されてない時代やったでしょう？ しかも身近でもなかったし」と当時の時代背景に言及。

中学3年生のときに地元・大阪にあるモデル事務所に履歴書を送るも、返信がない状況が長く続いたと話すアンミカさん。その当時、母は寝たきりで反応もないような状態で、医師からは「もうそろそろですね」と告げられたこともあったと言います。

そのような状況で、モデル事務所に履歴書を送った理由について、「お母さんを喜ばせてあげたかった。反応はないけど、“（私が話す声が）聞こえている”って思っていたから。お母さんが勧めてくれたモデルに『なったよ！』とか、お母さんが行ってほしかった高校に『受かったよ！』って言ってあげたかったんですけど、高校受験は間に合わなかったんです」と思いを明かします。

また、モデル事務所に履歴書を送るにしても、切手代や証明写真代などがかかるため、生活が苦しい当時15歳のアンミカさんにとっては厳しい状況でした。

そこでアンミカさんは、モデル事務所に直接電話をして「たぶん私、写真うつりが悪いので、実物を見たほうが御社にとってお得だと思います」と売り込んだと話すと、「すごい、ハートが強いっすね」と驚く木村。

アンミカさんの売り込みに、モデル事務所から「そんなに自信があるんだったら来てください」と言われ、「家から13駅ぐらいの梅田に初めてセーラー服で行って。そうしたら『実物もちょっと……』って落とされたんですよ。ただ、帰り際に社長さんがたまたま見てくれていて、『梅田に来たときに遊びに来ていいよ』って言ってくれたので、“今、『遊びに来ていいよ』って言うたな！”ってことで、毎週火曜日に行くようになったんです」と明かします。

そうして頻繁に顔を出すようになって2ヵ月ぐらいになると、モデル事務所の人たちも、かわいがってくれるようになったそうです。

そんな状況で、アンミカさんにチャンスが。オーディションで選ばれた練習生に欠員が出てしまい、「『代わりを誰にしよう……』って選んでいる日に、私も事務所に行っていたんです。『ミカちゃんも、こんなに頑張って2ヵ月来ているし……本当は3次まで受かった人しか行かれへんレッスンやけど、行ってみる？』って言ってもらって、レッスン生になれたんです」と告白。それがきっかけとなり、「（モデルへの）切符をつかむことができました」と懐かしそうに語っていました。

次回4月9日（日）の放送も、引き続きアンミカさんをお迎えしてお届けします。

＜番組概要＞
番組名：木村拓哉 Flow
放送日時：毎週日曜 11:30～11:55
パーソナリティ：木村拓哉
番組Webサイト：https://www.tfm.co.jp/flow/