TOKYO FMで放送された特別番組「JFNスペシャル2026 山下達郎 50周年記念 Sunday Song Book 増刊号」。2026年にソロデビュー50周年を迎えた山下達郎がパーソナリティを務め、ソロデビューから現在に至るまでの音楽活動を、数々の名曲とリスナーからのメッセージとともに「50年の軌跡」を振り返りました。
パーソナリティの山下達郎
◆「FOR YOU」が今でもフレッシュに響く理由
山下達郎:今日は50周年を記念いたしまして、リスナーの皆様からいただいたお祝い、思い出、メッセージをたくさんご紹介しつつ、私の曲をお届けしたいと思います。いつもの日曜午後2時からの「サンデー・ソングブック」同様、今日も最高の音質でお届けいたします。
<千葉県 すずやんさん>
「当時は車のなかで音楽を聴くというと、ラジオかエイトトラックか、音の悪いカセットカーステレオでした。それがカーステレオにもコンポーネントが出て、音質が画期的に良くなりました。私の車にも念願のカーコンポが付き、最初に聴いたのがレコードからカセットに録音した『FOR YOU』のアルバムでした。その1曲目のイントロにぶっ飛んだ記憶は今も色あせていません。かっこいいギターカッティングと音質の良さはカルチャーショックでした。今こそ当たり前に音質の良い音楽を楽しんでいますが、ウォークマンやカーコンポは当時本当に画期的でした」
山下達郎:その通りでございますね。私もカーコンポで、一生懸命いろんな音楽を聴きました。ライブツアー中はウォークマンにアナログ、まだCDは出ていませんから、アナログのLPを録音しましてですね、それを朝から晩まで聴いておりまして、それが自分の音楽体験の基礎になっております。
先ほども申しましたが、この時代は音楽をアウトドアに持ち出すという時代だったんですけども、そういうものに合致する音楽っていうのは、いわゆるエコーのなかに風が吹いているとかですね、あまり言葉に具体性がないとか、そういうようないくつかのファクターがあるんですけど。
ですので「RIDE ON TIME」とか「FOR YOU」が、今でもそれほど古びた感じがしないと自分では考えるんですけど。当時の日本の音楽は、ほとんどがスタジオミュージシャンの手を借りて作られた音楽ですので、どこも似たような人たちがやっていたんですけど、私はそれがあまり好きではなくてですね。
「RIDE ON TIME」以降は、自前のリズムセクションを使って、レコーディングもライブもやりたいという。ですので、差別化と言いましょうか、そういうような形で作ることができたことで、今聴いても他の同時期の音楽とはちょっと違う響きがするので、割と古びないというか、そういうようなことを自分では思っております。
◆プロポーズに「潮騒」を録音したカセットテープ
<東京都 さしすせそのおやじさん>
「我が家には高1の達郎フリーク・リスナーがいます。昨年のNHKホール公演で人生初ライブを体験して以来、完全にスイッチが入り、先日のSGCホール有明のこけら落とし公演で2回目の参戦となりました。ギターのカッティングが始まると自然に体が揺れ、伸びやかな歌声に親子でノリノリ。世代を超えてこんなにワクワクできる時間を共有できるなんて、音楽の力ってすごいですね」
山下達郎:ありがたいお便りでございます。2000年代は、レコードの売上がどんどん落ちていく時代だったので、「この先はどうやっていこうかな」「ライブで生きていこう」と。それから18年ライブをやっておりますけれども、18年間ずっとツアーを続けてきたおかげで、昔からのリスナーの方も、それからその息子さんとかお嬢さんとか、そういう方々も聴く機会というものがあったので、それがよかったのかなとも思います。いろんなファクターがありますが、全てはご支援いただいているリスナーの方々のおかげですね。
<群馬県 松本ぼんぼんさん>
「1983年に結婚しましたが、その時のプロポーズは『潮騒』1曲だけを録音したカセットテープを妻に渡すというものでした。それが良かったのかどうか分かりませんが、何とか結婚でき、気が付けばもう42年も経っておりました。今思い出すと恥ずかしいの一言で、あまりにも恥ずかしいので、達郎さんのライブ以外では聴かないようにしております。想像しただけで、とても恥ずかしいです。PS:達郎さんのライブには可能な限り妻と行っております」
山下達郎:今日のお便り、皆さんそれぞれになんかロマンチックと言いましょうか、何と言いましょうか、素敵な青春の思い出って感じ(笑)。今までこういうお便りを受けたことはあまりありませんよ。なんかすごいな。
<番組情報>
番組名:JFNスペシャル2026 山下達郎 50周年記念 Sunday Song Book 増刊号 Supported by Rakuten Card
放送日時:5月5日(火・祝)15:00~17:00
パーソナリティ:山下達郎