手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。今回の放送では、東京都が9月に改訂した「防災ブック」について取り上げました。
※写真はイメージです
小池百合子都知事は、10月27日(金)の定例会見で「9月に(防災ブックを)リニューアルしまして、電子版はすでに公開しております。11月1日(水)から『東京くらし防災』『東京防災』の2種類を都内すべての世帯に配布いたしますので、ぜひ、ご自宅の分かりやすいところに置いていただき、まずは読んで参考にしていただいて、ご家族みんなを守るようにしていただきたいと思います」と言及しました。
今回、配布される梱包箱には、防災ブック2冊に加えて、マンション防災リーフレットと感震ブレーカーリーフレットの4点が入っています。また、ここではリニューアルされた防災ブック2冊について詳しく説明します。
1冊目は、日常の暮らしに着目して防災に取り組む「東京くらし防災」。災害から命や暮らしを守るための事前の備えや災害発生時の行動がまとまっています。誰もが日常生活のなかで取り組める防災行動を伝えるとともに、女性の視点や高齢者、障害者、子ども、外国人など、多様な視点での防災行動について書かれています。その内容について解説します。
◆第1章「今できる備えから始めよう」
“日常の習慣でできる防災”“外出ついでにできる防災”などについて記されています。
◆第2章「今、災害が起きたら」
地震発生・その瞬間、自宅に潜む危険、外出先での身の守り方、地震発生直後に注意が必要な行動について、発災直後の避難と移動について書かれています。そのほか、災害別の身の守り方についても細かく紹介されています。
◆第3章「いま、考えてみよう、被災後の暮らし」
被災後、安全なおうちであれば在宅避難が推奨されていますが、自宅での避難生活の場合、または避難所で避難生活をする場合に、どう過ごすのか良いかを考えます。
2冊目は「東京防災」です。この本は、防災に関する知識をさらに深めるため、災害を取り巻く最新の情報などを盛り込み、地域や学校、職場など、さまざまな場面で活用できる内容が載っています。
中身は、第1章「巨大地震への備えとアクション」、第2章「台風、豪雨災害への備えとアクション」、第3章「そのほかの災害への備えとアクション」、第4章「多様な人々の防災対策」となっており、災害の種別ごとに必要な備えとアクション、さまざま防災対策について、先に紹介した「東京くらし防災」よりもさらに詳細に掲載されています。
「東京くらし防災」は2018年、「東京防災」は2015年に作られましたが、最近の社会変化を踏まえて、内容をさらに深く充実させています。来年の3月末までの間には、都内の世帯の方々の手元に届く予定です。ご自宅に届いたら、ぜひ1度、目を通してみてください。
<番組概要>
番組名:防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋