お笑いコンビ・麒麟の川島明がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「SUBARU Wonderful Journey 土曜日のエウレカ」。「あなたの心を、ここではないどこかへ」をテーマに、ゲストの「ココロが動く(=エウレカ)思い入れのある場所」へと案内していきます。
11月12日(土)放送のお客様は、お笑い芸人・ビビる大木さん。ここでは、“人を傷付けない笑い”について考えるきっかけとなった入院生活のエピソードを振り返りました。
ビビる大木さん
1974年生まれ、埼玉県出身の大木さん。1995年に芸能事務所「渡辺プロダクション」(現・ワタナベエンターテインメント)に所属し、お笑いコンビ「ビビる」として活動。「こんばんみ」などのギャグで注目を集め、お笑いコント番組「笑う犬の冒険」(フジテレビ系)などに抜擢。2002年にコンビを解散してからは、「ビビる大木」としてピン芸人に。その後も、数多くのテレビに出演し、現在は、朝の情報バラエティ番組「ラヴィット!」(TBS系)の火曜レギュラーとして、川島と共演しています。
TOKYO FMの番組「SUBARU Wonderful Journey 土曜日のエウレカ」ゲスト:ビビる大木さん
◆入院を機に“お笑い”と向き合う
川島:順風満帆に見えますが、キャリアにおける大事件がありました。ロケで背骨を骨折されたそうですね?
大木:痛かったなあ。コンビ時代の1998年ぐらいかな? スキー場のロケで山の上からソリで滑ってきて、「スピードが出るけど足でブレーキをするな。スピードが乗った状態で降りてこい」って言われてね。
川島:画として、そのほうが面白いから?
大木:そう。「怖いなあ」って思いながら2人乗りでいったの。パウダースノーが舞っちゃって前が見えなくって、下にあるゲストハウスにそのまま突っ込んじゃって、背骨を折っちゃったの。そこから2ヵ月ぐらい入院。入院中は寝たきりで、風呂もないしトイレもベッドの上でするような。
そのときの病院暮らしで考え方が変わったの。廊下がバタバタとして「〇号室の〇〇さんが危ないです」っていう光景を入院中に何回か見たんだけど、入院している人は、みんなテレビとラジオを楽しみにしているのよ。ラジオとかテレビで、ツッコミとはいえ「お前なんか死んじまえ」って言葉を病院で聞くとショックだなと思った。
川島:心が弱っているときですし、笑う余裕がないですもんね。
大木:笑いたくて観たり聴いたりしているのに、それで傷つくのは嫌だなと思ったね。そのあたりから「笑いは人を傷つけないのがベストかもな」ってのを、なんとなく思うようになった。
川島:今の芸風は、そこにつながっているところがある?
大木:あるねえ。
川島:今はやっとそういう時代になってきましたが、当時はもっと過激でしたよね。
大木:過激なほうが(視聴者は)喜ぶし、ウケるっていうのが明らかにあったけど、「俺はそっちじゃないかなぁ」ってことを入院で(感じた)。
川島:入院は深い勉強の時間になったんですね。
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次回12月3日(土)のお客様は、吉田明世さんです。お楽しみに!
<番組概要>
番組名:SUBARU Wonderful Journey ~土曜日のエウレカ~
放送日時:毎週土曜 17:00~17:55放送
出演者:川島明(麒麟)
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/wonderfuljourney/