放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」。10月9日(日)の放送では、アコーディオニストで作曲家のcobaさんをゲストに迎えて、お届けしました。
(左から)小山薫堂、cobaさん、宇賀なつみ
3歳のときに両親からの勧めで、音感教室に通うようになったものの、それが嫌でしょうがなかったというcobaさん。そんなcobaさんがアコーディオンを手にしたのは、アコーディオンを趣味で弾いていた父がきっかけでした。
それは10歳の誕生日の日のこと。cobaさんは、当時流行っていた人生ゲームを誕生日プレゼントとして欲しがっていたにもかかわらず、「父がアコーディオンを買って帰ってきまして、『お前は今日からこれを弾くんだ』と満面の笑みで。心では泣きましたけどね(苦笑)。それ以来です」と振り返ります。
本人にとっては、希望していなかったプレゼントとあって、もらって半年ぐらい放置していたと言います。すると、「毎日、うちの父が会社に行くのを横目で見ていると、ちらっと僕の楽器を見て『まだ開けていないんだな』とすごく寂しそうな顔をして会社に通っていた」と振り返ります。
そんな父の様子を見て、「半年後に初めて(アコーディオンケースを)開けて、持ってみて愕然としたんですね。ピアノしか知らなかったんですけど、体にすごく密着するんですよ。ボディソニックって分かりますか? 体にガーッと響く感じ。音を出した瞬間に、子猫でも抱いているみたいな、その子猫が鳴いたみたいな。“うわっ、なんだこれは!?”と思って。それでちょっと虜になったんです」と初めてアコーディオンを手にしたときの衝撃を語ります。
そして、cobaさんが“将来、アコーディオニストになろう”と思ったきっかけは、小学校の朝礼で初めてアコーディオンの演奏を披露したときの、みんなの反応でした。
「違和感といったらなかったですね。今までは、いわゆる地方にひとりはいる音楽天才少年みたいなもてはやされ方をしていたのに、アコーディオンを持ってみんなの前に立った瞬間に、クスクスと笑う声がして。見事に弾き終えたにもかかわらず、冷ややかな反応を受けたことが悔しくて。自分が“この楽器のイメージを変えるような音楽を作りたいな”と思い始めたのが、ちょうどその頃ですね」と、意外にも“悔しさ”がきっかけだったことを明かしました。
また、この日はスタジオでcobaさんにアコーディオンを生演奏してもらうことに。
スタジオで生演奏中のcobaさん
10月26日(水)リリースの30周年記念アルバム『サムライ アコーディオン』から「TSUMUGU」など2曲をメドレーで奏でると、宇賀は初めて生で聴くアコーディオンの音色に「かっこいい~!」とうっとり。「本当におひとりで演奏しているようには思えない……“楽器が生きている”という感じがしますね」と感動の声を上げていました。
次回10月23日(日)の放送も、どうぞお楽しみに!
<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY’S POST
放送日時:毎週日曜 15:00~15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/post/