日曜日の昼下がり、静かな通りに佇む一軒の店「your time」に集うお客様たち。カウンター越しには、それぞれの個性あふれる物語が聞こえてきます。パーソナリティのチャンカワイがお届けするTOKYO FMの番組「ヱビスビール presents Color Your Time」。
11月13日(日)、11月20日(日)放送回のゲストは、大瀧詠一さんや山下達郎さん、YMOのアルバムジャケットを手がけたことでも知られる、アートディレクターでありグラフィック・デザイナーの奥村靫正(おくむら・ゆきまさ)さんです。自分時間「my time」にまつわる物語をひも解いていきます。

(左から)奥村靫正さん、チャンカワイ
◆YMOのみんなが「これでいい」って(笑)
チャンカワイ:(YMOのアルバム『BGM』)を手にして)このデザインって、もう本当に独特ですよね。
奥村:そうですね(笑)。
チャンカワイ:なんでこれになったんですか?
奥村:このときは「とりあえずメンバーが何日からスタジオに入るから」ってデザイン仕事のお声がかかって、当日スタジオに行ってみると何も決まっていないんですね。それで、今度行ったときには何かしら決まるのかな、なんて思って行くと、メンバーが誰もいないっていう(笑)。
ただ、コード進行だけは譜面にありましたけど、コード進行しか(全貌が)わかるものがないので「これだけではイメージできないな」と。そういうことを何度か繰り返していくうちに、だんだんとみんなが集まってきたり、音作りの現場を見ながら、そこに流れる空気を感じながら、イメージが生まれてくるんですね。メンバーと喋って「こうしよう」とかじゃないんです。
チャンカワイ:スタジオに流れる空気感のどこかしらの部分を、アート(レコードジャケット)として切り取って形にしていく、ということですか。
奥村:そうですね。自分なりにはいくつかのモチーフや素材はあったんですけど。なんで最終的にこれになったのかは今だにわからないんですよね。
チャンカワイ:嘘でしょ、ミステリアスすぎるやろ(笑)。
奥村:最終的にYMOのみんなが「これでいい」って言うんですから(笑)。

(左から)チャンカワイ、奥村靫正さん
◆デザインに対する愛がベースにある
奥村:僕は自分ならではのデザインや絵の世界を10年、20年かけて突き詰めていくとか、極めていくという発想をまったく待ち合わせていないんですよね。
例えば、ロゴを作ったり、デザインをしたり、絵を描いたりすることを、ひとつひとつ区分けをしていないんです。だからロゴを作るときは、デザイン仕事や絵を描くのと同じような熱量で作業しています。
チャンカワイ:そこで、仕事の向き合い方を変えるのではないと。それって「デザインの愛情」というものがやはり軸になっているのでしょうか?
奥村:作るものに対する愛、デザインに対する愛であったり、仕事のクライアントに対しての愛であったり、きっとそういうことがベースにあるんだと思います。
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<番組概要>
番組名:「ヱビスビール presents Color Your Time」
放送日時:日曜 14:55~15:00
パーソナリティ:チャンカワイ
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/podcasts/cyt/