ロックバンド[Alexandros]の川上洋平がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「Panasonic presents おと、をかし」。この番組は川上が毎週、その日の空気感、季節感、そして世の中の雰囲気を加味して、洋邦ジャンルを問わず“今の気分”で極上の音楽をセレクトしていきます。10月8日（土）の放送では、自身初のエッセイ「余拍」について語りました。

パーソナリティの川上洋平

◆バンドを選んだ1人の男の人生が描かれた「余拍」

9月28日（水）に宝島社から発売された川上にとって初のエッセイ「余拍」。シリアで過ごした幼少期から帰国後の生活や音楽のこと、そして、今後についてなど、これまで明かされることのなかった川上のさまざまな思いが込められた本作について、放送と連動したファンコミュニティ「LisCom（リスコム）」には、早くもファンからの感想が数多く届きました。

＜リスナーから届いたメッセージ＞
「写真も素敵でしたが、何より川上洋平、そして[Alexandros]のことを深く知ることができ、胸がキュッとなる感情を覚えて感動しました。自分がハマった音のルーツが順風満帆な道ではなく、もがき生み出された先による唯一無二のものなんだ、と腑に落ちた気がします。そして“次のステージは何を見せてくれるんだろう？”と期待が膨らみました」

この熱いメッセージに川上は、「ありがとうございます。私は[Alexandros]の川上洋平としてデビューして世に出ていますけど、この本は[Alexandros]のことも語っていますが、川上洋平（個人）の視点なので、またちょっと違う感覚で体感していただけるのかなと思います」と語ります。

さらには、「ファンの方でなくても、バンドというものを選んだ1人の人生を垣間見るような“物語的な雰囲気もあるかな？”と今になって思います。だから、“1人の男の話を読む”みたいな感じで読んでもらえたら、それも面白いかな」と話します。

番組収録中の川上洋平

◆シリアにいたことは大きかった

続いては、中学生から寄せられた「今はすごく人気者となった人でも、そこに至るまでには、いろんな経験があって辿り着くことができるんだなと思いました。“人生そんなに甘くないぞ”ということを洋平さんが教えてくれた気がします」とのメッセージに、「人それぞれあると思いますけど……」と前置き、自身の人生を回顧します。

「僕の人生のなかで、シリアにいたことは大きかったですね。そこで洋楽を知ることができたし、いろいろな外国人の方とも話すことができたので、それはアドバンテージなのかなと思います」と幼少期を振り返り、「そうしたアドバンテージをどう活かしていくかは人それぞれだと思いますけど、そういうチャンス、自分にしかないアドバンテージをうまく利用してほしい」と願いつつ、「そうしたことも本に盛り込んでいるので、よかったら読んでください」と著書のアピールも忘れません。

◆お渡し会ではファンと交流も

「余拍」の発売にあたって、川上は購入者にポストカードにサインを書いて渡す“お渡し会”を各地で敢行。そこで購入者の声を直接聞くことができ「本当に貴重な機会でした」と振り返ります。ファンの声を間近で聞けたのは、今回が初めてに近い経験だったそうで、なかには本の感想だけでなく、[Alexandros]のツアーの感想やこれから開催されるアリーナツアーへの要望などもあったそう。

さらには「おと、をかし」のリスナーも散見。「おと、をかしTシャツ」を着た方やスマートフォンに番組ステッカーを貼った方も多数いたとのこと。その光景に「変な話、友達に会った感じになりました（笑）。めちゃくちゃうれしかったです！ リスナーのみなさん、本当にありがとうございます!!」と感謝しきり。

なお、「余拍」は発売前から重版が決定！ しかし、川上は“重版”の意味を知らず、スタッフからの発表にもフワッと答えてしまったそう。それぐらい、初めての本の発売は分からないことばかりだったようで、「本当に勝手が分からず、宝島社の方にいろいろアドバイスもいただきまして、なんとかプロモーションして発売することができました、本当にありがたいなと思います」とスタッフに謝意を示し、「まだ読んでない方も、ぜひ手に取って読んでいただければと思います」と話しました。

＜番組概要＞
番組名：Panasonic presents おと、をかし
放送日時：毎週土曜 15:00～15:25
パーソナリティ：[Alexandros] 川上洋平
番組Webサイト：https://www.tfm.co.jp/okashi