住吉美紀、ASKAさん
住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生放送ラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜9:00~11:00)。“プロフェッショナルの素顔に迫る”をテーマに、各界で活躍されている素敵な方々をゲストに迎えて話を伺うコーナー「Blue Ocean Professional supported by あきゅらいず」。
12月12日(月)のゲストは、シンガーソングライターのASKAさん。今回の放送では、12月に開催するディナーショー「ASKA Premium Dinner Show 2022」や、最新アルバム『Wonderful world』の制作エピソードを語ってくれました。
ASKAさん
1979年に音楽デュオ・チャゲ&飛鳥(現:CHAGE and ASKA)としてシングル「ひとり咲き」でデビュー。「SAY YES」「YAH YAH YAH」「めぐり逢い」など数々のミリオンヒット曲を世に送り出しました。
ASKAさんは音楽家として楽曲提供もおこなう傍ら、並行してソロ活動も。1991年にリリースしたシングル「はじまりはいつも雨」ではミリオンセールスを記録しました。2017年に自主レーベル「DADAレーベル」を立ち上げ、2021年6月には、自身にとって初となる配信ライブ「すべての事には理由がある」を開催しました。
ASKAさん
◆音楽の方向性は違えど目指すゴールは同じ
住吉:「2022年は忙しい1年になる」と公言されて活動して、その言葉通りすごく忙しかったそうですね。
ASKA:僕はだいたい3年先のスケジュールを決めていくんです。2021年の秋ぐらいから今年の細かいスケジュールを見る限り、忙しくないわけがないと。かなり詰まっているよね。
住吉:1月からポップス&ロックとクラシックの融合をテーマにバンドと弦楽ストリングスのメンバーが集結した全国ツアーをされたり、いくつものチャリティーコンサートやフェスにもご参加されています。
また、CHAGE and ASKA時代の人気曲「太陽と埃の中で」のニューレコーディングをはじめ、コンスタントに配信シングルを発表するなど、さまざまな活動をされています。オーケストラと歌うという意味では、ここ数年開拓されており、十八番とも言えるような演技、パフォーマンスだと思います。ご自身のなかではどう感じていますか?
ASKA:「なぜ、こういうことをやった人がいなかったんだろう?」と思ったのが2005年のときなんですけど、それって僕の甘っちょろい考えだったんですね。クラシックの方々は歴史ある音楽を“学ぶ”ことをずっとやられてこられていますが、僕らはどちらかというと音楽を“楽しむ”ほうなんです。同じ音楽といえど、しっかりとした線引きがあるわけです。オーケストラとアウトローのボーカリストが一緒に歌うこと自体、発想がなかった。
そんなときに、僕は作曲の隆ちゃん(服部隆之)と仲良くなって、「1回やってみようか」ということで(始めた)。本気なんだけど、業界の試みとしてケーススタディでやってみたところ、「いけるじゃん!」と。僕らが若い頃にはお声をかけられない人たちでしたが、ある程度仲良くなってくると、スタジオで会うとニコッと挨拶してくれたりするんです。
住吉:嬉しいですね。一緒にやるたびにコミュニケーションが取れるようになってきた?
ASKA:そうそう。今は若いオーケストラの方々が増えてきているでしょう? 今はね、むしろたくさんのお客さんの前でパフォーマンスをすることの喜び、お客さんから拍手をもらえる喜びをすごく感じられますよ。
住吉:なるほど。“お客さんに音楽を届けたい”という、目指すゴールは一緒だということですね。
◆手探り状態でディナーショーを開催!?
ASKAさんとオーケストラとの共演、 10月29日に東京国際フォーラムAでおこなわれた「Premium Symphonic Concert」から(撮影:相澤一茂)
住吉:そのほかにも、ご自身初のディナーショーも実現されたそうですね。12月5日(月)に福岡、12月20日(火)に東京、22日(木)に広島、26日(月)に大阪で開催します。
ASKA:ディナーショーという言葉の響きって、なんとなくハイソサエティ(上流社会)というか、特別に限られた者が行くイメージがありますよね。実は、僕もディナーショーって観たことがないのよ。お客さんも、ほぼほぼ行ったことがないわけでしょう?
お互い実態のないディナーショーを思い浮かべているわけですよ。(福岡では)始まって途中から、「お互いが作り上げるディナーショー」になっていました。むちゃくちゃ盛り上がりましたね。
住吉:オーケストラとの共演と同じで、最初は手探りだけど「楽しみたい!」というお互いの目的は一緒ですね(笑)。
ASKA:もし、“ディナーショー慣れ”をしている方がいらっしゃったら、ご立腹されるんじゃないかな?
住吉:どういうことですか!?
ASKA:こりゃまたアウトローなディナーショーだったと思うけど、とにかく盛り上がった(笑)。
住吉:気になります(笑)。
◆歌を届けるときに意識しているポイントとは?
ASKAさんとオーケストラとの共演、 10月29日に東京国際フォーラムAでおこなわれた「Premium Symphonic Concert」から(撮影:相澤一茂)
住吉:ASKAさんは3年ぶりのニューアルバム『Wonderful world』を11月にリリースされました。コロナ禍で発表された楽曲も収録されていて、歩みを止めることなく挑戦されてきた記録が詰まっております。めちゃくちゃいいアルバムでした!
ASKA:ありがとうございます。
住吉:まずは1曲お送りしたいと思います。どの曲にしましょう?
ASKA:「僕のwonderful world」をかけてもらいたいかな。
住吉:本当にいい曲です。「ほんの昨日は うまくいってた 髪がまとまらない ah 不思議だね たった一日で 何かが変わってる」という歌詞で。
ASKA:メモ帳に走り書きで書き留めていた言葉なんだけど、いつか使いたいと思っていたフレーズだね。きっとこう感じるのは自分だけじゃないと思ったんで。
住吉:“わかる~!”って思いました。不思議ですよね。
ASKA:前の日までは“よし!”と思っていたのに、たった1日で朝にモタモタするわけですよね。人って、こうやってしゃべっている間にも常に変化しているわけですよ。
住吉:そうなんですよね。細胞は同じじゃないというか。ここ最近、ASKAさんの歌を聴いていると、歌が進化されている感じがあります。もともとASKAさんは日本で唯一無二のシンガーだと思っていたのですが、内面も変わったりされるなか、そこから湧き出てくる言葉とメロディーによって、よりすごい歌、染みる歌になっている気がします。歌っているご本人に自覚はおありなのかしらと思いながら、アルバムを聴きました。
ASKA:歌って時間が経つごとに、ステージで歌うとどんどん変わってくるでしょう? そういうことをわかっているから、今はアルバムを作るときは「はじめまして。新曲です」という存在にならない歌い方にしようと意識しています。
住吉:なるほど! そのときのライブ感も詰まっていると。
ASKA:うん。昔は丁寧に、きれいに、上手に歌おうとしていたんだけど、今はそれよりも感情を優先した歌い方になっていますね。
住吉:素敵です。ぜひ、みなさんにも聴いてほしいアルバムだなと感じました。
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オフィシャルWebサイトをご確認ください。
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聴取期限 2022年12月20日(火)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/bo/
特設サイト:
https://www.tfm.co.jp/bo/aky/