「上質な音楽を、じっくり味わう。」をテーマにTOKYO FMで放送中の生ワイド番組『THE TRAD』(毎週月曜~木曜15:00~16:50/月・火:稲垣吾郎&吉田明世、水・木:ハマ・オカモト(OKAMOTO‘S)&中川絵美里)。
毎週月曜日にお送りしているコーナー「LINE WORKS Presents THEお仕事ラッド!」では、リポーターがお店や企業を訪問して番組と中継を結び、商品やサービスを紹介するとともに、時代に合わせて変化したニューノーマルな働き方についてもお届けしています。
10月12日(水)には、
コーナーの“出張版”として無料オンラインイベント「TOKYO FM『THE・お仕事ラッド』出張版 ~デジタル化を進める中小企業を生レポート!~」を開催(※10月31日(月)までの期間限定でアーカイブ公開中)デジタル化に取り組む企業の担当者をゲストに迎え、働き方や社内改革についてインタビューをおこないました。こちらの記事では対談イベントの様子をダイジェストで紹介します。
(左から)パーソナリティの吉田明世、ワークスモバイルジャパンの増田隆一さん、関西クリアセンターの向井武士さん、ダスキン草加の田上誠児さん、レポーターの安藤咲良
イベントは第1部~第3部の3部構成で開催。番組パーソナリティの吉田明世とレポーターの安藤咲良、そしてスペシャルゲストのワークスモバイルジャパン代表取締役社長・増田隆一さんが登壇。3人がゲストを迎えてトークを展開しました。
◆日本のDXは、なぜ遅れを取っているのか?
第1部に先立ち、増田さんにビジネス版LINE「LINE WORKS」について改めて聞くと、「LINEのように使いやすいビジネスチャットツール」だと回答。LINEのトークだけでなく、カレンダー機能やアンケート機能、掲示板機能などを兼ね備えており、現在では35万社近くの企業で使われていると説明しました。
第1部のテーマは「DXの基本、導入が迫られている理由について」。
吉田から「今日のテーマであるDXについて詳しく教えていただけますか?」と質問されると、増田さんは「DXは『デジタルトランスフォーメーション』の略で、デジタルを使って仕事の仕組み・サービスの仕組みを変えていくこと。企業の競争力を上げていくために使われていることが多いです」と答えます。
吉田が「DXは私たちにとって身近なものになっているのでしょうか?」と疑問を口にすると、増田さんは具体的な例として「サブスクリプションサービス」が身近なDXだと挙げました。以前は、レンタル店に行かなければCDやDVDを借りられなかったものの、今はサブスクリプションサービスで映画や音楽を手軽に楽しめます。増田さんは「これがDXの恩恵の1つかと思います」とコメントしました。
日本のDXは、世界的に遅れを取っていると言う増田さん。「『デジタルを使って業務効率化をしましょう』と言うと良い響きですが、日本人の気質的に、どうしても“気合と根性”で頑張ってしまう。“効率よく簡単に”ということよりも、昔のやり方で頑張ってしまいがちですよね」と増田さん。これを受けて吉田は「確かに努力しているところが見えるほうが評価されるというか、それが悪い形で残ってしまっているところがありますよね」とうなずきました。
◆ITが苦手な社員でも使いやすいツールを
第2部のゲストとして登場したのは、関西クリアセンター株式会社 総務部 情報システム課の向井武士さん。同社は、事業をおこなう上で発生する廃棄物を最終処分できる形に加工する企業で、関西で最大規模となる混合廃棄物の中間処理工場「泉州プラント」を稼働。可能な限りの資源化を目指しています。
そんな同社では、業務のデジタル化を推進しています。具体的には、業務アプリの作成が可能なクラウド型業務アプリ開発サービスを導入し、顧客データをクラウド化することにより、出先でも取引内容や営業の履歴などが確認できるように改善をしたと言う向井さん。今までは、出先でこうした内容を確認したいときは、事務所のスタッフに電話で確認しなければならなかったため、かなりの業務効率化につながったそうです。
さらに、クラウド名刺管理サービスを併用することで、顧客の名刺データが自動的にクラウドに反映されるため、手入力によるミスなども減らせたと向井さんは話します。
業務拡大に伴い従業員も増加し、「ビジネスチャットツールの導入は必須だと考えていた」と話す向井さん。複数のビジネスチャットツールをテストしたところ、「LINE WORKS」が一番好感触だったそうです。
「『LINE』は(普段から)従業員も使っているので、まずはトークルームを使ってもらい、慣れたところで他の機能を使ってもらう……というやり方ができた」と導入時を振り返り、「弊社はコンピューターが苦手な人が多いのですが、『LINE WORKS』を(デジタル化、DXの)導入として使えました」とコメント。今では産業廃棄物を運搬する配車手配などに、「LINE WORKS」のカレンダー機能を活用していると明かしました。
◆業務の「見える化」「ツール導入」でコスト削減
第3部ゲストに登場したのは、ダスキン草加 代表取締役の田上誠児さん。同社は、ハウスクリーニングや家事代行、害虫駆除などおこなうダスキンの加盟店。埼玉県草加市、八潮市、三郷市を中心に、創業から54年間、地域密着型でサービスを展開してきました。
そんな同社では、業務を“見える化”してコスト削減を実現したそうです。
デジタルの活用例として「社内モニターの設置」を挙げる田上さん。「社員を管理する意味ではなく、人手不足の箇所がないかの確認や、今、連絡を入れてもいい状況かなどの確認目的で使っています。(こちらのタイミングで)連絡をするということは、どうしても相手の時間を取ることになってしまうので」と言い、導入理由を語りました。
もともとダスキン草加では、社員個人の「LINE」を使ってやり取りをしていたそうですが、3年ほど前から「LINE WORKS」を導入。田上さんは「私たちはエンドユーザー(=お客様)ともつながっているのですが、お客様からは『LINE』でご連絡をいただき、我々(社内)は『LINE WORKS』で連絡……という連携ができるのが、すごくいいと思いました」と使用した実感を語ります。
実際にダスキン草加で働くスタッフからは、「以前は紙でスケジュール管理をしていたが、紙だと紛失してしまったり、書き直し・書き足しすることで、どれが最新のスケジュールなのかが分かりづらかったりしたが、『LINE WORKS』によって改善できた」という意見も。
また、書類の印刷が減ったためペーパーレス化につながり、チャットでやり取りが完結するので必要以上の電話をしなくなった結果、節約のメリットもあることを明かしました。
ゲストとのトークを通じて、最後に増田さんは「大変参考になるお話がたくさんありましたので、今回のオンラインイベントに参加されたみなさまも、ぜひデジタル化にどんどんチャレンジしていただければと思います」と呼びかけました。
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この日の無料オンラインイベントのアーカイブは、10月31日(月)までの期間限定で公開中です。
詳しくは番組公式サイトをご確認ください。
番組公式サイト:
https://www.tfm.co.jp/trad/oshigoto/
<番組概要>
番組名:THE TRAD
放送日時:毎週月曜~木曜日 15:00~16:50
※「THE お仕事ラッド」は毎週月曜16:00時頃、放送予定
出演者:稲垣吾郎(月曜・火曜パーソナリティ)、ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)(水曜・木曜パーソナリティ)、吉田明世(月曜・火曜アシスタント)、中川絵美里(水曜・木曜アシスタント)、安藤咲良(レポーター)