藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。11月19日(土)の放送では、映画監督の羽住英一郎(はすみ・えいいちろう)さんをゲストに迎えて、豊田スタジアムのサービスパークで開催した公開収録の模様をお届けしました。
(左から)高見侑里、羽住英一郎さん、藤木直人
映画「海猿」シリーズや「暗殺教室」、現在公開中の「カラダ探し」など、数多くの作品を手掛けてきた羽住監督。子どもの頃からモータースポーツが大好きで、2018年にはラリーを題材にした映画「OVER DRIVE」で監督をつとめています。
◆映画の題材を“ラリー”にした理由
藤木:そもそも、ラリーを題材とした映画をなぜ撮ることになったんですか?
羽住:トヨタさんが、ちょうどWRC(FIA 世界ラリー選手権)に参戦する前だったんですけど、「日本でラリーを盛り上げていけないか?」という話もあって、そのなかで立ち上がってきた企画なんです。
藤木:羽住監督は、もともとモータースポーツはお好きだったんですか?
羽住:大好きでした。僕が小学生だった1970年代後半の頃は、ちょうど「サーキットの狼」という漫画がとても流行っていて、スーパーカーブームだったんです。
でも当時の僕は「サーキットの狼」ではなくて、村上もとかさんの「赤いペガサス」という、モータースポーツファンのなかでは神格化されている本格F1漫画が大好きだったんです。それからずっと(モータースポーツに)ハマっています。
藤木:そんな車好き、モータースポーツ好き、ラリー好きの羽住監督が、ラリーを題材とした映画「OVER DRIVE」に、どんな思いや目標を込めて作られたんですか?
羽住:あの映画を制作するときにWRCをいろいろ取材したんです。日本にも全日本ラリー選手権があるんですけど、やっぱりモータースポーツの盛り上がり方が全然違うんですよね。ヨーロッパとかでは(モータースポーツは)文化になっている。
劇中に出てくるのは架空のチャンピオンシップなんですけど、日本でもそういう感じ(ヨーロッパのような盛り上がり)になるといいなという思いを込めて、映画でのサービスパークの盛り上がり方なども参考にしたんです。でも、今回の「ラリージャパン2022」(11月10日(木)~13日(日)開催)を観ていて、(日本も)そうなりつつあるのかなと思いました。
羽住英一郎さん
◆映画「OVER DRIVE」撮影で苦労したことは?
藤木:僕も映画「OVER DRIVE」を拝見させていただきましたけど、撮影は大変だったんじゃないですか?
羽住:大変でしたね! まだドローンが出始めの頃だったので、(撮影中に)2機ぐらい落ちていますから(笑)。
藤木:どういうアクシデントがあったんですか?
羽住:走るラリーカーをドローン撮影で追いかけたんですけど、ラリーカーが速くて追い付けないんです。なので、助走してドローンを先行させるんですが、ラリーカーが来た瞬間に巻き上げた石とか(が当たって)で撃墜されてしまって(苦笑)。
藤木:映画に出てくるラリーシーンは、全部撮り下ろしだったんですか? 素材とかもあったんですか?
羽住:素材も一部ありました。WRCと契約して、彼らの映像をCGで劇中のマシンと同じカラーリングに変えるなど(加工)しました。なので、WRCに詳しい方だと「あのカットだ!」って分かっちゃう(笑)。
藤木:そうなんですね。いろんなラリーレースの映像を撮るだけでも大変ですよね。
羽住:そうですね。(映画では)レインボーブリッジとかをスタートゲートにしたり、首都高でやったりしているじゃないですか。これから、ああいうふうに撮影が実現できればいいなと思っています。
藤木:(映画では)「お台場ステージ」があって、レインボーブリッジや首都高を走っているんですけど、実際に封鎖して撮影されたんですか?
羽住:いや、それは不可能なので、早朝に下画を撮りました。撮影時は、ちゃんと法定速度で走らせて、(編集で)ピッチを変えたりしています。
高見:モータースポーツ好きの羽住監督ならではの、究極にこだわった部分はどういったところでしょうか。
羽住:本物のモータースポーツって、スポンサーカラーでマシンもスーツも全部彩られているじゃないですか。映画なので、架空にしてしまうのは簡単なんですけど、これを全部本物にしたかったんですね。そこにすごくこだわって、1社1社、粘り強くスポンサー獲得の交渉をしました。
藤木:チームも1チームだけじゃないですよね? (新海彰を演じた)北村匠海くんのチームも、リアルにスポンサーがついていたということなんですね?
羽住:そうですね。(映画で)あらゆるところに出ているスポンサーロゴというのは、その企業が実際に賛同してくれて使わせていただいています。
豊田スタジアム・サービスパークで開催した公開収録の様子
次回11月26日(土)の放送は、スポーツジャーナリスト・中西哲生さんをお届けします。どうぞお楽しみに!
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聴取期限 2022年11月27日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/beat/