TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。今回のお客様は、LUNA SEA、X JAPANのSUGIZOさんと宇宙飛行士の山崎直子さん。ここでは、SUGIZOさんが“宇宙”にインスパイアされて生まれた曲の話や、山崎さんが感動したLUNA SEAの楽曲の話で盛り上がりました。
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(左から)SUGIZOさん、山崎直子さん
◆宇宙にインスパイアされた奏法
ーー番組では、「光の涯 feat. アイナ・ジ・エンド」(SUGIZO)をオンエア。
SUGIZO:SUGIZOで「光の涯 feat. アイナ・ジ・エンド」を聴いてもらっているのですが、これは僕が、宇宙的なイメージ、宇宙的な精神性・哲学にインスパイアされて生まれた曲なんですけど。基本は、全てアコースティック楽器なんですね。
山崎:すごくきれいな曲。神がかっていますね。
SUGIZO:(使っている楽器は)アコースティックギター、バイオリン、ピアノなんですけど、アコースティックギターって、もうちょっとフォークのイメージやブルージーな土臭いイメージがあって、それはそれでかっこいいんですけど。
僕は昔、宇宙にインスパイアされた感覚の音や奏法の開発に勤しんでいたんです。それをこの曲に取り入れています。イメージ的には、まばゆく星空、音の1粒1粒が輝いている星のなかにいる感じ。
山崎:(曲を聴いて)そんな感じがします。
SUGIZO:そして今回、BiSHのアイナちゃんには、深い世界観のなかで、まさに2001年でいうスターチャイルドのイメージで本人が存在して、宇宙の視点から“新しく生まれてくる生命を象徴する存在”として歌ってもらいました。銀河って、中心に行けば行くほど明るくなるじゃないですか。
山崎:そうですね、星が集まっていますもんね。
SUGIZO:あれは単純に(星が)密集しているからですよね。そうなると、僕らの太陽系は銀河系のけっこう端のほうにいるので、宇宙のイメージって基本“黒”になるでしょ。だけど多分、銀河の中心にいくほど、“白”とかまばゆい光を感じるんじゃないかと。つまり「宇宙=輝いている場所」なんじゃないかなって思うんですね。
山崎:天の川を見ると、本当に星の集まりですもんね。
SUGIZO:なので、地球にいる僕らの視点で語られているから、宇宙はダークで暗い感じがするんですけど、宇宙の銀河の中心で生きている生命から見える宇宙ってこうなんじゃないかな、っていうイマジネーションで生まれているサウンドだったりするんです。
山崎:なるほど。お話を伺えて本当に感動しています。この曲が、またさらに輝いて聴こえます。
SUGIZO:宇宙は暗くないんです、光り輝いている。
山崎:私は、宇宙に行って初めて無重力を体感したときに、すごく懐かしい感じがしたんですよ。
SUGIZO:懐かしい?
山崎:もちろん初めて行ったんですけれど、“宇宙が故郷”みたいな、すごく懐かしい感じに包まれました。そうしたら、LUNA SEAさんの曲のなかで“母なる宇宙”という歌詞が出てくるんですよね。“私が宇宙に行って感じたことが込められている”って、すごくビックリしたことを思い出しました。
SUGIZO:その曲って、実はガンダム(テレビアニメ「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」)の主題歌(「宇宙の詩 〜Higher and Higher〜」)なんです。
山崎:あ~、やっぱり(笑)!
SUGIZO:まさに僕、その話にすごく共感したのが、僕も常に子どものころから感じていることで、僕の生き方の指針になっているのが、地球は宇宙のかけらの一部だし、僕ら人間や全ての生き物が地球の一部、地球のかけらから生まれている。なので、宇宙と僕らは1つなんですよね、実際には離れ離れじゃないんですよ。あと“懐かしい感覚”っておっしゃったじゃないですか。無重力って、多分僕らが子宮のなかにいるときが、ずっとそうだった気がするんですよね。
山崎:そうですね、その頃を思い出すのかもしれないですね。
SUGIZO:すごくそう思います。
<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/speakeasy/