本部長・マンボウやしろと秘書・浜崎美保が、リスナーのみなさんと「社会人の働き方・生き方」を一緒に考えていくTOKYO FMの番組「Skyrocket Company」。今回の放送は、ジークンドー・インストラクターの石井東吾さんがゲストに登場! ここでは、石井さんが習得したジークンドーについて詳しく伺いました。
(左から)マンボウやしろ、石井東吾さん、浜崎美保
◆最短で相手を倒すにはどうすればいいか
やしろ:まず、ジークンドーの説明をお願いしてもよろしいですか?
石井:ジークンドーは、映画俳優のブルース・リーが創始した武術なんですけど、ブルース・リー自身は武術の達人だったんですね。それで、もともとは中国武術をやっていたんですけど、そこから自分独自の流儀を作りあげるうえで、ボクシングやフェンシングなどを研究して、そこから“ジークンドー”という流儀を作り上げました。
やしろ:ジークンドーの一番の特徴は、どういったところですか?
石井:“6秒以内に相手を倒す”っていうところでしょうか。
やしろ:えー!? かなり実戦的な武術?
石井:そうですね、だからスポーツとは違います。
やしろ:格闘とも違いますか?
石井:違います。ルールがない状況のなかで“最短で相手を倒すにはどうすればいいか”っていう。
やしろ:そういうところを突き詰めていく?
石井:はい、そうです。
やしろ:なるほど。武術ですので、体を鍛えることもすごく大事だと思うんですけれども。
石井:体を鍛えるというか“戦い方を学ぶ”ということですね。
やしろ:生徒さんもいっぱいいらっしゃいますよね?
石井:そうですね。
やしろ:例えば、腕立てや腹筋、最低限の筋力とか、そういうトレーニングはあるんですか?
石井:それは……家で(笑)。道場のなかでは、あくまでも“戦い方を学ぶ”っていうことですね。
◆ワンインチパンチの衝撃
やしろ:話題になった“ワンインチパンチ”。私もトークライブでもらったことがありますけれども。ワンインチだから(拳と自分の胸との距離が)本当に数センチもない状態から、振りかぶらずに殴られるんですよ。
石井:はい、テイクバックをしないんですよね。
やしろ:トンってやられただけで、なんと具合が悪くなってしまいました。自分のトークライブの前半でもらって、しばらく具合が悪くて……(笑)。
浜崎:ダメージを食らっていますね(笑)。
やしろ:しかも、(拳と自分の胸の)あいだにミットを挟んでいたのにぶっ飛んだんですよ!
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やしろ:ワンインチをくらったときに、どこからそのエネルギーが出ているのか分からないんですよ。助走もない、振りかぶりもしない、空間もほぼないのに、トンと押された瞬間にぶっ飛ばされて……この理由が分からない。
これ、捉えようによっては、スピリチュアルに感じる人もいるかもしれないですけど、人の気の流れだったり、念だったり、大地が持っているそもそもの力だったり。そういうものも使うわけですよね?
石井:そうですね。全部の技に原理原則があるんですよ。だから、全然不思議なことでも何でもないし、学べば誰でも習得できるものですね。
やしろ:ワンインチパンチは“大地からも力をもらっている”と。これだけ聞くとスピリチュアルっぽくなりますけど。
石井:(笑)。自分で蹴ったエネルギーの反作用と効力を利用して、それを動きの流れにつなげて拳に伝えるっていうイメージですかね。ワンインチパンチだと、距離はワンインチしかないかもしれないですけど、それは拳と標的の対象物とのあいだがワンインチなだけで、“地面から”と考えたら全然ワンインチじゃないんですよ。
やしろ:1.5~2メートルくらい離れているってことですか?
石井:本当はそういうことですね。
やしろ:じゃあ、(僕がくらったときは)叩く前に地面を蹴ってる様子はなかったんですけど、実際は地面を“バン”と?
石井:蹴っています。蹴っているというか、押している感じですね。それを上方向、横方向、回転の3つの力をうまく混ぜて相手に伝えているっていう感じですかね。
やしろ:回転も入っているんですか?
石井:腰の回転が入っているので、回転の力も加わっています。
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石井東吾さんが書き下ろした初の書籍「陰と陽 歩み続けるジークンドー」(Gakken)が12月22日(木)に発売されます。こちらも要チェックです!
石井東吾さんの書籍「陰と陽 歩み続けるジークンドー」
<番組概要>
番組名:Skyrocket Company
放送日時:毎週月~木曜17:00~19:52
パーソナリティ:本部長・マンボウやしろ、秘書・浜崎美保
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/sky/