TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。11月15日(火)のお客様は、プロレスリング・ノアの拳王さんと東京03・豊本明長さん。ここでは、拳王さんがプロレスラーを目指すまでの経緯を振り返りました。
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豊本明長さん、拳王さん
◆「“プロレスが1番強い!”って思うじゃん」(拳王)
豊本:小さい頃は何になりたかったんですか?
拳王:小学校低学年までは警察官だったけど、高学年から“プロレスラーになりたい!”って思うようになったな。
豊本:どのタイミングでプロレスを知ったんですか?
拳王:子どもの頃から日本拳法をずっとやっていたから、“強い人”に憧れを持っていたなかで、武藤(敬司)や髙田延彦の試合がテレビのゴールデンタイムで放送されていたのよ。それを観たら“プロレスが1番強い!”って思うじゃん。
豊本:なるほど、その時代なんですね。
拳王:そのなかでも、一番心惹かれたのは新崎人生だね。徳島県出身だから、(新崎人生のコスチュームでもある)お遍路さんの格好にすごくなじみがあるんだよ。そのお遍路さんがリングに上がるもんだから、子どもながらにハートをつかまれたところはあるよね。
豊本:だから最初、(新崎人生が所属している)みちのくプロレスに入門したんですか?
拳王:そう。大学まで日本拳法をやっていたんだけど、当時のプロレス業界は新日本プロレスでも人気が全然下火の時代で、(すぐにプロレス1本で)飯は食えないなって。だったら、“どうせプロレスをやるんだったら、本当に昔から行きたかったところに行こう”と思って、みちのくに入ったね。
豊本:そうなんですね。日本拳法の道に進もうとは思わなかったんですか?
拳王:それは、プロレスをやりながらでもできると思った。だから、まずは日本拳法は大学までって決めていたね。
豊本:じゃあ本当に“レスラーになるため”っていうことなんですね。
拳王:そうだね。
◆みちのくプロレスの厳しいトレーニング
豊本:プロレスの練習って“スクワット1,000回”とか、そういう厳しいトレーニングをするイメージがあるじゃないですか?
拳王:まぁね。でも、大学のときからそんな練習をずっとしていたから、そこまでキツイなって思うこともなかったね。
豊本:そうなんですか!?
拳王:受け身とかロープワークとかは慣れてないから、そういうキツさはあったけど、基礎体力を付ける練習でしんどいと思ったことはあまりなかった。まぁ、日本拳法で世界一になってるくらいだからさ、基礎体力では全然大丈夫だったな。
豊本:でも、これはうわさとして聞いたレベルなんですけど、プロレスの団体は“メジャー団体”と呼ばれる大きい団体と、主に地方で興行している“インディー団体”の2種類あって、そのインディー団体のなかでもトップクラスのみちのくプロレスは、メジャー団体と比べても引けを取らないくらい練習がキツいって聞いたことがあるんですよ。
拳王:それは業界内でも言われてる。今は新しい団体もいっぱいできて、今の若者たちに合わせた練習をしているけど、みちのくは昔からある団体だから、昔からの練習メニューを変わらず続けているので、厳しいのは厳しいんじゃない?
豊本:でも、拳王さんは余裕だったというか。つらいとは思わなかったんですか?
拳王:そうだね。
豊本:すごいですね! だって、なかには(練習がキツくて)夜中に逃げていく人もいるわけじゃないですか。
拳王:昔は夜逃げする人が本当に多かったね。
豊本:夜逃げする現場を見たことはありますか?
拳王:目撃したことはないけど、(練習後に)洋服をかばんに詰めていた奴がいて、“こいつ、巡業でもないのになんで洋服を詰めているんだ?”と思いながら寝て、朝起きたらいなかったことはあるけどね(笑)。
豊本:ハハハ(笑)。
拳王:でも今は、夜逃げするとかは聞かないね。むしろ最近は、ちゃんと「辞めます」と言って辞めていく奴が多いよ。
<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/speakeasy/