放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」(毎週日曜15:00~15:50)。11月27日(日)の放送では、「日本坂道学会」会長で坂道研究家の山野勝(やまの・まさる)さんをゲストに迎えて、お届けしました。
(左から)小山薫堂、山野勝さん、宇賀なつみ
日本坂道学会を立ち上げたきっかけは、なんとタモリさん。銀座7丁目にあった文壇バーに週1~2回通っていたという山野さん。そのバーで山野さんが坂道の話をしていたのを、たまたま居合わせたタモリさんが興味を示し、「俺も坂道好きだから、その話に入れて」と声をかけられて意気投合。
それからというもの、文壇バーで会うたびに坂道の話をするようになり、知り合って2~3年が経過したあるとき、タモリさんから「2人で何か会を作りますか?」と提案が。これに山野さんも乗り気となり、「『どうせ作るなら大げさな名前にしましょう』となって、『日本坂道学会』になりました」とその由来を説明。
「学会でも何でもありません(笑)」と笑う山野さんに、小山が現在の学会員の人数を尋ねると、「2名です(苦笑)」と山野さん。
宇賀が「えっ、お2人だけ!? 入りたい人、たくさんいそうですけどね」と驚くと、山野さんは「いるんですけどね。例えば、タモリさんが草彅剛さんを1回連れてきたんですよ。それで、『会長、草彅が「入りたい」って言うけど、どうしますか?』と言われたんです。『2人だけでやるってことになっていたんじゃないの?』って言ったら、『そうだね。草彅、ダメみたい』って(笑)」とそのときのやり取りを明かします。
高校1年生まで福岡県で過ごした山野さんは、高校2年生のときに転校で東京に。上京したばかりの頃は右も左もわからず、“東京のことをもっと知りたい”と思い、あちこちと歩いたことが坂道に興味を持つきっかけでした。
あるとき、坂道の標識がふと目に入り、見てみると「坂の名前が書いてあって、そこに簡単な由来が書いてあるのを見て、面白いなって思って。それで、坂道の本を買ってきては読んで、東京の地図上に坂道を書いて、“全部歩こう”と思ったんです」と振り返ります。
山野さんによると、東京には江戸時代に名付けられた坂道が500、明治以降に名付けられた坂が140あるそう。そして、東京には坂道がいくつあるかというと、「大体3,000ぐらいある」と山野さん。
東京の坂道を4年がかりで制覇した山野さんに、東京の“名坂”を尋ねると、「名坂の条件は4つあるんですよ」と回答。タモリさんと2人で決めたというその条件とは、「まず急であること」。2つ目は「真っ直ぐよりも湾曲していること」で3つ目が「そこに江戸情緒があること」。そして4つ目は、「坂の名前に面白い由来があること」で、「勾配、湾曲、江戸情緒、由来。この4つを兼ね備えたものを名坂と言っている」と解説します。
ちなみに、10月12日(水)に発売されたタモリさん(写真・著)による、“坂道愛”の詰まった1冊「お江戸・東京 坂タモリ 港区編」(ART NEXT)で紹介されている坂のなかでは、「坂の番付をつけましてね。ここでは狸穴坂(まみあなざか)と薬研坂(やげんざか)を東西の横綱にしています。関脇を、綱坂(つなざか)と暗闇坂(くらやみざか)にしています」と解説。
小山が「坂道の名前を聞いているだけで面白いですね」と興味を示すと、山野さんは「江戸時代の様子を想像しながら行くとけっこう面白いですよね」とその魅力を語りました。
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<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY’S POST
放送日時:毎週日曜 15:00~15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト:
https://www.tfm.co.jp/post/