きゃりーぱみゅぱみゅがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「CHINTAI presents きゃりーぱみゅぱみゅ Chapter #0 ~Touch Your Heart~」(毎週日曜12:30~12:55)。この番組では、きゃりーが自身の趣味や興味のあることについて語ったり、いま輝いているゲストをお迎えしたりしながら、さまざまなエピソードを1冊の本に見立て、紐解いていきます。
5月18日(日)、5月25日(日)の放送では、5人組バンド・Klang Ruler(クラングルーラー)のやすだちひろさん(Vo)とGyoshiさん(G)をゲストに迎えてお届けしました。
(左から)やすだちひろさん、パーソナリティのきゃりーぱみゅぱみゅ、Gyoshiさん
★バンド加入のきっかけは?
Klang Rulerは、きゃりーと同じくASOBISYSTEM(アソビシステム)所属ということもあり、冒頭から和気あいあいとしたムードでトークがスタート。2人を前に、きゃりーは「ASOBISYSTEMって新年会が毎年あって、そこでちょっとお話しするとかはあったんですけど、こうやってゆっくり話すのは初めてなのでとても楽しみ」と声を弾ませます。
Klang Rulerは、新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」をはじめ、数多くの楽曲プロデュースを手がけるトラックメイカーのyonkeyさん(Vo)を中心に、幼馴染のSimiShoさん(Dr)、専門学校の同級生・かとたくみさん(Ba)らと2015年に結成。
2019年よりYouTube公式チャンネルにてスタートさせたカバー企画「MIDNIGHT SESSION」で、ソロアーティストとして活動していたちひろさんと共演。Gyoshiさんはサポートギターとしてカバー企画に参加していたことがきっかけとなり、2人が2021年に正式加入し、現在のメンバー編成に。同年11月に、Rin音さんをフィーチャリングに迎えた楽曲「ビビデバビビ」(Klang Ruler feat. Rin)でメジャーデビューを果たしました。
そもそもGyoshiさんは、Klang Rulerが結成した当初からライブを観に行っていたお客さん。というのも、初期のメンバーは全員、専門学校の1つ下の後輩で「学校内でもすごい頑張ってるっていうか、深夜練とかも毎日入っていたりして、“このバンド、すごい頑張っているな”って傍から見ていたので、“もうこれはライブに行くしかない!”と思って行ったら、他のバンドとは違う新鮮さががあって。全部知らない曲なんですけど、どっぷりハマっちゃって、普通にファンみたいな感じでした」と加入前に抱いていた印象を語ります。
一方、ちひろさんは読者モデル、ファッションデザイナー、ソロアーティストとして幅広く活動。「(上京して)ちょっとでも“何かの可能性を掴まなきゃ!”みたいな気持ちだったから、ショップ店員をやっていたんですけど、スナップを撮ってもらえそうな所に通っていた時期もあって。そこから、前のバンドではベース担当だったんですけど、音楽活動に本格的にシフトして、自分のブランドも立ち上げたり……と気づくといろいろやっていた感じでした」とKlang Ruler加入前の当時を振り返る場面も。
そして、話題は5月3日(土・祝)に配信リリースとなった新曲「Teenage Blue」について。
今年4月、この曲のデモ音源を「TikTok」に投稿したところバズり、きゃりーが「これは私の目にも留まっていて。最初は普通に“めっちゃいい曲だなぁ”“かわいいな”と思っていたら“えっ!? Klang Ruler(の曲なの)? マジで?”となって」と伝えると、2人して「うれし~!」と大喜び。
なぜデモ音源を投稿したのかというと、ちひろさんは「今年の1月頃、私たち“Klang Rulerとしてどうやっていけばいいのか分からない”って沈んじゃったタイミングがあって。そこからはメンバーのなかで持ち直す期間というか、音楽の楽しさだったり、自分たちが何をやりたいのか、あらためて自分たちのなかで再構築する期間だった」と告白。
そうして、今年に入って数ヵ月間バンドとしての動きがほぼなかったこともあり、「ファンの人たちに“新曲あるよ!”って聴かせたくてデモを投稿しました!」とちひろさん。深夜に投稿したにもかかわらず、バズって「早くフルが聴きたい!」などの反響があったと言い、「そのときはリリースとか何も決まっていない状態だったのですが、2週間でアレンジとかも固めて、レコーディングとマスタリングを終えました!」と、新曲リリースに至った経緯について言及。
そんなKlang Rulerは、きゃりーも出演する7月20日(日)に千葉・幕張メッセ 国際展示場 展示ホール9~11にて開催される「ASOBIEXPO 2025」への出演が決定しています。ちひろさん&Gyoshiさんは「ぶちかましたい!」「私たちの曲と出会ったことのない人がほとんどの場所でやらせていただくので、“こういうバンドもいるんだぞ!”って、爪痕を残したい!」と意気込みを語っていました。
(左から)やすだちひろさん、Gyoshiさん
★Chapter#0 Library★
ゲストが背中を押された作品を紹介してもらうコーナーで、ちひろさんがセレクトしたのは、ガールズグループ・XGのドキュメンタリーシリーズ「XTRA XTRA」です。
ちひろさんは「アーティストXGのメンバーが決まるまでのドキュメンタリーなんですけど、元々オーディション番組とかドキュメンタリーが大好きで。人が本気で頑張っている姿や取り組んでいる姿を見て、めちゃくちゃモチベーションが上がるタイプなんです。特に『XTRA XTRA』が好きで、5年間もかけて候補生が削られていくみたいなドキュメンタリーなんですけど、めちゃくちゃストイックに発声やダンスの練習をしたり、世界で活躍できるアーティストになりたいからと海外の言葉で日記をつけたり、(そんな姿を観て)“頑張んなきゃ!”ってめちゃくちゃ背中を押してもらいました」とセレクト理由を語ります。
続いて、Gyoshiさんがセレクトしたのは、作家・水野敬也さんによる書籍「夢をかなえるゾウ」。「登場するゾウさんの名言がたくさん出てくるんですけど、『これを実践しろ』っていう読者への課題もあって、真似してみると上手くいくことがあったので、すごくオススメの作品です」と実体験を交えて話してくれました。
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フリートークでは、ちひろさんから「いつぐらいから人生設計をしましたか?」と質問が。
これに、きゃりーは「アソビシステムに入った18歳ぐらいのタイミングで、社長から『きゃりーは音楽活動とかで忙しいけど、いつか結婚して子供が産まれても変わらず活動してほしい』って言われていて。でも、当時は全然ピンときてなくて……」と振り返ります。
それから時が経ち、30代になって結婚や出産についておぼろげに考えるようになり、「いざ結婚するってなって、出産に対して産みたいけどキャリアを止める怖さがあって……“(子どもが)ほしいけど、どうしよう?”みたいな感じだった」ときゃりー。
そんな葛藤を経て、昨年第1子の出産を経験し、「いまだに“きゃりーぱみゅぱみゅ”として、“母親”としてのギャップはかなりあるけど、自分の人生としてどっちも頑張っていきたいなって気持ちでいます」と話しました。
2週に渡るちひろさんとGyoshiさんとのトークを振り返り、きゃりーは「お2人ともすごく向上心があるなって感じがして、“やるぞ!”となったら火がついてメラメラとする感じがすごく伝わってきました」と印象を語りつつ、「そんなお2人、そしてKlang Rulerのメンバーと一緒に7月にフェスができるのは、すごくうれしい」とフェスでの共演を心待ちにしていました。
<番組概要>
番組名:CHINTAI presents きゃりーぱみゅぱみゅ Chapter #0 ~Touch Your Heart~
放送日時:毎週日曜 12:30~12:55
パーソナリティ:きゃりーぱみゅぱみゅ